◆どこかやりきれない余韻を残す(70点)
心臓病を患うダンサーのピエール(ロマン・デュリス)は、臓器提供者を待つ身。自宅アパートのベランダからパリの街と行き交う人々をながめる日々を過ごしている。ピエールを心配して同居をはじめる姉のエリーズ(ジュリエット・ビノシュ)は、3人の子供を育てるシングルマザー。仕事と育児に追われながら自分の幸せを探しているが……。
◆どこかやりきれない余韻を残す(70点)
心臓病を患うダンサーのピエール(ロマン・デュリス)は、臓器提供者を待つ身。自宅アパートのベランダからパリの街と行き交う人々をながめる日々を過ごしている。ピエールを心配して同居をはじめる姉のエリーズ(ジュリエット・ビノシュ)は、3人の子供を育てるシングルマザー。仕事と育児に追われながら自分の幸せを探しているが……。
◆人と人とのつながりに希望を見いだした作品(70点)
舞台はアメリカの田舎町。まじめだが内気で人付き合いが苦手な青年ラース(ライアン・ゴズリング)が、ある日、兄夫婦に恋人のビアンカを紹介する。ところが、ビアンカを見て兄夫婦はビックリ。なんとビアンカは等身大の人形(いわゆるダッチワイフ)だったのだ! 兄夫婦はラースを病院に連れていくが……。
◆思春期ならではの甘酸っぱさとほろ苦さ(70点)
旭川に住む少女ソラ(山下リオ)は、正式な"魔法士"の資格を取るために上京し、魔法局が主催する「魔法士研修」に参加。同期の豪太(岡田将生)らと実践を重視した研修に励む。ソラと豪太は、魔法を遣うことの難しさやすばらしさを経験していくなかで、互いに心を通わせ始めるが……。
◆覚悟して客席に座る必要がある(90点)
夏のバカンスをすごそうと湖畔の別荘に到着したアン(ナオミ・ワッツ)とジョージ(ティム・ロス)夫妻のもとに、ポール(マイケル・ピット)とピーター(ブラディ・コーベット)という見知らぬふたりの青年が現れる。不可解な態度をとる彼らは、しだいに凶暴な本性を見せはじめ、ついには、生死をかけた"ゲーム"のスタートを宣告する……。
◆女性初の救難ヘリパイロットという設定をまったく活かせていない(40点)
舞台は航空救難隊。女性初となる航空救難ヘリ「UH-60J」のパイロットとなった川島遥風(高山侑子)。訓練を積んでいたある日、戦闘機F-15Jが消息を絶った。遭難したパイロットの救助に向かった遥風だが、ヘリの燃料が残り少なくなり……。
◆臭いものにはフタ!を黙認する大人社会の構造がダブる(60点)
休職した担任の代りにやって来たのは、吃音をもつ臨時教師の村内先生。彼がクラスに来てまずしたことは、いじめを受けての自殺未遂が原因で転校した野口という生徒の机を――すでに片づけられていたソレを――教室のもとあった位置に戻す、という作業だった。以来、村内先生は、毎朝その机に向かって声をかけるのだ。「野口くん、おはよう」と。
◆見どころはレースに尽きる(60点)
舞台は2012年のアメリカ。親子三人で幸せな暮らしを送っていた元レーサーのエイムズ(ジェイソン・ステイサム)は、ある日、妻殺しの濡れ衣を着せられて、凶悪犯罪者ばかりを収容する刑務所「ターミナル・アイランド」に収監される。彼は刑務所長のヘネシー(ジョアン・アレン)から、所内で行われる残酷なカーレース"デス・レース"への出場を持ちかけられ……。
◆ハラハラドキドキさせられっぱなし(75点)
心霊スポットに出向いてはルポを執筆するオカルト作家のエンズリン(ジョン・キューザック)。彼のもとにある日、ニューヨークのドルフィンホテルのはがきが届く。そこには「絶対に1408号室に入ってはいけない」とだけ書かれていた。好奇心を煽られたエンズリンは、さっそくドルフィンホテルに向かう……。
◆金よりも大切な"秘密"を盗まれた人々の動揺(60点)
中古車販売店を営むテリー(ジェイソン・ステイサム)を中心とした一味が、ロンドンのベイカー街にある銀行の貸し金庫破りを実行する。計画はまんまと成功するが、盗んだもののなかに、思わぬブツが含まれていた……。政界や王室、マフィアをも揺るがした犯行のゆくえはいかに!?
◆ブームと大人社会に翻弄される若者たちの物語(55点)
小さな音楽プロダクションを営む梶井(武田真治)に、マサオ(石田卓也)たちのバンドはスカウトされる。ところが、レコード会社が用意していたのは、オルガンを必要とする楽曲だったため、梶井は、けん盤が弾ける歌手志望のミク(栗山千明)を男装させて、メンバーに加える。こうして「ザ・ダイアモンズ」改め「ザ・タイツメン」のデビューが決まったが……。
◆タイミングが心憎く、スプラッター描写の巧さが光る(80点)
山中で自主制作映画のロケをしていた大学生たちの耳に、街で死人が蘇っているというニュースが飛び込む。ロケを中止して下山した彼らは、次々と遭遇するゾンビたちを手元のカメラに収めながら、生き残る術を探すが……。
◆都会人にとっては一服の清涼剤(65点)
京都府宮津の山奥にある「民宿たむら」にやってきたのは、都会の生活に疲れ果てたOLの千鶴(加藤ローサ)。その夜、千鶴は睡眠薬を大量に飲んで自殺を図るが、未遂におわる。千鶴は、民宿をひとりで切り盛りする青年、田村(徳井義実)のさり気ない優しさにふれ、少しずつ元気を取り戻していくが……。
◆『三国志』ビギナーでも十分鑑賞に耐えうる(65点)
曹操(チャン・フォンイー)率いる大軍との戦いの末に逃げのびた劉備の軍師、孔明(金城武)。彼は、同じように曹操軍の存在を脅威に感じている孫権(チャン・チェン)と同盟を結ぶことを進言する。やがて孔明は孫権軍の司令官、周瑜(トニー・レオン)と対面。お互いに惹かれるものを感じ、少しずつ信頼関係を築いていくが……。
◆全編を叙情的なムードに染め上げた(55点)
イラストレーターとして活躍する健大(南原清隆)の妻とし子(永作博美)は、ある日、病院で突然の余命宣告を受ける。一時退院したとし子は、健大と一緒に、結婚当初に住んでいた街を訪れる。懐かしい街を思い出に寄りそうように歩くふたり。時を同じくして、治る見込みのない病に侵された俊治(筧利夫)もこの町にやって来て……。
◆主人公の人間味あふれるキャラクターが、スクリーンに強い印象を残す(65点)
盲目のバイオリニスト、シドニー(ジェシカ・アルバ)は、角膜移植手術を受けて、その目に光を取り戻すが、視力が回復するにつれ、"自分にしか見えないモノがある"ことに気づく。シドニーにしか見えないモノの正体とは一体何なのか? シドニーは角膜提供者の身元を調べ始める……。