引き出しの中のラブレター - 渡まち子

ラジオというメディアの力を再認識できる(60点)

引き出しの中のラブレター

© 2009「引き出しの中のラブレター」製作委員会

 メールや携帯電話がコミュニケーションの中心になった現代でも、手紙の持つぬくもりは独特のものがある。ラジオ・パーソナリティの真生(まい)は、番組に寄せられた、笑わない祖父を笑わせたいとの少年の相談内容から、絶縁したまま他界した父への思いを受け止めることになる。北海道に住む少年と家族、東京で暮らす真生とその恋人や友人らが織りなす群像ドラマは、大切な人に伝えられなかった思いに改めて向き合うことで、徐々に繋がっていく。

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さまよう刃 - 渡まち子

法律とはいったい何のためにあるのかと深く考えさせられる(65点)

さまよう刃

© 2009『さまよう刃』製作委員会

 法律への不信と不満。重いテーマを扱った問題作だ。むごい事件によって大切な一人娘を失くした長峰は、娘を凌辱して殺した少年たちの名を知る。少年法によって現在の日本の法律では犯人を極刑にできないと考えた長峰は、自ら犯人を追い復讐することを決意。刑事の織部は長峰を追いながらも法と正義の狭間で悩んでいた。

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エスター - 渡まち子

脚本には大いに難があると言わざるを得ない(50点)

エスター

© DARK CASTLE HOLDINGS LLC

 邪悪な子供が主人公というと「オーメン」のようなホラー映画を想像するが、本作はむしろ異色の心理サスペンス。赤ん坊を死産で亡くしたケイトとジョンの夫妻は、心の空白を埋めるため、孤児院から養子を迎える。だが、その少女エスターが家に来た日から次々に奇妙な出来事が起こり始める。気のせいだと取り合わない夫ジョンとは裏腹に、エスターに不気味な気配を感じたケイトは、家族の身の危険を訴えるが、周囲は信じてくれなかった。

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カイジ ~人生逆転ゲーム~ - 渡まち子

藤原竜也、天海祐希が好演(60点)

カイジ ?人生逆転ゲーム?

© 福本伸行・講談社/2009「カイジ」製作委員会

 人生一発逆転。そんな上手い話は疑ってかかるのが普通だが、才能も目的もなく生きる主人公はヤバい夢にすがりつくしかない。自堕落な毎日を送る26歳フリーターのカイジは、多額の借金を帳消しにするため金融会社の女社長・遠藤の話に乗る。ある秘密の船に乗船し、負け組の男たちを集めてジャンケンのような単純な勝ち負けを競う勝負に参加。なんとかクリアするが勝負は終わりではなく、それは一握りの金持ちが仕組んだ残酷なゲームの序章にすぎなかった。非日常的な状況の中でチャンスをものにすべく奮闘する人間たちを描いていく。

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ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ - 渡まち子

大人の恋愛映画(75点)

ヴィヨンの妻 ?桜桃とタンポポ?

© 2009 フジテレビジョン パパドゥ 新潮社 日本映画衛星放送

 太宰治の同名短編小説を下敷きに、いくつかの太宰作品をミックスして描く、一組の夫婦の愛の物語だ。戦後の混乱期、大酒飲みで浮気を繰り返す小説家の夫・大谷の借金を返すため、妻の佐知は飲み屋の椿屋で働くことになる。美人で気立てのいい佐知はたちまち店の人気者になり、彼女を慕う青年やかつて佐知が想いを寄せていた弁護士が現われる。大谷は自分の浮気は棚に上げて嫉妬にかられるが、愛人の一人・秋子と心中事件を起こしてしまう。

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私の中のあなた - 渡まち子

久しぶりに泣いた(70点)

私の中のあなた

© MMIX New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.

 生きる権利と死ぬ権利。論議が絶えない難しい問題だ。人生をまだ十分に生きていない、年若い人間の問題となると、なおさらである。映画は、医学や倫理、法律も交えて描きながら、社会派に傾かず、あくまでも家族ドラマとして進んでいく。11歳の少女アナは、白血病の姉ケイトに臓器を提供するドナーとして“創られて”生まれてきた子供。ある日、アナは自分の体を守るため臓器提供の手術を拒否、両親を相手に訴訟を起こす。家族それぞれの思惑が交錯するが、アナの決断の裏には驚くべき真実が隠されていた。

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ワイルド・スピード MAX - 渡まち子

潤沢な予算のおかげか見応えたっぷり(60点)

ワイルド・スピード MAX

© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED

 ド迫力のカー・アクションがウリのこのシリーズ、続編ができるたびにおかしな方向へ向かったが、4作目はオリジナル・メンバーが再集結して、ようやく軌道修正できた。凄腕ドライバーのドミニクは、南米で逃亡生活を送っていたが、恋人のレティが殺害されたことを知り、危険を承知でLAに戻る。旧友で、かつてドミニクを逃がしたブライアンは今はFBI捜査官だが、麻薬組織のボス・ブラガを追っていた。レティの死に組織が関係すると知ったドミニクは、潜入捜査でブラガを追うブライアンとカーレースで競うことに。命がけのカーチェイスが再び始まる。

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セブンデイズ - 渡まち子

猶予を1週間とした展開がうまい(70点)

セブンデイズ

© Prime Entertainment Co.Ltd 2007 all rights reserved

 無慈悲な殺人事件、犯人の謎の要求、母の強い愛情。バラバラだったそれらすべてのパーツがパズルのようにはピタリと合ったとき、見えてくるのは、法律が人を裁く限界だ。ユ・ジヨンは勝率100パーセントを誇る凄腕の女性敏腕弁護士。彼女の8歳の娘ウニョンが誘拐されるが、犯人の要求は金銭ではなく極めて特殊なもの。それは娘を返してほしかったら、強姦と死体遺棄で有罪目前の被告チョン・チョルチンを無罪にしろというものだった。

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カフェ・ソウル - 渡まち子

どうしてこんなにあれこれと詰め込んでしまうのだろう(20点)

 日韓の若手イケメン俳優共演のグルメ系人情ドラマだ。フード・ルポライターの順は、ソウルで取材中に、路地裏にひっそりとたたずむ韓国伝統菓子店「牡丹堂」を発見する。寡黙だが腕の良い店主が一人で切り盛りするその店が気に入った順は取材を申し込むが、牡丹堂は地元のヤクザから立ち退きを迫られていた。

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白夜 - 渡まち子

物語そのものにリヨンである必要性は皆無(20点)

白夜

© 2009「白夜」製作委員会

 白夜というタイトルと橋の上で出会う男女。これらからはドストエフスキーの小説やそれを原作とするヴィスコンティの映画を連想するが、この作品は偶然出会った男女が列車が出発するまでの時間を共に異国ですごす「恋人までの距離(ディスタンス)」に近い。仏・リヨンの橋の上に女が一人たたずんでいる。家族や会社にも内緒で別れた恋人を追いかけてここに来た彼女は橋の上で彼を待っていたが、そこに偶然通りかかった日本人の男が声をかける。明日帰国予定だというその男は、彼女にズケズケとものを言うが、不思議と二人は惹かれあう。

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くもりときどきミートボール - 渡まち子

大人も見る映画にするのならもう少し説得力が必要(20点)

くもりときどきミートボール

 ポップで明るい色彩、風変わりな発明家、空から食べ物が降る不思議。こう聞くと、いかにも楽しいファンタジーだが、油断は禁物。この映画、トンデモなく恐ろしいパニック・ムービーなのだ。主人公は、偉大な発明家に憧れながらいつも失敗ばかりで人々に迷惑をかけているフリント。彼が発明した、水を好きな食べ物に変える“食べ物マシーン”は、毎日イワシ料理ばかり食べている街の人々に美味しいものを食べさせたい思いで発明したものだ。人々は大喜びし、フリントは街のヒーローになるが、食べ物は日に日に巨大化していく。

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斬撃 ZANGEKI - 渡まち子

別にセガールでなくてもよさそう(20点)

斬撃 ZANGEKI

© 2008 WORLDWIDE SPE ACQUISITIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 ゾンビものは出尽くしたかと思っていたが、このオヤジとの対決が残っていた。謎のウィルスが蔓延し人々の大半が人肉を喰らうゾンビと化してしまった近未来。政府は街で最も危険な区域を空爆によって一掃しようと決める。だがその地域の病院には、生存者が。タオが率いるゾンビハンターはゾンビと闘いながら生存者を助けようとするが、タイムリミットが迫っていた。

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地下鉄のザジ - 渡まち子

今見てもまったく色褪せない(70点)

地下鉄のザジ

© 1960 Nouvelles Editions de Films

 ルイ・マルの傑作コメディのニュープリント版が劇場公開されている。1960年の作品だが、今見てもまったく色褪せない、おしゃれで楽しい内容だ。母親とパリにやってきた少女ザジは、地下鉄(メトロ)に乗るのを楽しみにしていたが、なんとストで動いていない。叔父のガブリエルの家に預けられたザジは、大人たちを翻弄しながら、クリニャンクールのノミの市やエッフェル塔、モンマルトルなどパリの名所を巡り、大冒険を繰り広げる。

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あの日、欲望の大地で - 渡まち子

終盤、まとまりを欠いてしまうのが惜しい(50点)

あの日、欲望の大地で

© 2008 2929 Productions LLC, All rights reserved.

 2大オスカー女優が紡ぐ母娘の愛と再生の物語は、宿命を感じさせる暗いドラマだ。高級レストランのマネージャーとして働くシルヴィアは、仕事はできるが行きずりの情事を繰り返し、愛を拒絶するかのような孤独な日々を送っていた。ある時、彼女の前に、マリアという名の12歳の少女が現れる。戸惑うシルヴィアの脳裏に、まだ彼女がマリアーナという名で呼ばれていた若き日の苦い恋と、取り返しのつかない過ちがよぎる。

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のんちゃんのり弁 - 渡まち子

見終わると無性にのり弁が食べたくなる(65点)

のんちゃんのり弁

© 2009「のんちゃんのり弁」製作委員会

 庶民派グルメが楽しめる本作の名脇役はお弁当。この映画に登場するそれは工夫と栄養、そして愛情がたっぷりつまった優れものだ。31歳の小巻は、ダメ亭主に愛想を尽かして実家に出戻る。これといった資格もない小巻の就職活動は行き詰まり、たちまち生活は困窮。そんな中、娘のんちゃんに持たせた手作りのお弁当が幼稚園で大評判に。得意の料理の腕をいかして、安くて美味しいお弁当屋を開くことを決意した小巻は、小料理屋で修行を始める。

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