◆あの地下鉄ハイジャック映画をD・ワシントン、J・トラボルタ主演でリメイク!(75点)
9/11後のニューヨーク、そこに暮らす人々の中にはこういう意識が芽生えた。それは、「例え、ニューヨークの様な世界屈指の大都会であっても何が起こるか分からない」というもので、彼らの中にある恐ろしい記憶が警戒心を生んだのだ。トニー・スコット監督最新作『サブウェイ123 激突(原題:THE TAKING OF PELHAM 123)』では『ミスティック・リバー』等で知られる脚本家ブライアン・ヘルゲランドが9/11後のニューヨークを舞台にサブウェイ・ハイジャックを描き、現在でも起こりうる危機の可能性を示唆する。
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◆ベガスで遊んでも、ベガスに遊ばれるな!(70点)
アメリカ映画を観ると、結婚前夜に新郎の男友達が集まってストリッパーを呼んで騒いでいる光景が時々ある。これはバチェラーパーティと言い、男性にとって独身最後のパーティで、羽目を外す事が許される。タイトルに「二日酔い」の意味を持つ映画『ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(原題:THE HANGOVER)』でも30代の3人の男達が友人の為にバチェラーパーティを行う。バチェラーパーティに命を賭ける彼らは遊びの聖地ラスベガスを目指すが、これがなんと花婿失踪という大問題に発展してしまう。
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◆サム・メンデス監督が新たに制作したスウィートで温かい物語(70点)
自分の居場所。世界は広く、それを探すのにどれだけの時間が必要だろう。自分らしくいられて、楽しく暮らす事が出来て、ずっとそこに居たいと思える場所。いつかそんな場所にめぐり逢いたい。映画『AWAY WE GO』の30代のカップル・バート(ジョン・クラシンスキー)とヴェローナ(マヤ・ルドルフ)はアメリカ中を旅し、彼らが本当に居たい思う場所を探す。一体彼らはどこに確かな答えを見つけるのだろうか。
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◆日本が誇る菊池凛子海外映画出演第2作目!豪華スター共演!(60点)
2007年度のアカデミー賞で『サヨナラ』でのナンシー梅木以来50年ぶりに日本人女優が再びノミネートされ、菊池凛子の名前を知った日本人も多かっただろう。『バベル』以降特に女優として精力的に活動を続けてきた彼女の久々の海外映画出演作が『THE BROTHERS BLOOM』だ。本作には『ピアニスト』のエイドリアン・ブロディ、『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズ、『ブラインドネス』のマーク・ラファロが出演している。
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スペル - 岡本太陽
◆鬼才サム・ライミ監督の自由な精神を感じる今年最高の映画(90点)
ゲロを顔に受ける彼女が最高、入れ歯無しの口にキスされる彼女が最高、目にフォークを突き刺す彼女が最高。その彼女とは貪欲さとその影響をテーマに持つサム・ライミ監督最新作『スペル』に主演しているアリソン・ローマンだ。『ホワイト・オランダー』『ビッグ・フィッシュ』で彼女の存在を知った人も多いだろうが、実に『キャプテン・スーパーマーケット』以来のサム・ライミ久しぶりのホラー映画で、彼女は人々の心を撃ち抜く。
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◆アトム・エゴヤン渾身の1作。彼の過去10年間の作品の中では最高の映画。(80点)
わたしたちはそれぞれに家族、歴史や世界等様々なものと繋がっている。またテクノロジーの発達により、「つながる」事が簡単に出来る現代社会で、わたしたちのアイデンティティはそれこそ簡単に作られ、それを広める事が出来る。映画『ADORATION』はそんな新しい時代を背景に1人の少年がアイデンティティを探し求める物語だ。
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◆1920年代のイギリス貴族階級の甘ったらしさを暴くコメディ映画(60点)
結婚して相手方の家に入るというのはいつの時代でも難しいもの。映画『EASY VIRTUE』ではジェシカ・ビール扮する妻が結婚相手(ベン・バーンズ)の家へ嫁ぎ、姑(クリスティン・スコット・トーマス)の洗礼を受けてしまい、家の中で緊張感が高まっていく。そんな普遍的な題材を含む本作は、ありきたりな物語の中で偽善や欺瞞、そして1920年代のイギリス貴族階級の甘ったらしさを暴いてゆく。
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◆傑作『ウォーリー』から早1年、ピクサースタジオ待望の新作(80点)
今年のカンヌ映画祭のオープニングを飾ったピクサーアニメーション映画『カールじいさんの空飛ぶ家(原題:UP)』の主人公はあるアメリカに住む 1人のおじいさん。そう、本作はピクサー映画史上初、人間が主人公なのだ。彼が風船に乗って冒険するという物語で、これを観ると日本人なら10数年前に話題を呼んだ「風船おじさん」を連想するかもしれない。また本作はピクサー史上初3D映画でもあり、ピクサーの新境地を観る事の出来る作品だ。
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◆あのお馴染みのキャラクター達が今度はアメリカ合衆国の首都に集結(40点)
まるでひと昔前のアドベンチャー映画を彷彿とさせる映画『ナイトミュージアム2(原題:NIGHT AT THE MUSEUM: BATTLE OF THE SMITHSONIAN)』は前作からの主要キャラクターが再び登場し、彼らが新キャラクターと共に前作を上回る規模の博物館で大暴れする。監督は前作からの続投でショーン・レヴィが務め、本作をファミリーウェルカムな作品に仕上げている。
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◆あの超人気映画が再び新しい物語の幕を開ける(50点)
映画『ターミネーター4(原題:TERMINATOR SALVATION)』の中で、クリスチャン・ベイル扮するジョン・コナーはスカイネットに1人で乗り込む際にブライス・ダラス・ハワード扮する妻ケイトに「あなたが1人で行ったという事がみんなに知れたら何て言ったら良いの?」と聞かれて「アイル・ビー・バック(I’ll be back)」と言う。そのあまりにも有名なフレーズはシュワルツェネッガーが言うものとは全く異質で、「待ってましたー!」となるどころか苦笑してしまう。そしてわたしたちは感じるだろう、この映画の不必要性すらも。
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◆孤独な元殺し屋と孤独な虐待逃れの繊細で美しい物語(65点)
映画『THE MERRY GENTLEMAN』では孤独な男女が偶然出会い、互いに惹かれ合う。しかし彼らは肝心な事は何も聞かない。互いの心に土足で踏み込まない関係が心地良いのだ。『バットマン』の俳優マイケル・キートンが監督を務める本作はクリスマスというキリスト教で非常に重要な日をはさみゆっくりとこの男女の触れ合いを描く作品だ。
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◆田舎出身の若者がNYのアンダーグランドで成功していく夢物語(55点)
NYのアンダーグランドで奇麗な顔をしたモデルみたいな青年が喧嘩屋をやっている。そんな彼が堅物相手に戦うとなると興味本位で観たいと言う人もいるだろう。映画『FIGHTING』はNYで行われているストリートファイトを題材にした映画で、チャニング・テイタム扮するショーン・マッカーサーがアンダーグラウンドのショービジネスに足を踏み入れる。
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◆トム・ハンクスが再びロバート・ラングドンに扮する『ダ・ヴィンチ・コード』の続編(50点)
わたしは映画『天使と悪魔』の原作本を読んでいない。そのダン・ブラウンによって書かれた原作との比較は出来ないが、どうやらその必要も特にはなさそうだ。なぜなら原作は『ダ・ヴィンチ・コード』の前編にあたるが、本作は続編として制作されており、『天使と悪魔』の原作は『ダ・ヴィンチ?』よりも人気的には劣っていたため、映画はよりオリジナルな要素を含んだ映画に仕上がっているからだ。
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◆ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが7年ぶりに映画再共演!(45点)
『天国の口、終わりの楽園。』と言えば、アルフォンソ・キュアロンの名を一躍世界的に知らしめた作品だ。そしてその映画に主演したのが今ではトップクラスのスターとなり、日本でも人気の高いメキシコ出身のガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナだ。この2人がなんと『天国の口、終わりの楽園。』以来、実に7年ぶりに再共演を果たした。それが『ルドandクルシ』というメキシコに住む2人の兄弟の物語だ。
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◆お馴染みのあのSFテレビドラマが今までのシリーズとは全く違う新感覚の映画に!(70点)
人間ドラマを強く打ち出したSFテレビドラマ「スタートレック」。『スター・ウォーズ』が公開されるよりもっと前の1966年に放送が始まり、オタクを中心に人気を博し、現在までにテレビシリーズ5本、映画10本、そしてアニメ1本が作られ、常にファンを魅了し続けている。そして今年そのシリーズに11本目の映画が加わる。『スター・トレック(原題:STAR TREK)』とシンプルに題されたその作品はテレビシリーズ第1作目『宇宙大作戦』からのお馴染みのキャラクター達は登場するものの、シリーズのどれにも属さない全く新しい構成で、新鮮み溢れる『スター・トレック』に仕上がっているのだ。
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