◆SFの醍醐味を十分に味わわせてくれる(90点)
ときは22世紀。車いす生活を余儀なくされていたジェイク(サム・ワーシントン)は、事故死した双子の兄に代って、地球から5光年離れた衛星パンドラへ向かった。彼は特殊な装置を使って、人間と現地人のナヴィ族のハイブリッドであるアバター(分身)なるものへ意識をリンクし、その肉体を自由に操ることに成功した。ある日、アバターの肉体を借りて森を探索していると、ジェイクは獣のヴァイパー・ウルフに襲われそうになる。が、運よくナヴィ族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)に助けられて……。
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◆ふたりが生涯のパートナーとして絆を深めて行くくだりが感動的(70点)
1837年のイギリス。ときの国王ウィリアム(ジム・ブロードベント)は病に苦しみ、自身の死を予感していた。王位継承者のヴィクトリア(エミリー・ブラント)はまだ十代で、母から摂政政治を承認するように迫られていたが、これを断固拒否し続けた。そんな折、ヴィクトリアは、ベルギー国王の甥、アルバート(ルパート・フレンド)と出会う。ヴィクトリアは、誠実で公正中立なアルバートに惹かれ、少しずつその距離を縮めていくが……。
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◆混じりけのない壮大な大自然と、清濁を併せ呑む人間。そのコントラストが、見る者の心をゆさぶる(85点)
"神が住む山"と称されるチベット山岳地帯の秘境"ココシリ"──。海抜4700m、零下20℃、空気濃度は地上の1/3という想像を絶する過酷な大自然を舞台にくり広げられる物語。実話に基づいた見ごたえのある骨太映画である。
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◆心に残るものがあまりに微量(40点)
「銀河鉄道999」や「鉄腕アトム」などの名作を手がけてきた日本アニメ界の巨匠"りんたろう"が、「DETH NOTE」「時をかける少女」「サマーウォーズ」などを制作してきたマッドハウスとタッグを組み、「よなよなペンギン」を制作。ペンギンコートを着る少女ココが、勇気と愛をもって仲間たちを救う冒険ファンタジーだ。
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◆ナチス統治下の重苦しい時代の空気感を巧みに表現している(70点)
1944年。ナチス占領下のデンマーク。ナチス・ドイツに対するレジスタンス(地下抵抗活動)の一員であるフラメン(トゥーレ・リハンハート)とシトロン(マッツ・ミケルセン)は、上層部からの命令にしたがって、ナチスになびいた売国奴の暗殺を実行していた。ある日、組織の上層部はフラメンの恋人ケティ(スティーネ・スティーンゲーゼ)を密告者と見なし、ふたりに殺害を命ずる。ところが、当のケティからは逆に「組織の上層部が自分たちに都合の悪い人間を『売国奴』としてフラメンとシトロンに殺させている」という旨を告げられる。ふたりは「自分たちは組織にだまされて、無実の人間を殺していたのか?」という罪の意識に呵まれ、しだいに疑心暗鬼になっていく……。
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◆荒唐無稽ともいえる仮想空間を実写で表現した手腕はお見事(65点)
「イノセンス」(2004年)、「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(2008年)などで知られる鬼才、押井守監督が、オンラインゲームの仮想空間に広がる大砂漠を舞台に、3人の美女ハンターとどう猛なモンスターの対決を活写。70分間、独創性豊かな押井ワールドが堪能できる実写SFアクション・ファンタジーだ。
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◆デリンジャーを義賊たらしめている根源的な動機が見えない(60点)
大恐慌時代(1930年代)に実在した伝説のアウトロー、デリンジャーは、大胆不敵な銀行強盗であると同時に、強者をくじく義賊的存在として国民から英雄視された人物。そんなカリスマ犯罪者の逃亡劇に加え、美女ビリーとのロマンスをシリアスタッチで描いた作品だ。
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◆終盤の凄惨な描写は、覚悟はしていても見るに耐え難い(75点)
アンジェイ・ワイダ監督の「抵抗三部作」と呼ばれている「世代」(1954年)、「地下水道」(1956)、「灰とダイヤモンド」(1958)と、本作「カティンの森」を見比べると、ワイダ監督が50年以上に渡って変わらぬ映画作りをしてきたことが分かる。氏の作品は、戦争を歴史的な記号として扱うことをヨシとしない。
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◆誰もが最後まで興味を持って見られるエンターテインメント(75点)
「華氏911」(2004年)や「シッコ」(2007年)など、話題性のある社会派ドキュメンタリーを撮り続けてきた奇才マイケル・ムーア。氏の作品に少々過剰で独善的な面があるのは事実だが、なにはともあれ、それが「ムーア流ドキュメンタリー」として確立されていることは間違いない。氏は常に「庶民」や「弱者」の立場に立ち、地位や権力を乱用する人々に、鋭い刃(やいば)を向ける。そのスタンスはよくも悪くも崩れることはない。
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◆ホラー&サスペンス好きのみならず、アーミーフリークにとっても見ごたえのある作品(60点)
スリルあふれるサバイバルゲーム「ペイントボール」に参加するため、深い森の中のフィールドへとやってきたデビッド(ブレンダン・マッキー)やアンナ(ジェニファー・マター)を含めた8人。ゲームがスタートするやいなや、あろうことか仲間のひとりが実弾で撃たれた。実弾を放ったのはいったい誰なのか? 次々と犠牲者が増えるなか、参加者たちは焦燥感を募らせていく……。
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◆世界各国で映画賞を獲得した話題作(75点)
第81回アカデミー賞外国語映画賞の最有力候補に挙げられながら、その栄冠を日本の「おくりびと」に奪われたイスラエル映画「戦場でワルツを」は、1982年のレバノン侵攻でイスラエル軍に従軍したアリ・フォルマン監督が、自身の体験をもとにしたドキュメンターリー・アニメーション。独自の視点で戦争の苦しみや不条理を浮き上がらせ、世界各国で映画賞を獲得した話題作だ。
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◆ロックや音楽好き、クリエイティブな表現活動に関心のある方にオススメ(60点)
日本のロックシーンを語る上で外すことはできない伝説のバンド、キャロルのフロントマンにして、還暦を迎えた今もなおアリーナやスタジアム規模の会場を熱狂的なファンで埋め尽くすことができる永ちゃんこと矢沢永吉のドキュメンタリー。永ちゃんファンはもちろん、ロックや音楽好き、クリエイティブな表現活動に関心のある方にオススメの1本だ。
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◆映像の迫力には圧倒させられる(80点)
2009年。惑星が直列に並ぶ現象を受けて、太陽の活動が活発化。強い放射線によって地球内部の熱が上昇していた。この異状をいち早く察知したアメリカの地質学者(キウェテル・イジョフォー)は、3年後の2012年に地球が終末を迎えると政府に警告。アメリカ大統領(ダニー・グローヴァー)は、各国の首脳の協力を取り付けて、あるプロジェクトを秘密裏にスタートさせた……。
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◆全編を通じて、皮肉あり、オマージュあり、メタファーあり、ユーモアありの会話劇(85点)
「レザボア・ドッグス」(1992年)、「パルプ・フィクション」(1994年)、「キル・ビル」(2003年)、「デス・プルーフ in グラインドハウス」(2007年)など、撮るたびに話題を巻き起こすクエンティン・タランティーノ監督の最新作。ただでさえ注目度の高い監督だが、主演にブラッド・ピットを迎えたとあれば、話題としては"鉄板"だろう。
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◆易しい映画ではありません(70点)
ニューヨーク在住の劇演出家ケイデン(フィリップ・シーモア・ホフマン)の結婚生活は破綻し、自身も原因不明の病に冒されてしまった。優柔不断な性格が災いして、新たな恋愛もうまくいかない。そんなある日、ある賞を受賞した彼のもとに多額の賞金が転がり込んだ。人生をやり直す決意をしたケイデンは、多額の費用を投じて、ニューヨークのとある巨大倉庫のなかに、自分が思い描く理想のニューヨークを作り上げて、前代未聞の舞台を上演するプロジェクトに乗り出した……。
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