ザ・ウォーク - 青森 学

損得勘定では動かない、純粋に夢を追う人間の狂気と崇高さが垣間見える作品(点数 88点)

ワイヤー・ウォーカーという軽業師が居る。
高所にロープを張って渡る“綱渡り”を職業とする人たちだ。
その昔、今は亡きワールドトレード センター(ツインタワー)に綱を張り渡った軽業師フィリップ・プティ(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)が居た。
この作品は彼が訪米しツインタワーを渡る夢を叶えるまでの半生を描いている。
この目的の実現のためにプティは様々な人たちの協力を仰いでいる。
これはプティとその“共犯者”の軌跡を追った物語である。

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I Love スヌーピー THE PEANUTS MOVIE - 青森 学

四コマ漫画とはまた違ったテイストのピーナッツが楽しめる一品(点数 90点)


(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. PEANUTS (C) Peanuts Worldwide LLC

この作品にはスヌーピーが主人公になって、レッド・バロンと空中戦を繰り広げる想像の世界と、チャーリー・ブラウンが赤毛の女の子に想いを寄せる恋愛譚の2軸のストーリーがあって、スヌーピーの冒険譚にはアクションが主の子供向きのエピソードになっているが、チャーリー・ブラウンの物語は人生の教訓に溢れて大人には特に共感するストーリーになっている。

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シネマの天使 - 青森 学

消えゆく映画館の哀惜と郷愁を描き切った傑作(点数 100点)


(C)2015 シネマの天使製作委員会

広島県福山市に実際にあったシネフク大黒座が2014年8月に閉館するその数日間を基に描いたセミフィクション。
ストーリーには石田えり、ミッキー・カーチスに加え、新進の俳優を起用して独自の物語を構築しているが、大黒座が閉館したのは本当の話である。
この作品には近年閉館が相次ぐ映画館への愛惜が詰まっている。

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ヴィジット - 青森 学

ホームドラマもちょっと設定を変えれば立派なスリラーになるという見本(点数 80点)


(C)Universal Pictures.

疎遠だった祖父母と一時でも暮らす居心地の悪さをスリラーの視点で読み解いたもの。

多くの人が感ずるであろう長く疎遠になっていた肉親と出会った時のあの気まずさをシャマラン監督はスリラーとして上手くまとめている。

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アントマン - 青森 学

身長0.5寸でも等身大のヒーロー誕生?!(点数 85点)


(C)Marvel 2015

特殊なスーツを着用することによって身長1.5cmのアントマンに変身するヒーローなのだが、この主人公、今までのマーベル作品で見てきた超人的なヒーローとは違いどれもが普通っぽい。
窃盗を働いて服役した主人公は元妻に愛想を尽かされて離縁され、今は愛娘に面会することだけを楽しみにする主人公は哀れだ。
社会不適応気味の主人公だが、今まで服役していた理由はブラック企業の鼻をあかすために盗みに入って投獄されるのだけれど、その動機は”弱きを助け強きを挫く”マインドを持った現代の”ロビン・フッド”である。

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ジュラシック・ワールド - 青森 学

野生動物と人間の共存は難しいが、しかし、全く不可能とは言い切れ無い可能性の描きかたが秀逸(点数 88点)


(C)Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

人間の尊大さを諌め、人間もまた地球の一員であることを再確認するのが、ジュラシック・ワールド創業者の理念。
その崇高な目的とは裏腹に経営の恒常的な成長のためなら手段を選ばない幹部も居る。
創業者の理念が時を追うごとに形骸化していくのは何処でもありがちなのだが、映画では中興の祖のようなキャラクタがあまり登場してこないのは少し不思議ではある。
パニックムービーとしてはオーソドックスな作りではあるのだが、主人公の感情の動きを演出で伝える製作者の手腕は良い。

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アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン - 青森 学

正義とは何か、常に本質を問う会話がスリリング(点数 96点)

ウルトロンがアベンジャーズに投げかける問いは常に正義の本質を問うたもの。
ウルトロンが人類を超越した知性であると同時に人間の矛盾を背負っている。
その矛盾に対し破滅によって精算しようとするウルトロンと彼の暴走を阻止しようとするアベンジャーズが人間の二面性を担うコインの裏表なのだ。彼らが発する問いは人間の葛藤そのものを言い表している。
だから観る者の心に響く。

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ブラックハット - 青森 学

“ハッカー”という一般的に映画向きではない職業を分かりやすいソーシャルエンジニアリングの技法にプロットした潔さを評価したい。(点数 83点)


(C)Universal Pictures

『スティング』(1974年公開)で最後の大掛かりな騙しのテクニックは”ワイヤード”という手口だった。
コンゲームにはターゲットの意表を突いて出し抜く面白さがあり、それがカタルシスを生む。

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駆込み女と駆出し男 - 青森 学

離婚のコストがいかに高く付くのか東慶寺に暮らす女性たちを見て窺える(点数 88点)


(C)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会

巷ではもっとも高くつく買いものが「離婚」であると言う人もいる。

それでも離縁を求めて東慶寺に駆け込む女性も少なからず居た。

人生最大の難題である「離婚」をテーマにした映画は幾多もあるが、江戸時代に人権が特に制限されていた女性を救済する東慶寺等の縁切り寺を舞台にした作品とあらば興味を抱く人も少なくないだろう。

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ラスト5イヤーズ - 青森 学

アメリカのミュージカルは日本にとっての敷島の道 (点数 83点)


(C)THE LAST FIVE YEARS THE MOTION PICTURE LLC

恋愛と歌は相性が良い。この作品はあるカップルの出会いと別れをふたつの時間軸を使って物語が構成されている。
登場人物は基本的に主人公のキャシー(アナ・ケンドリック)とジェイミー(ジェレミー・ジョーダン)の2人のみ。

彼らの想い出の断片が接ぎ合わされてひとつのパッチワークが完成する。

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イントゥ・ザ・ウッズ - 青森 学

アメリカで強迫的に信じられる自己啓発(Self Development)が根底にある話し(点数 82点)


(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.

宣伝では“Happily ever after”のその後の話ということでパブリシティ活動を行ってはいるが、この作品はおとぎ話を語っているようで、しっかり現代アメリカの神話をブレンドしている。

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博士と彼女のセオリー - 青森 学

ホーキング博士を支える人達にも光を当てた作品。(点数 82点)


(C)UNIVERSAL PICTURES

おしどり夫婦の話しかと思いきや、どうもそういう話だけでも無い。

神を信じる者が神を否定しようとする者を支えるというジレンマが緊張感を生み、ドラマが生まれている。

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トゥーマスト〜ギターとカラシニコフの狭間で〜 - 青森 学

サハラ砂漠の遊牧民族トゥアレグ族の自由を求める国境を跨いだ闘争を描いたドキュメンタリー。(点数 76点)

このドキュメンタリーの中心人物ムーサは、以前はカダフィ政権の下レジスタンスの訓練を受けていたが、今は銃を捨てギターを手にし、音楽によってトゥアレグ族の自由を獲得するためバンドを結成しフランスで活動している。

そのバンド名はトゥーマスト。
トゥアレグ族の言葉で”アイデンティティー”を意味する。
彼らはサハラ砂漠に分散するトゥアレグ族を糾合し再び民族の誇りを取り戻そうと活動している。
未だレジスタンスとして活動するトゥアレグ族の男性もいるが、ムーサのように音楽で闘う者も現れている。
トゥアレグ族の音楽はジャンルで言うとトランスなのだが、トゥーマストの音楽は一部トランスのスピリッツを加えながら聴きやすいメロディアスな音楽になっている。
トゥーマストの曲は自由を追い求める彼らの叫びがメロディに乗って人の心を貫くのである。

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きっと、星のせいじゃない。 - 青森 学

絶望的な状況なのに希望があるという難しいテーマを上手く扱った佳作(点数 87点)


©2014 TWENTIETH CENTURY FOX

不治の病に冒されたヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)とオーガスタス(アンセル・エルゴート)の若い一組のカップルが残された時間を懸命に生きていくというお話しではあるのだが、 ティーンエイジャー向けの作品だからと言って死生観が幼いと言う訳ではない。
死と向き合う事は年齢の長幼に拘らず、当事者に深い省察をもたらす。
二人はヘイゼルが尊敬する作家に会う為にアムステルダムへ旅立つがそこで訪れるアンネ・フランクの生家で彼女の絶望の中に居ても希望を失わなかった人生に、二人はまた生きることの意味に近づくのである。

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ベイマックス - 青森 学

人間をケアすることを使命とするロボットの健気さが涙を誘う。(点数 93点)


(C)2014 Disney. All Rights Reserved.

物語の舞台はサンフランソウキョウというサンフランシスコと東京が融合したような街で未来か別次元の世界かは定かではないが、現実の世界より少し科学技術が進歩している。
主人公はヒロという名の14歳の天才少年。
日本の敗戦時、マッカーサーが日本人の精神を14歳の少年に喩えていたが、頭が良く勝ち気でナイーヴでちょっと思慮が足りないのはアメリカ人が今でも抱く日本人のイメージなのかも知れない。
ラセターはこの事を踏まえて主人公を14歳の少年に設定したのだろうか?

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