幸せの教室 - 青森 学

バツイチ、失業と人生穏やかでないけれども、拗ねない、挫けない、諦めない主人公のたくましさが心を打った。(点数 85点)


(C)2011 Vendome International, LLC. All Rights Reserved.

大卒でないことを理由に働いているスーパーをリストラされた初老の域に差し掛かったラリー(トム・ハンクス)という中年男が大学に通い、教えることに情熱を失った教師のメルセデス(ジュリア・ロバーツ)が彼と出会って教えることの意味を再確認する話なのだが、ラリーが突然のリストラに遭っても、心が折れずにまた粛々と再出発に向けて地歩を固め前に進んで行く真っ直ぐさは観ていて心を動かされるものが有った。

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ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵 - 青森 学

ベルセルクサーガのなかでも好評な鷹の団の活躍を描いた本作はベルセルクファンならば観ておきたいところ。(点数 75点)


(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS

1989年から連載が始まり国内累計2400万部を超えるベストセラーの劇場映画化。

アニメ化は1997年に日本テレビで放映された全25話に次いで2度目。

長大な剣を背負い恃むのはおのれの剣のみと孤独な戦いを続ける剣士ガッツの果てのない旅を綴る一大ダークファンタジー。

今回はガッツの宿命のライバル、グリフィスとの出会いと、傭兵だったグリフィスがミッドランド帝国の貴族に召し抱えられるまでの立身出世を描く。

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テンペスト - 青森 学

列強のなかでしたたかに立ち回る琉球と、性を偽り宦官となった少女の忍ぶ恋が共鳴し合ってドラマを生んでいる。(点数 75点)


(C)2011「劇場版テンペスト3D」製作委員会

検索エンジンで”仲間由紀恵 沖縄独立”で検索してみると数十万という単位の数でリンクがヒットするので見てもらえると良いだろう。今となってはソースが削除されているのかリンク切れで見れないのだが、仲間由紀恵氏の沖縄独立発言はネットの中ではまことしやかに囁かれている。

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永遠の僕たち - 青森 学

有限の命に対してどう向き合うのか。その解答のひとつが提示されている。(点数 85点)

他人の葬式に参列するのが趣味という人がいたら多くの人は眉をひそめるだろう。死者への冒涜であるし、故人と親しかった者の心の傷に塩を擦り込むような行為でもある。
この映画の主人公イーノックもそのような不謹慎な青年だと最初は思っていた。
だが、本当は彼には他人の葬儀に参列し続ける深い事情があった。

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私だけのハッピー・エンディング - 青森 学

”泣き笑い”という製作側の意図が、異なる文化圏の人間にはいまち上手く伝わってこなかった。(点数 70点)


(C)2010 Earthbound Films, LLC

セカイ系というジャンルを確立した日本のサブカルチャーにあるような主人公の個人的日常が世界の事象とリンクすることはなく、ヒロインが自らの死をどう受け入れ、また周囲の人間がこの人生において不可避なイベントとどう向き合うのか、その死への拒絶とその後の受容を淡々とコメディタッチで描かれている。セカイ系に横たわるテーマとは個人的な事情がいかに世界とリンクしているのかこの一体感が心地よいと感じる人間も多いようだが、この作品では主人公が死に往くことで接続している社会から切り離され、関係性を失い親しい人間に見守られながらも結局は孤独に死んでいくというセカイ系とは対極にあるような映画である。

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昼下がり、ローマの恋 - 青森 学

「孤独を囲う大人にはとくに共感を呼びそうな恋愛映画。 孤独な人もそうでない人もぜひ。(点数 85点)


(C) 2011 FILMAURO Srl

結婚を間近に控えたカップルが自分の気持ちを確認するべく少しお互いの距離を置く第1部と、壮健な中年男性がエキセントリックな女性に翻弄される顛末をコミカルに描いた第2部。
そして、心臓移植という大手術をして第二の人生をローマでスタートさせた元大学教授とフランスから帰国した親友の娘とのロマンスを描いた第3部で構成されている。

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ペントハウス - 青森 学

世界を舞台にしただけの映画には無いこじんまりとしたスケール感が、ひと味違った映画の面白さを再確認させてくれる。(点数 75点)


(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

一代で莫大な財を成した名うての投資家が住む高級アパートに、彼の生活を支えるビルの従業員達。
従業員は様々な人種で様々な事情から業務に従事している。四半世紀以上もドアマンを続けるリタイア間近の老人や、プエルトリコから渡米して永住権を得ようと画策するメイド。
そんな従業員達の血と汗の結晶である年金資金の運用をその投資家に任せた後、彼が巨額の疑獄事件を起こして彼らの年金資金が宙に消えたことから物語は始まる。

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タンタンの冒険 ★ユニコーン号の秘密★ - 青森 学

テンポ良さとスピード感はスピルバーグならでは。(点数 80点)


(C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

CGが緻密でキャラクターの表情がしっかり演技しているところが新しい時代の到来を感じさせた。
ハドック船長がタンタンに、祖父からいまわのきわに教えられた遺言を失念してその照れを顔に浮かべるのだが、その曖昧な表情を浮かべる仕草は本物の役者のようだった。

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カイジ2 人生奪回ゲーム - 青森 学

今回もカネをめぐる人間の喜怒哀楽が巧く描かれている。(点数 80点)


(C)福本伸行・講談社/2011「カイジ2」製作委員会

カネの価値が命よりも重いという徹底したリアリズムは前作と同様に今作も健在。
この作品に伏流する作者の感情とは、博打をコントロールする者への 怒りと、それに翻弄されるギャンブラーへの同情である。少なくとも私にはそう見える。

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ヒミズ - 青森 学

主役の俳優たちの白熱した演技が高い評価を得たのは映画を観て納得がいった。(点数 80点)


(C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ

園監督オリジナルのアイディアだとされる主人公が思い詰めて顔に絵の具を塗りたくるシーンはムンクの「叫び」やゴッホの狂気を内包した荒々しいタッチを彷彿とさせて、主人公の言葉にはならない苦悩をより深く表現することに成功しているように思う。
とにかくこの映画には救いが少ない。
必死で生きていこうとする主人公とヒロインに突きつけられる過酷な運命はいずれも親によってもたらされたもの。
肉親への不信がこの映画に一層暗い影を落としている。

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リアル・スティール - 青森 学

”生きることは 闘うこと”シンプルだが力強いメッセージを観る者に訴える痛快作(点数 90点)


(C)DreamWorks II Distribution Co. LLC

ストーリーは父と息子の絆を取り戻す話を縦軸にして、敗者が人生の復活戦 に挑むという横軸が巧く織り込まれて絶妙なハーモニーを奏でていた。
ロッキーのSF版みたい なものなのだが、生身の人間ではなく、心の無いロボットに感情移入する点がロッキーとは違う。
だが、思うのは時に人は人間よりも動物や人 形のほうが感情移入し易い場合もあるという事である。

それは無生物や心の無いものに投影するのは自分の心だからだ。

だから他者の姿を借りた自分のストレートな思いを合理的に客体化できるの で、その対象と100%シンクロすることは当然だと思う。

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カウボーイ&エイリアン - 青森 学

ウェスタンとSFの融合がストーリーに躍動感を与えている(点数 75点)


(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED

荒野でひとり目覚めた男は左腕に見慣れない腕輪を嵌めていることに気付く。
それは石で叩いても外れることはまったく無く、男の意思とは無関係に付きまとう影のように身体化されていた。

開拓時代のアメリカのとある町に突如襲来するエイリアン。
アナログの時代に生きる登場人物がオーバーテクノロジーを持つエイリアンに黒色火薬で弾丸を発射するピストルで戦いを挑むさまは、その差の開きを見ればまさに徒手空拳で戦っているような無力感が漂う。

しかし、男の腕輪はエイリアンに 対抗する強力な武器となるのだが、基本線は豆鉄砲のような軽い印象のする銃火器でエイリアンの圧倒的な武力を前にしても我が子のため、妻のために 主人公たちは行動する。
彼らの不屈の闘志に感銘を受けた。
この映画は絶望的な戦いを挑もうとも諦めない心、逃げない心の強さを観る者に訴えかけている。

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ミッション:8ミニッツ - 青森 学

先端の科学に触発された斬新なサスペンスが目新しい。(点数 85点)


(C)2011 Summit Entertainment, LLC. All rights reserved.

まどろみの中から目覚めた男は列車のボックスシートにその身を沈め、向かいの席に座る見知らぬ女性が 親しげに話しかけることに戸惑う。自分のポケットに手を入れてIDカードを確認すれば別人の名前が記載されている。
彼の記憶では、自分は先程 までアフガニスタンで作戦行動中の兵士だったからだ。
8分後、列車は突如爆発。車両は炎に包まれ男はそこで意識が途絶える。
再び目覚めると狭 いコックピットに閉じ込められていることに気付く。

そしてモニターを通してオペレーターから告げられたのはプログラムで作られたシミュレーションの世界 に入り込み列車爆破テロの実行犯を突きとめることだった。

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僕たちは世界を変えることができない。 - 青森 学

きっと自分にもなにか出来ることがあると信じたくなる、観る者の背中をそっと推してくれるような気分になれる作品(点数 85点)


(C) 2011「僕たち」フィルムパートナーズ

医大生の甲太はバイトとコンパに明けくれる日々を謳歌しつつも、どこか日常に物足りなさを感じ、ある日手にしたカンボジア支援のパンフレットを見て軽い気持ちでカンボジアに学校を建てることを思いつく。
この物語は主人公とその仲間たちの尽力によってカンボジアに小学校が立つまでの話なのだが、都会での満たされぬ空虚な日常からカンボジアに学校を 建てるという目標を掲げて次第に生きる希望を持つようになるという再生の物語でもある。

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スリーデイズ - 青森 学

従来から演じてきたラッセル・クロウの役柄が好きな人には安心して観られる作品(点数 75点)


(C)2010 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.

無実の罪で最愛の妻が投獄され、幸せだった家庭が一夜のうちに崩壊する。
残された夫は妻への想いを胸に法廷闘 争を挑むが、硬直した司法の世界で妻を救うことは不可能であることを悟った時、夫の下した決断は妻を脱獄させることだった...。

このストーリーの中で伏流するテーマのひとつは“意志の強さ”だ。

妻の無実を信じ抜く心とその心が信念となって彼を不可能な計画の実行へと突き動かす。
その計画の為に彼は多く の犠牲を伴い、彼もまた酷く傷つくことになる。

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