チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ - 岡本太陽

ボリウッド映画初のカンフーコメディ!(30点)

チャンドニー・チョーク・トゥー・チャイナ

© 2008 Warner Bros. Pictures(India) Pvt. Ltd. and RSE People Tree Films

 先日ゴールデン・グローブ賞作品賞他を受賞したダニー・ボイルの『スラムドッグ$ミリオネア』で再びボリウッド映画に注目が集まっている今日。日本でも約 10年前に公開された『ムトゥ 踊るマハラジャ』は観たという人も多いだろう。そんな中公開されるのが『チャンドニー・チョーク・トゥー・チャイナ』というボリウッド初のカンフー映画だ。これはまたヒンドゥ語初のワーナーブラザーズ(『ダークナイト』等)配給、そして中国で撮影された作品だ。初物づくしで話題の映画なのだが…。

 インドはデリーの下町チャンドニ・チョウクの路上で野菜切りをして生活している主人公シドゥ(アクシェイ・クーマー)は、ある日2人の中国人旅行者に出会い、ホジョ(ゴードン・リュウ)という男に支配されている中国のある村を救うとされる伝説の戦士の生まれ変わりであると信じさせられ、通訳のチョップスティック(ランヴィル・ショレイ)を連れ中国へ赴く。異国の地に大きな妄想を抱くシドゥだが、戦い方を知らない彼は窮地に陥ってしまう。

 ボリウッド映画には恋愛は欠かせない。そこで今回シドゥの相手役を務めるのは超美人の新星ディーピカ・パドゥコーネ扮するサキ(ミス・TMS)だ。彼女は本作では1人2役に挑戦しており、サキの双子役スージー(ミャウ・ミャウ)が物語を複雑化させる。また、ボリウッドファンなら知らない人はいない程数多くの咲く品位出演しているミトゥン・チャクラボルティーがシドゥの父ダダとして出演している事にも注目したい。

 『チャンドニー・チョーク・トゥー・チャイナ』は言わばボリウッドとハリウッドの共作。それ故本作はもちろんダンスそしてお涙頂戴シーン満載の豪華絢爛、アクションありの超大作。ボリウッド映画は何でもアリ。むしろそれが売りなくらいだ。ボリウッドは歴史も長く今までカンフーコメディがなかったのも不思議なくらいで、カンフーを物語に詰め込むの事へは特に違和感を感じない。しかしこれは少々詰め込み過ぎた感がある。新しい事を挑戦した意気込みには賞賛を贈るが、観る者が物語に対して興味を失わざるを得ない中途半端に可笑しい欲張りなシーンの多さには頭を抱えたくなる。

岡本太陽

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