わたし出すわ - 渡まち子

終盤は見所が多い(70点)

わたし出すわ

© 2009 アスミック・エース エンターテインメント

 何だかドキッとする響きのタイトルだが、出そうとしているものはお金だ。この映画には、本来、お金というのは何かの目的のためのツールであるべきなのに、いつしかお金そのものが目的になっている世の中への素朴な疑問がある。と同時に、目的のための大金を手にしたら、それがその人の幸せにつながるのかとも問いかける。東京から故郷の函館に突然もどってきた摩耶は、再会した高校時代の同級生たちの夢や希望を叶えるために、大金を差し出す。陸上選手としての再起、世界の市電めぐり、魚類の研究資金などの夢はかなうのか。そして、大金を提供する摩耶の真意とは。

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携帯彼氏 - スタッフ古庄

◆理想の彼氏に殺される!?(50点)

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スペル - 佐々木貴之

◆ホラー好きにはたまらないネタがじっくりと凝縮(85点)

 今では『スパイダーマン』シリーズでお馴染みとなっているサム・ライミ監督が、原点回帰という形で作り上げたホラー作品。

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風が強く吹いている - 渡まち子

チームで戦う駅伝競技の素晴らしさを伝えてくれる(75点)

風が強く吹いている

© 2009「風が強く吹いている」製作委員会

 風を感じるさわやかな映画だ。駅伝に賭ける若者たちの絆を、けれん味のない演出で描いて感動を呼ぶ。事件を起こして競技から遠ざかった天才走者カケルと、故障によりエリート・ランナーの道を諦めたハイジ。二人の若者が出会い、彼らの才能に引っ張られる形で、寄せ集めに等しい大学陸上部のメンバーたちが、無謀ともいえる箱根駅伝に挑戦する物語である。

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風が強く吹いている - 福本次郎

仲間を信じてタスキを待つ。自分を信じて待つ仲間にタスキをつなぐ。10人の若者がハードな練習をこなすうちに友情と信頼をはぐくみ、夢に賭ける青春を正攻法で描く。ひたすら走ることに答えを求める姿が、神々しいまでに美しい。(90点)

風が強く吹いている

© 2009「風が強く吹いている」製作委員会

 仲間を信じてタスキを待つ。自分を信じて待つ仲間にタスキをつなぐ。10人の若者がハードなトレーニングをこなすうちに友情と信頼をはぐくみ、夢に賭ける青春を正攻法で描く。さらに予選会からクライマックスのレースは大掛かりなロケが行われ、実物さながらの緊張感。抜きつ抜かれつの展開に手に汗握り、走りぬいた達成感にランナーズハイにも似た陶酔を覚えた。登場人物が抱えるそれぞれの苦悩と葛藤、それを乗り越えて成長し、ただひたすら走ることに答えを求める姿が、神々しいほどに美しい。

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わたし出すわ - 福本次郎

 若き日の友人の前に突然現れ、彼らの夢の実現のためにカネを出すという女。前向きな目標を持つ者に幸運を運び、使い方を知らない者には不幸の影が忍び寄る。カネの魅力と魔力を同時にふりまきながら彼女はただ事の成り行きを見守るだけ。映画はヒロインの目を通し、人間の謙虚さと愚かさを抑制のきいたタッチであぶりだす。悲喜こもごもの結末の数々で、カネがもたらす可能性と人とのかかわりあいの難しさを寓意たっぷりに描く。

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サイドウェイズ - 福本次郎

お互い好意を抱いているのに、傷つくのを恐れて臆病になる男と女。豊富なボキャブラリーでワインの芳醇と人生の機微を重ね合わせるセリフの数々はこのリメイクでも健在。疲れた男と意地っ張りな女の微妙な心理が繊細に描かれる。(60点)

サイドウェイズ

© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.

 引きとめてほしいのに帰ると言い、帰ってほしくないのにさよならと言ってしまう。お互い好意を抱いているのは分かっているけれど、傷つくのを恐れるあまり臆病になる男と女。中年にさしかかり未来の選択肢がわずかしか残っていない2人には、恋に命をかける勇気はなく、どうしても残りの時間と天秤にかける。そんな不器用なやり取りが非常にリアルでついのめり込んでしまう。豊富なボキャブラリーでワインの芳醇と人生の機微を重ね合わせるセリフの数々はこのリメイクでも健在。疲れた男と意地っ張りな女の、もう一歩を踏み出せない微妙な心理が繊細に描かれる。

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母なる証明 - 渡まち子

複雑な魅力を持つミステリアスな人間ドラマ(80点)

 母と子の関係はすべての人間関係の基本だ。本作は、とりわけ母親であることの原初的な力強さを感じる、すさまじい映画である。だが俊英ポン・ジュノ監督は、ありがちな親子愛ではなく、複雑な魅力を持つ、ミステリアスな人間ドラマを作り上げた。漢方薬店で働きながら、一人息子のトジュンを女手ひとつで育て上げた母は、貧しくとも静かに暮らしていた。ある日、二人が住む街で、凄惨な女子高生殺人事件が起き、トジュンが第一容疑者に。無垢な心を持つ息子の無実を信じる母は、真犯人を追うべく、たった一人で走り出す。

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パラノーマル・アクティビティ - 岡本太陽

◆『ブレアウィッチ・プロジェクト』の記録が塗替えられてしまった!(65点)

 いわゆる怖いもの観たさで観る映画というものは観客の反応が面白い。一般的に、それらはホラー映画を指すが、近年ではモンスターものの『クローバーフィールド』がその部類の映画の中でも特に強烈な印象を残した。やはり手持ちのビデオカメラ撮影によるモキュメンタリー調の演出が不気味さを増幅させるのだろう、映画の上映中、観客は極度の緊張感に襲われた。

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僕の初恋をキミに捧ぐ - 渡まち子

◆とても病人には見えない元気な難病美少年と、やたらとモテるヒロイン(30点)

 純愛と難病という二本柱で、ティーンエイジャーの女子の涙を誘導するラブ・ストーリー。ヒロインの周囲の人間の死亡率はハンパじゃない。医師を父に持つ少女・繭は、父の患者である少年・逞と出会い、幼い頃から互いに惹かれあう。だが逞は20歳まで生きられない重い心臓病だった。「大人になったら結婚しよう」と誓う二人だったが、高校に入学し、逞と同じ病気を患う年上の女性・照や、繭に好意を寄せる同級生の昂らの登場で、二人の思いは揺れ始める。

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ホースメン - 渡まち子

どれも描写は中途半端(40点)

ホースメン

© 2008 Horsemen Productions, LLC All Rights Reserved.

 「吊る」という行為は「ザ・セル」でも意味深く使われていたが、サイコ・サスペンスである本作でも、サディスティックな“吊り”の残酷度は相当なものだ。ベテラン刑事ブレスリンは、猟奇的な連続殺人事件を担当することになる。極太のフックで不気味な器具に吊るされた異様な姿の遺体からは大量の血が流され、現場には「COME AND SEE(来たれ)」というメッセージが残されていた。そんな中、犠牲者の養女であるクリスティンが衝撃的な告白と共に自首するが、事件はまだ終わらないという彼女の言葉の通り、さらなる惨劇が起こってしまう。

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マイケル・ジャクソン THIS IS IT - 前田有一

今の段階ではこれが限界か(55点)

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

 09年6月25日に突然この世を去ったスーパースター、マイケル・ジャクソン最後の姿を見られるということで、本作の前売りチケットは爆発的な売れ行きだったと聞く。諸般の事情で期間限定上映となったため、一部上映館では常識はずれの高回転体勢でいよいよ本日から公開となったわけだが、プレス向け試写会も今日、上映初日という異例の日程で行われた。

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沈まぬ太陽 - 福本次郎

己の信念を貫くために出世も家族も犠牲にする男を通じて、会社とは何かを問う。個の利益より組織の大義に生きようとし、たとえその組織から非情な仕打ちを受けても決して希望を捨てない「昭和のサラリーマン」を渡辺謙が熱演。(70点)

沈まぬ太陽

© 2009「沈まぬ太陽」製作委員会

 己の信念を貫くために出世も家族も犠牲にする男と、出世のためには同僚を裏切り悪事に手を染める男。巨大機構で対照的な道を進む2人の男を通じて、会社とは何かを問う。本来は客の利便や安全を第一に考えるべき航空会社が、いつしか政治家・官僚・上層部の人間たちが甘い汁を吸うための組織に堕している。そんな中でも決して筋を曲げなかったゆえに運命を翻弄された主人公の愚直な生きざまが心を打つ。個の利益ではなく組織の大義に生きようとする、たとえその組織から非情な仕打ちを受けてもきっと理解者が現れると信じている「昭和のサラリーマン」を渡辺謙が熱演する。

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きみがぼくを見つけた日 - 福本次郎

主人公にとって時間とは何なのか、現在とはいつなのか。過去に戻って他人だけではなくその当時の自分に未来を教え、未来に行って自分が死んだ後の世界で成長した娘に会うという、なんでもありの混沌の中、愛の大切さを説く。(30点)

きみがぼくを見つけた日

© MMVIII INTERNATIONALE SCARENA FILMPRODUKTIONSGESELLSCHAFT 2 MBH & CO.KG TM NEW LINE PRODUCTIONS, INC.

 過去と未来、時を行き来できるにもかかわらず、定められた運命を変えることはできない。ただ、愛する女の心を少しずつ己に向けさせる以外には。そんな、自分では制御できない能力を持ってしまった男が、苦悩の果てに本当の幸せをつかんでいく。主人公にとって時間とは何なのか、現在とはいつなのか、映画は全く説明せずランダムにタイムトラベルする彼に振り回される。過去に戻って他人だけではなくその当時の自分に未来を教え、未来に行って自分が死んだ後の世界で成長した娘に会うという、もはやなんでもありの混沌。そんな状況ででいくら愛の大切さを説かれても共感できない。

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パイレーツ・ロック - 福本次郎

ロックが権威への反抗・既成の価値観への挑戦と思われていた60年代の英国で、24時間ロックをオンエアして音楽に飢えた国民の人気を得る。その姿は校則の厳しい高校の不良生徒たちが反乱を起す学園ドラマのようなおもむきだ。(40点)

パイレーツ・ロック

© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 深夜のカフェで、ナースステーションで、灯りを消したベッドで、大人の目から隠れるようにしてラジオに耳を傾ける若者たち。まだロックが、権威への反抗・既成の価値観への挑戦と思われていた60年代の英国で、その精神を受け継ぎ実行に移した男たちは洋上から24時間ロックとポップスをオンエアするというゲリラ的手法で音楽に飢えた国民の人気を得る。恋や友情を交えた彼らの姿は、校則の厳しい高校の不良生徒たちが生活指導の先生たちに反乱を起す学園ドラマのようなおもむきだ。

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