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癒されたい

1位. JUNO/ジュノ

◆16歳で妊娠した女の子はどんな行動をとるか?

JUNO/ジュノ

 『JUNO/ジュノ』はアメリカの映画業界にとって、間違いなく年度を代表する作品のひとつである。

 わずか数館から始まった上映は、口コミや効果的なプロモーションで最終的には2千数百もの劇場へと拡大。製作費10億円足らずの低予算映画ながらその十数倍の興行収入をたたき出す作品なんてのは、さすがの米国においてもめったにあるものではない。

 これはプロ野球で言えば、プロテストの補欠で一応取っておいた最低年収の選手が、いきなりホームラン王になるような抜群のコストパフォーマンス。アカデミー賞の司会者が本作をネタにジョークを飛ばした(「今年は殺人鬼の映画ばっかりだけど、10代の妊娠の話が入っててほっとしたよ」の"10代の妊娠の話"とは本作のこと)ことでもその注目度がよくわかる。

 16歳のジュノ(エレン・ペイジ)は、好奇心から一度ヤっただけの同級生ポーリー(マイケル・セラ)の子供を妊娠してしまった。どう考えても育てられるはずもなく、さっさと中絶しようと病院に向かうジュノだったが……。

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2位. テラビシアにかける橋

◆ダコタ・ファニングのライバル女優の魅力大爆発

テラビシアにかける橋

 『テラビシアにかける橋』は、VFXをたくさん使ったまるで『ナルニア国物語』のごときファンタジックな映画だが、根底には比較にならないほどシリアスな何か、言ってみれば"死"の空気が流れている。

 その理由は、原作者で米国児童文学の第一人者キャサリン・パターソンが、執筆当時癌にかかっていた事と、息子の周辺で起こったある悲劇にショックを受けた直後だったため。この映画版も、その空気感をよく表現しており、心温まるドラマを描きながらも、全編に異様な緊張感が張り詰めている。

 小学五年生の少年ジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)は、おとなしい性格のうえ貧しい事もあり学校ではいじめられっ子。一方、隣に越してきた転入生のレスリー(アンナソフィア・ロブ)は、裕福な作家夫婦の一人っ子。運動も勉強もよくできるレスリーは、しかし想像力が豊かすぎてちょっと変わり者。クラスでも浮きまくりだった。仲間はずれ同士意気投合した二人は、家の裏の森をテラビシアと名づけ、その空想の国で日々冒険を楽しむのだった。

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3位. プルミエール 私たちの出産

◆出産とはかくも感動的なのか

プルミエール 私たちの出産

 『プルミエール 私たちの出産』は出産ドキュメンタリーだが、撮影しているのはフランスのイケメン監督である。

 映画は、出産に詳しい人ほど度肝を抜かれるショッキングなシーンからはじまる。メキシコのある30代女性が挑んだ、世にもびっくりな出産方法。これを皮切りに、カメラは5大陸10カ国の女性たちのさまざまな「生み方」を追う。

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4位. うた魂(たま)♪

うた魂(たま)♪

◆女子高生とヤンキー合唱部の対決

 『うた魂(たま)♪』を見ていると、映画なんてものは普遍性を追求するばかりが能ではないとつくづく感じる。ときには時代を切り取るような、フレッシュだが賞味期限の短いものが何より心に届く事もある。

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5位. ヘアスプレー

ヘアスプレー

◆近年最高のミュージカルムービー

 入場者全員にサントラCDを配るわ、試写会招待状は派手にばらまくわと、宣伝GAGAの異様なまでの太っ腹ぶりが目立った本作。東京を見下ろす、映画会社中ナンバーワンの瀟洒な試写室に招待された一般のお客さんも多かろう。公開までに見たいヤツは全員みちまうんじゃないかと思うほどの勢いは、しかしそれだけ作品の出来(今回はサントラのそれも)に自信があるということだ。一般に、期待はずれの作品の試写は少なく(知名度がある場合はいっそ行わず)、知名度はないがいい作品の場合は多くの人に見せたくなるものだ。

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6位. ルイスと未来泥棒

ルイスと未来泥棒

◆ピクサーパワーを得て蘇ったディズニーアニメ

 現在アメリカ映画界の巨人ディズニーは、『トイ・ストーリー』シリーズや『ファインディング・ニモ』の制作で知られる3DCGアニメ界の雄ピクサーを子会社として取り込み、大きく変化している最中だ。そんな中、日本公開される『ルイスと未来泥棒』は、ピクサー社の設立メンバーで代名詞的存在である映画監督ジョン・ラセターを製作総指揮に迎えた、初めての(ピクサーではなく)ディズニーアニメーション作品となる。

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7位. レミーのおいしいレストラン

レミーのおいしいレストラン

◆もっとも重視する"物語"を、圧倒的な技術力で支えるピクサーらしい作品

 ディズニーの完全子会社となったピクサー・アニメーション・スタジオ最新作『レミーのおいしいレストラン』の主人公レミーはネズミであり、あろうことか親会社のメインキャラクター、ミッキーマウスと完全にかぶっている。

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8位. アズールとアスマール

アズールとアスマール

◆ドロドロした社会問題を、最高に美しい子供向けアニメに仕上げた恐るべき映画

 全国公開される大作や、単館系の話題作をちょくちょく見ている、といった程度の映画好きの人に「オススメ教えて」といわれると、私は98年製作のフランスのアニメーション『キリクと魔女』あたりを教えることにしている。そして、たいていの相手から好評を得ている。

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9位. 世界最速のインディアン

世界最速のインディアン

◆骨董品のごときバイクで無謀な記録に挑戦したオヤジの物語

 最近、実話の映画化が多いような気がするがコレもそのひとつ。バイクいじり暦ウン十年、三度のメシよりバイクが好き。近所から変人扱いされているそんな爺ちゃんが、あろう事か世界最高峰のスピードレースに挑戦するという話。映画はロードムービー風味の、心温まるさわやかな感動ドラマになっている。

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10位. マダガスカル2

マダガスカル2

◆アメリカ人のしぶとさを感じさせるアニメーション作品

 ベン・スティラーやクリス・ロック、そしてジェイダ・ピンケット=スミス母子(ウィル・スミスとの娘ウィロウ・スミス)など、豪華な声優陣をそろえた話題性で引っ張り、米市場で『マダガスカル2』は記録的なヒットとなった。ところがじっさい見てみると、これが単に宣伝や話題性だけで売れたのではないことがはっきりとわかる。『マダガスカル2』は、前作はもちろん、近年のアニメーション作品の中でも群を抜く傑作である。

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