マイ・ブルーベリー・ナイツ - 渡まち子

世界一おいしいブルーベリー・パイに恋の予感がする。心地よい浮遊感とスタイリッシュな映像に酔いしれよう。(65点)

 失恋したエリザベスは、カフェのオーナー、ジェレミーとの会話と彼の焼くブルーベリー・パイに癒されるが、どうしても恋人が忘れられず、新しい恋に踏み出せない。彼女は、NYからメンフィス、ラスベガスへと自分探しの旅に出るのだが…。

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パンダコパンダ - 渡まち子

もはや洗脳に近い楽しさである。(70点)

 72年公開の伝説的アニメは、少女ミミ子とパンダの親子の愉快な共同生活を描いた物語だ。宮崎と高畑の最強コンビが「長くつ下のピッピ」を意識しながら製作。絵柄の親しみやすさもさることながら、一番スゴいのは、初めて聞くメロディなのに、映画を見ていると、パンダ・パパンダ・コパンダッ♪と、自然に歌ってしまうこと。もはや洗脳に近い楽しさである。続編「雨ふりサーカス」も良い。

ブラブラバンバン - 福本次郎

音楽が表現しようとする感情についつい流されてしまい、自分を失ってしまうヒロインならばコメディにするしかないはず。しかし映画はひたすら表情の硬い女優を主演にしたせいで、せっかくの素材を笑いにまで昇華できていない。(40点)

 音楽は、好きなように感じたままに演奏する。自由に発想し、自分の中の想像力を最大に生かして楽譜を解釈することの大切さを訴える。しかし、音楽が表現しようとする感情についつい流されてしまい、自分を失ってしまうヒロインならばコメディにするしかないはず。それがエロティックなメロディならば性的興奮を抑えきれないとなればなおさらだ。映画はひたすら表情の硬い女優を主演にしたせいでせっかくの素材を笑いにまで昇華しておらず、結果としてカタルシスを得るまでには至らなかった。

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ダージリン急行 - 福本次郎

自己主張の強い3兄弟が列車の旅を通じて家族の絆を見つめなおそうとするが、方向性とは裏腹に映画はインドの大地を迷走し、進むべき道を示してくれない。それは見たものの判断に任せているのだが、消化不良感しか残らない。(30点)

 血のつながりゆえに切っても切り離せない関係。友情でも愛情でもなく、性格を知り尽くしているがゆえの微妙な距離感に、どこかギクシャクしながらもその存在を認めざるをえない。そんな自己主張の強い3人の兄弟が列車の旅を通じてもう一度家族の絆を見つめなおそうとする。しかし、方向性とは裏腹に映画はインドの大地を迷走し、どこが進むべき道なのかを示してくれない。それは見たものの判断に任せているのだろうが、消化不良感しか残らなかった。

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ファニーゲーム U.S.A. - 岡本太陽

映画監督ミヒャエル・ハネケが自らの手で『ファニーゲーム』をリメイク!(70点)

© 2007 Celluloid Dreams Productions – Halcyon Pictures – Tartan Films -X Filme International

 観客を冒涜する映画。それはオーストリアの映画監督ミヒャエル・ハネケが1997年に発表した作品『ファニーゲーム』。あまりにもショッキングな暴力描写に人々に衝撃を与え賛否両論を巻き起こした映画だ。映画の上映途中にあまりの内容に退席する人も多数いるこの『ファニーゲーム』をミヒャエル・ハネケは自らの手で新しくリメイクする事に挑戦している。タイトルも『ファニーゲーム U.S.A.』と変わっていない。

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ミスター・ロンリー - 渡まち子

自分探しという普遍的なテーマを扱うあたり、作風が穏やかになったハーモニー・コリン。(55点)

 自分探しという普遍的なテーマを扱うあたり、作風が穏やかになったハーモニー・コリン。変化よりまず彼の復活を喜びたい。他人を真似し、それをアイデンティティーとして生きる人のことをインパーソネーターと呼ぶ。物語は、マイケル・ジャクソンとマリリン・モンローとして生きる男女の不器用な触れ合いを描く。古城での共同生活と修道女たちのエピソードが最後までからまない展開に違和感はあるが、決意を秘めたラストに主人公の幸せを願った。

花影 - 渡まち子

かなり無理な設定の話をよくまとめたと妙に感心する恋愛映画。(55点)

 かなり無理な設定の話をよくまとめたと妙に感心する恋愛映画。恋も仕事も身勝手だったヒロインが、ある韓国人青年との出会いで自分をみつめ直し成長する物語だ。中盤に韓流ファン好みの切ない仕掛けが施されている。突如、言葉が判るようになる場面には吹き出したが、こんな形ではなく、何かのエピソードで主人公が在日であることを掘り下げれば、物語に深みが出ただろうに。韓国語のセリフに挑戦した山本未來の頑張りを評価したい。

ビルマ、パゴダの影で - 福本次郎

アウンサンスーチーらの活躍が報道される影で少数民族についてはほとんど伝えられない。カメラはタイ国境地帯に拠点を置く反政府ゲリラや、ジャングルに難民として逃れてきた少数民族に焦点を当て、知られざるビルマの実像を描く。(60点)

 黄金に輝く仏塔のそばをオレンジ色の僧服に身を包んだ僧侶の一団がゆっくりと歩く。そんな平和でのどかな風景が一般的なビルマのイメージとして定着しているが、実は長年にわたって軍事政権が民主化運動を抑圧し、少数民族に対し厳しい弾圧を加えてきたという事実。アウンサンスーチーらの活躍で、民主化運動については外国メディアにも報道され人権問題にも発展しているが、少数民族についてはほとんど伝えられないまま。カメラはタイ国境地帯に拠点を置く反政府ゲリラや、ジャングルに難民として逃れてきた少数民族に焦点を当て、知られざるビルマの実像を描く。

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幽霊VS宇宙人 - 福本次郎

元ネタは江戸時代の四谷怪談、現代に蘇った宇宙人が300年の時を超えて再び幽霊と戦うというバカバカしいエピソードを、超能力対怨念という観点で描く。しかし、中途半端なドラマにしてしまったために物足りなさだけが残る。(30点)

 人知れず日常の中に潜んでいる宇宙人が主人公のホラー。しかも元ネタは江戸時代の四谷怪談、地球侵略作戦がお岩の幽霊によって阻止されたというバカバカしいエピソードが起源になっている。現代に蘇った宇宙人の300年の時を超えての幽霊との再戦を、超能力対怨念という観点で描く。しかし、コメディに徹すればよいものを中途半端なシリアスドラマにしてしまったために物足りなさだけが残る。

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ヒットマン - 岡本太陽

スキンヘッドの後頭部にバーコードのタトゥーという目立ち過ぎの暗殺者が活躍する映画(50点)

 『トゥーム・レイダー』等、ゲームが原作の作品が多く映画化されている今日。2007年秋にまた新しいゲーム原作の映画が公開された。その名は『ヒットマン(原題:HITMAN)』。プロデューサーにリュック・ベッソンやヴィン・ディーゼルが名を連ねる話題作だ。

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ブラブラバンバン - 渡まち子

人気漫画が原作の風変わりな青春音楽映画。(35点)

 人気漫画が原作の風変わりな青春音楽映画。いい音楽を聞くとエロモードになるヒロインを中心に、弱小吹奏楽部がブラバンの甲子園に挑む。キャラが全く立っておらず、エッチに暴走する設定も中途半端。音楽に対する敬意も皆無で、ブラスバンドの演奏はいつ上手くなったの?と突っ込む気持ちも失せる。ただシンガーの安良城紅は演技はまるでダメなのに妙な存在感があって気になった。もっとぶっ飛んだ作品で映画に再挑戦してほしい。

魔法にかけられて - スタッフ古庄

◆子供向けかと思いきや?・・・こ・れ・はっ!!おもしろいっっ♪♪(89点)

 さすがディズニー!!夢の国♪なにもかもがチァーミング♪

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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) - 渡まち子

若松孝二の執念が念写されたような作品だ。(65点)

 若松孝二の執念が念写されたような作品だ。72年の「あさま山荘」立てこもり事件と、そこに至る連合赤軍の軌跡を追う。革命戦士の狂信や壮絶なリンチ場面は目を覆いたくなる。回りくどいセリフの連打に耐えねばならない。ロクに労働したこともない連中が、自己批判だ、総括だと繰り返す姿は空虚そのもの。それでも、現代社会に欠落する社会変革の熱気と、その限界を知る意義のある190分だ。異様な迫力の実録映画で、一見の価値がある。

口裂け女2 - 前田有一

これが第一作目ならよかったのに(70点)

 パート1の威光を受けた二作目は、興行面の有利さと反比例して、評価の面では苦戦を強いられるのが普通である。しかし、『口裂け女2』の前作にはそもそも高評価なるものが存在しないため、いわゆる「二作目のジンクス」は通用しない。

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犬と私の10の約束 - 渡まち子

平凡だが素直な作品で、好感が持てる。(65点)

 平凡だが素直な作品で、好感が持てる。作者不詳の短編詩「犬の10戒」が原作。描くのは、主人公あかりと飼い犬ソックスとのかけがえのない日々だ。何より効いたのはキャスティング。子役の福田麻由子と田中麗奈がそっくりで、時間経過に違和感がない。エピソードは犬を飼った人にはうなずけるものばかりで説得力があるが、犬小屋の中の手紙はさすがに無理があるのでは。ソックスの愛らしいしぐさに、思わずニッコリしてしまった。