◆中国人とイラン人とロシア人がアメリカで(70点)
『千年の祈り』は、アメリカの中で、中国人とイラン人が仲良くするというお話。いうまでもなく、前者は不況の米国がいまもっとも頼りにする経済大国。一方、後者のイランは軍産複合体による次期大規模公共事業の現場候補の筆頭である。
◆中国人とイラン人とロシア人がアメリカで(70点)
『千年の祈り』は、アメリカの中で、中国人とイラン人が仲良くするというお話。いうまでもなく、前者は不況の米国がいまもっとも頼りにする経済大国。一方、後者のイランは軍産複合体による次期大規模公共事業の現場候補の筆頭である。
◆作り手の高い技量を感じさせるコメディ(60点)
『なくもんか』は、タイトルから想像できるとおり最後にホロリと泣かせるコメディドラマであり、作り手、役者の高いテクニックを感じられる作品である。しかしながら、あるいは、だからこそというべきか、その手法は時にあざとさのようなものを強く感じさせる。大きく好みが分かれそうな作品といえるだろう。
◆密室サスペンスとしては、充分楽しめる(65点)
「MKウルトラ」計画は、陰謀論好きやオカルト方面では有名な洗脳実験である。冷戦時代にCIAにより行われたが、資料がすべて破棄されたことから公式に認めさせるのは難しい。だが奴らならこうした非人道的な実験もやりかねない。おおむねそんな感じに認識されている。ネタにした映画も複数ある。『実験室KR-13』は、そんな定番ネタを、現代を舞台に蘇らせたサスペンス作。
◆独裁制の発生原理を実験したら大変なことに(60点)
ある大学の実験で、募集して集めた人間たちをそれぞれ囚人役と看守役に分け、擬似刑務所を運営することになった。だが何日もたたぬ内に虐待行為など、シャレにならない変化がおきたので、実験は急遽中止されたという。
◆それでもそこらのB級スプラッターよりはマシか(50点)
『ソウ』シリーズは、傑作だった1作目の残滓をどこまで搾り出すつもりなのか、それが個人的には一番気になる「謎」である。
◆新鮮なのか失敗なのか(30点)
近代史の裏には超能力者たちの存在と暗躍があった、というアイデアは真新しいものではないが、『PUSH 光と闇の能力者』での取り扱いは、なかなか新鮮なものがあった。
◆トンデモ物としては最高(75点)
『恋空』の倍以上読まれたといわれる大人気ケータイ小説の映画化である本作は、モデル出身の佐々木希のセミヌードポスターも大きな話題となった。そして実際見てみると、意外や意外、期待をはるかに上回る出来であった。
今の段階ではこれが限界か(55点)
09年6月25日に突然この世を去ったスーパースター、マイケル・ジャクソン最後の姿を見られるということで、本作の前売りチケットは爆発的な売れ行きだったと聞く。諸般の事情で期間限定上映となったため、一部上映館では常識はずれの高回転体勢でいよいよ本日から公開となったわけだが、プレス向け試写会も今日、上映初日という異例の日程で行われた。
究極の投資ははたして幸福を生むのか?(55点)
昨今は投資ブーム、というより、FXだの株式投資といったものはもうすっかり人々の生活になじんでいる。正社員以上の人ならば、誰でも何かしら行っているのではと思うほどだ。私の周りでも、ホリエモンのせいですっかり資金を溶かした人から、億単位の儲けを出している人まで、様々な話が聞こえてくる。
3時間22分、途中休憩10分の大長編(70点)
『沈まぬ太陽』は、山崎豊子の長編小説の映画化。この原作は彼女の作品の中でも「映像化されていなかった最後の傑作」という位置づけらしい。これまでなぜ映画化、ましてテレビドラマ化されなかったのか。様々な理由があるだろうが、その一つは内容が猛烈なJAL批判にならざるを得ない、という点と無縁ではないだろう。
内容は悪くないが、宣伝が大ネタバレ(65点)
『あの日、欲望の大地で』という、先日公開されたサスペンス映画があるが、それについての記事で私は、ネタバレに無頓着な宣伝会社の姿勢を静かに批判した。こういう事を書くと業界では嫌われるのだが、あの記事に反応して送られてきたメールはすべて、よくぞ言ってくれた、という好意的なものであった。
タイムトラベラーとの恋はこうなる?(55点)
© MMVIII INTERNATIONALE SCARENA FILMPRODUKTIONSGESELLSCHAFT 2 MBH & CO.KG TM NEW LINE PRODUCTIONS, INC.
公開したばかりの『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』を私はオススメにしたが、幸い見た人たちの満足度も高かったようだ。この『きみがぼくを見つけた日』も同じくタイムトラベルものだが、あのシリーズからサスペンス色を消し、甘いラブストーリー仕立てにしたような一品。
前作よりはるかに面白く、そして怖い(85点)
自分がみたままを映像にする、いわゆる主観撮影という技法が流行している。中でも『REC/レック』は本国スペインで記録的大ヒット、成功例といえるだろう。早々にハリウッドに買われたリメイク権は、誰も気づかぬままいつのまにかビデオスルー作品となっていたが、オリジナルの続編である『REC/レック2』は、無事日本でも劇場公開が決定した。
リアルな人間破壊シーンを最新デジタル3Dで(55点)
『ファイナル・デッドサーキット 3D』のメインイメージをみて、私は思わず噴き出した。エスカレーターの上で絶叫しているカップルの写真なのだが、なぜか「手すり」がない。一体全体なにがおきればこんな状況になるのか。これはさぞぶっ飛んだ「死に様」を見られるぞと、期待を高め試写室へと向かった。
上映館に出かけるときは(いろんな意味で)気をつけて(40点)
今週は3Dホラー作品の話題作が2本公開されるが、日本の誇る清水崇監督(呪怨シリーズ)の最新作がこれ。所要時間なんと60分、世界最長の歩行型お化け屋敷として恐れられる「戦慄迷宮」(富士急ハイランド)の実写映画化である。最新立体メガネをかけて、絶叫の清水ワールドを堪能しようというユニークな企画だ。