スザンネ・ビア ハリウッド進出第1弾作品(70点)
今年『アフター・ウェディング』というデンマーク映画が公開された。それを撮ったスザンネ・ビアという女性監督がいる。非常にドラマチックだが、リアルな感情を描く彼女の作品はアカデミー賞にもノミネートされる程アメリカでも評判が高い。その彼女がハリウッドで初めて映画を撮ったというから驚きである。しかも彼女の作品『ある愛の風景』のリメイクである。
スザンネ・ビア ハリウッド進出第1弾作品(70点)
今年『アフター・ウェディング』というデンマーク映画が公開された。それを撮ったスザンネ・ビアという女性監督がいる。非常にドラマチックだが、リアルな感情を描く彼女の作品はアカデミー賞にもノミネートされる程アメリカでも評判が高い。その彼女がハリウッドで初めて映画を撮ったというから驚きである。しかも彼女の作品『ある愛の風景』のリメイクである。
ベン・アフレック初監督作品 弟ケイシー・アフレック主演(75点)
2003年に全米公開された『ミスティック・リバー』という作品がある。クリント・イーストウッドが監督した作品でアカデミー賞にもノミネートされ、ショーン・ペンが主演男優賞を、ティム・ロスが助演男優賞を獲得したことでの話題になった。その原作者はデニス・ルヘイン。彼のハードボイルド作品「私立探偵パトリック&アンジー」シリーズの中の『愛しき者はすべて去りゆく』が映画化され、先日公開に至った。原題は『ゴーン・ベイビー・ゴーン』である。
ジョシュ・ハートネット主演のヴァンパイアムービー(50点)
トビー・マグワイア主演映画『スパイダーマン』シリーズの監督サム・ライミ。以前は『悪魔のいけにえ』等ホラー映画を作っていたことで有名だが、監督だけではなくプロデューサーとしても活躍している。あの大ヒットホラー『THE JUON/呪怨』も彼がプロデュースした。そしてこの秋また彼がプロデュースした映画が公開された。『30デイズ・ナイト』というヴァンパイア映画だ。
ホアキン・フェニックス主演 本年度の『ディパーテッド』的作品。(55点)
昨年公開された映画にマーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』という作品がある。今年のアカデミー賞でも作品賞等主要4部門を受賞する等で、記憶に新しい映画である。内容こそは違うが、今年は2007年の『ディパーテッド』と言っていい程雰囲気も良く似た映画が公開された。それは『アンダーカヴァー』という実話を基にした映画だ。
ライアン・ゴズリング主演の奇妙なコメディ映画(65点)
わたしの友人が以前話していたのだが、関西ローカルだった『探偵ナイトスクープ』という番組で、あるマネキンに恋をした女の人がいて、そのマネキンと結婚式を挙げるというエピソードがあったそうだ。わたしの友人はそのエピソードにショックを受けていたが、なんと、それを連想させる様な映画が公開された。『ラースと、その彼女』という不思議なコメディである。
JOY DIVISIONのイアン・カーティス伝記映画(85点)
ジョイ・ディヴィジョン。マンチェスターで結成されたイギリスを代表する4人構成のロックバンド。ボーカルのイアン・カーティスの書く絶望的な歌詞は若者を中心に人気を博した。また彼のダンスの様な独特な歌い方は有名である。アメリカツアーを控えた1980年5月18日、イアンは23歳という若さで突然自殺。彼の自殺の理由は未だ明らかにされていない。その後、残されたジョイ・ディヴィジョンのメンバー3人はニュー・オーダーとして活動を始めた。
『アメリカン・ヒストリーX』のトニー・ケイ9年振りの監督作品(90点)
1998年に公開された『アメリカン・ヒストリーX』という映画がある。イギリス出身のトニー・ケイが監督したこの作品は『真実の行方』でアカデミー賞にノミネートされた直後のエドワード・ノートンの出演や、エドワード・ファーロングのカムバック、また白人至上主義の兄弟を通し、アメリカが抱える問題を浮き彫りにし、強烈な印象を残す作品として当時非常に話題を呼んだ。
ジョージ・クルーニー主演:ミステリー・スリラー(80点)
今年の夏に公開されたクオリティの高いアクション映画『ボーン・アルティメイタム』。その脚本は非の打ち所のない程賢く素晴らしい出来だった。この脚本を担当したトニー・ギルロイはその他の『ボーン』シリーズの脚本も担当しており、全てを大ヒットに導いている。長年脚本家としてのキャリアを積んだ後、彼はある映画を監督した。それを『フィクサー』という。これはまた彼にとっての初監督作品でもある。
◆「荒野へ」原作、ショーン・ペン監督作品(90点)
役者として確固たる地位を築いている俳優ショーン・ペン。『デッドマン・ウォーキング』『ギター弾きの恋』『アイ・アム・サム』等代表作は多数、アカデミー賞にも過去4回主演男優としてノミネートされている。2003年公開の『ミスティック・リバー』での4度目のノミネートで、初めて主演男優賞を受賞した。
ウェス・アンダーソン監督最新作(70点)
ウェス・アンダーソン。『アンソニーのハッピー・モーテル』『天才マックスの世界』『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ライフ・アクアティック』と、この監督が作る映画は独特の世界観があり、非常に人気が高い。彼は今年待望の新作『ダージリン急行(原題:THE DARJEERING LIMITED)』を発表した。この作品は今年のニューヨーク映画祭でオープニング作品に選ばれる等、話題性にも事欠かない。随分前から予告編が映画館で流れていたが、それは期待で胸が膨らむ様な予告編であった。期待通り『ダージリン急行』でウェス・アンダーソンの新しい世界を感じることができるであろうか。
過激な性描写が話題のアン・リー監督最新作(65点)
アン・リー。世界的に有名な台湾出身の映画監督である。アメリカで映画制作を学んだ彼は、1995年公開の『いつか晴れた日に』から本格的にハリウッドに進出した。また彼の制作する映画は数々の賞に輝いている。主なところで『ウエディング・バンケット』と『いつか晴れた日に』ではベルリン映画祭金熊賞受賞、『ブロークバック・マウンテン』と最新作『ラスト、コーション』ではベネチア国際映画祭金獅子賞受賞、それから『グリーン・デスティニー』でアカデミー外国語映画賞を受賞している。また彼は『ブロークバック・マウンテン』で78回アカデミー賞の監督賞にも輝いている。わたしは彼の『アイス・ストーム』という作品が非常に好きで、アン・リーの作品は観るようにしている。そこで、今年のベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した『ラスト、コーション(原題:色、戒)(英題:LUST, CAUTION )』を観に行ってきた。
地球温暖化を取り上げた恐怖映画の秀作(80点)
今日、地球温暖化の影響をひしひしと感じるが、その影響について環境問題も含め、ミステリアス且つファンタジックな視点で描いた映画がある。それは『THE LAST WINTER』というSFスリラーである。想像を遥かに超えた恐ろしい事が起こりうるかもしれないという人間の深層心理をついた秀作である。
ブラッド・ピット主演最新作、伝説のアウトロー:ジェシー・ジェームズ映画(50点)
アメリカの西部開拓時代にウッディ・ガスリーによりロビンフッドと比較され、伝説と化したあるアウトローがいる。彼の名前はジェシー・ジェームズ。名前を発音した時に、非常に名前と名字がしっくりくる名前だ。彼は銀行や列車強盗を繰り返す犯罪者集団を結成していた。彼には10,000ドルの懸賞金がかけられ、最終的には仲間のロバート・フォード(ボブ・フォード)に銃で頭を打ち抜かれて暗殺されてしまう。ロバートが強盗集団に入ってからの、ジェシーとロバートに焦点を当てた『ジェシー・ジェームズの暗殺』という映画が公開になった。
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のゾンビ映画第3弾(45点)
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演でゾンビ映画というと、『バイオハザード』が大分定着してきた。主人公アリスが活躍するそのシリーズの第3弾『Resident Evil: Extinction(バイオハザードIII)』が公開になった。第1作ではアンブレラ・コーポレーション内だけでのストーリーで、第2弾は地上で荒廃したラクーンシティ、そして今回の舞台はネバダ砂漠だ。ラスベガスが砂漠と化す。
俳優ジョン・タトゥーロ監督作品(90点)
ジョン・タトゥーロという俳優がいる。演技派として知られ、コーエン兄弟作の『バートンフィンク』ではカンヌ映画祭で主演男優賞を受賞、ロバート・レッドフォードが監督した『クイズショウ』ではゴールデン・グローブ助演男優賞にノミネートされている。またコーエン兄弟の作品等によく出演することでも知られている。しかし、彼が監督としても活動している事を知っている人はいるだろうか?過去に『Mac』『天井桟敷のみだらな人々』という2作品を発表している。今回わたしはコーエン兄弟を制作に迎え、ジョン・タトゥーロが監督した『Romance & Cigarettes』という作品を興味本位で観に行ったのだが、なんとこの作品はとてつもなかったのである。