アイム・ノット・ゼア - 岡本太陽

トッド・ヘインズが豪華出演陣で描くボブ・ディラン映画(98点)

 ミュージシャン、俳優、詩人等、多くの肩書きを持つアーティスト、ボブ・ディラン。ユダヤ人一家に育った彼は多くの詩や音楽に影響され、大学を中退し、ミュージシャンを目指した。そしてブルース、フォーク、ロックンロールとジャンルを変化させながら時代と共に人々に影響を与え続けて来た。60年代にはビートルズやストーンズ等に影響を及ぼした。また昨年発表された最新アルバム「モダン・タイムズ」では自身初となるビルボード初登場No.1を獲得した。

この映画の批評を読む »

THE SAVAGES - 岡本太陽

タマラ・ジェンキンズ監督作品そしてトラジックコメディの傑作(85点)

 『Fカップの憂鬱』というとんでもない邦題の付けられた映画がある。原題は『SLUMS OF BEVERLY HILLS』、Fカップとはなんら関係ないタイトルだ。きっと内容に起因するのだろうが、邦題だけ見ると、ポルノ映画かと思ってしまう。しかしこの『Fカップの憂鬱』は列記としたインディペンデント映画で、アラン・アーキン、マリサ・トメイ、ナターシャ・リオンが出演するコメディ。そしてロバート・レッドフォード製作総指揮。どうしてこんな邦題を付けたのだろう…。

この映画の批評を読む »

魔法にかけられて - 岡本太陽

今年のホリデーシーズンNo.1アナーキー(?)映画(70点)

 公開前から非常に話題になっていたホリデーシーズンのサプライズムービーがある。その映画のタイトルは『魔法にかけられて(原題: ENCHANTED)』。この映画は、主人公のアニメのキャラクタージゼルが、エドワード王子と婚約したが、王子の母である悪い魔女の仕業でアニメの世界から現実の世界のニューヨークに飛ばされてしまい、そこで恋をしてしまうというストーリー。クラシックなディズニー映画、例えば、『白雪姫』『シンデレラ』等の要素を活かして実写で撮った様な作品だ。子供向けかと思いきや、かなり皮肉的で、大人から子供まで楽しめる作品。よってファミリー向けの様で侮りがちだが、ディズニーアニメのキャラクターの様な登場人物達が実写故に、この映画はホリデーシーズンの映画の中でも別格でクレイジーだ。

この映画の批評を読む »

ミスト - 岡本太陽

スティーブン・キング原作小説を『ショーシャンクの空に』のフランク・ダラボンが映画化(75点)

ミスト

© 2007 The Weinstein Company

 スティーブン・キング。アメリカのモダンホラー作家。70年代は極貧と精神不安定に苛まれながらも『キャリー』『シャイニング』『ザ・スタンド』等、後に映画化された作品を次々と執筆する。彼の書く作品はよく映画化されるのだが、映画化されてヒットしたものの多くはホラー以外のものが多い。その例に『ショーシャンクの空に』と『グリーン・マイル』が挙げられる。今年のホリデーシーズンにまた彼の作品を映画化したものが公開された。スティーブン・キングの『スケルトン・クルー1 骸骨乗組員』という短編集に集録されている『霧』という作品である。映画のタイトルは『ミスト』という。

この映画の批評を読む »

コレラの時代の愛 - 岡本太陽

マイク・ニューウェル監督最新作(20点)

© 2007 Cholera Love Productions, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

 ハビエル・バルデムという俳優はスペイン人俳優の中でも最も成功した俳優の中の1人に挙げられるだろう。『夜になるまえに』『海を飛ぶ夢』『ノーカントリー』等、出演する作品のクオリティーも高い。彼が出演する事により、作品に安心感さえ与える。先日彼の新しい主演作『コレラの時代の愛』が公開になった。『LOVE IN THE TIME OF CHOLERA』というG・ガルシア・マルケスの小説が基になっており、わたしは原作本を読んでないが、友人が本は良かったと言っていたので観たが、この映画は非常にひどい出来だったのである。

この映画の批評を読む »

潜水服は蝶の夢を見る - 岡本太陽

ジュリアン・シュナーベル監督による感動作(90点)

 『バスキア』や『夜になるまえに』を監督したジュリアン・シュナーベルという映画監督がいる。まだ2つしか監督作品はないが、作品のクオリティーが高く人気のある監督である。特に『夜になるまえに』は主演のハビエル・バルデムが米アカデミーとゴールデン・グローブの主演男優賞にノミネートされ、ジュリアン・シュナーベル自身も、ベネチア国際映画祭の審査委員グランプリを獲得したことで話題になった。

この映画の批評を読む »

サウスランド・テイルズ - 岡本太陽

『ドニー・ダーコ』のリチャード・ケリー監督最新作(55点)

 2001年にアメリカで公開された『ドニー・ダーコ』という、ウサギに世界の終わりを告げられた17歳の少年の奇妙な体験をダークでユニークに映像化した作品がある。この作品は2001年のサンダンス映画祭で『メメント』『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』と共に話題をさらった。監督はリチャード・ケリー。初監督作品がいきなりヒットした、現在は32歳という非常に若い映画監督である。その彼の第2作目の映画が2001年の『ドニー・ダーコ』から6年もの沈黙を破り公開に至った。それが『サウスランド・テイルズ(原題:SOUTHLAND TALES)』というSF+コメディ+スリラー+ミュージカル映画だ。

この映画の批評を読む »

ベオウルフ/呪われし勇者 - 岡本太陽

ロバート・ゼメキスが手掛けるフルCG一大叙事詩(75点)

 今秋公開の映画の中でひと際異彩を放つ作品がある。その題名は『ベオウルフ/呪われし勇者(原題:BEOWULF)』という。なぜこの映画が他の作品とは異質かというと、すべてCGで作られた映画だからだ。フルCGアニメーション映画は近年よく見かけるが、『ベオウルフ/呪われし勇者』はアニメーションとは言い難い程限りなく実写に近づいた革新的作品である。

この映画の批評を読む »

マーゴット・ウェディング - 岡本太陽

『イカとクジラ』のノア・バームバック監督最新作(65点)

 ニューヨークはブルックリン出身の映画監督ノア・バームバック。彼は2005年の『イカとクジラ』で一躍有名になった。この作品はアカデミー脚本賞にノミネートされた。ウェス・アンダーソンが監督した『ライフ・アクアティック』の脚本をウェス・アンダーソンと共同執筆したことも記憶に新しい。彼の作り出すキャラクター達が織りなす会話はリアリティに溢れるが、どこかお伽話の様でもあり、現実と非現実を行ったり来たりする感覚が心地良い。そのノア・バームバックが新しい作品を監督した。彼の妻のジェニファー・ジェイソン・リーも出演している『マーゴット・ウェディング』だ。またもやジャンプカットがいくつかある作品に仕上がっている。

この映画の批評を読む »

ビー・ムービー - 岡本太陽

蜂が大活躍するドリームワークスの新作アニメ映画(70点)

 ドリームワークス製作のアニメといえば、何が思い浮かぶだろうか。アニメといえばディズニーの印象が強いが、このドリームワークスも多くの大ヒットアニメ映画を産出している。超ヒットシリーズの『シュレック』もそう、近年では『マダガスカル』や『森のリトル・ギャング』もドリームワークスが関わっている。年々表現力に関しても向上しているドリームワークスの新しいアニメ映画が2007年秋に公開になった。タイトルは『ビー・ムービー』。英語ではB級映画のことを「B Movie」というのだが、蜂の"BEE"とB級の"B"を掛けて『ビー・ムービー(BEE MOVIE)』という面白いタイトルだ。

この映画の批評を読む »

DARFUR NOW - 岡本太陽

ダルフールを救う為に活動する6人のドキュメンタリー(採点なし)
この映画の批評を読む »

ノーカントリー - 岡本太陽

際限のない暴力を描く、コーエン兄弟最新作(95点)

 コーエン兄弟というと、『バートン・フィンク』『ファーゴ』『オー・ブラザー!』等、挙げれば切りがない程独特な映画を世に送り出す兄弟である。『バートン・フィンク』ではカンヌ国際映画祭パルムドールを、『ファーゴ』ではアカデミー賞作品賞を受賞している。彼らのデビュー作は『ブラッド・シンプル』で低予算ながらも高い評価を得た。この兄弟は主に兄のジョエルが監督を、弟のイーサンが脚本を手掛ける。そして今年、コーエン兄弟が新しい映画『ノーカントリー(原題:NO COUNTRY FOR OLD MEN)』が公開された。本作は、彼らの長年のキャリアの中でも完璧なまでの出来で、映画史にその名を刻む作品になることだろう。

この映画の批評を読む »

アメリカン・ギャングスター - 岡本太陽

リドリー・スコット最新作にして傑作(85点)

 フランク・ルーカス。1930年アメリカはノースカロライナ州で生まれた彼は、1960年代後半から1970年代前半にかけてニューヨークにあるハーレム地区で麻薬のディーラーとして、また犯罪組織のボスとして君臨していた。彼は中間業者を介せず、南アジアで直接ヘロインを買い付け、ベトナムを経由しアメリカまで密輸した。ブルーマジックと呼ばれる彼のヘロインは瞬く間に人気になり、ハーレムの116ストリートでは1日になんと100万ドル売りさばいた事もあったそうだ。まさに伝説の麻薬王である。

この映画の批評を読む »

その土曜日、7時58分 - 岡本太陽

シドニー・ルメット最新作(75点)

 83歳にもなるが現役で活躍するシドニー・ルメットという映画監督がいる。『十二人の怒れる男』等で4度もアカデミー監督賞にノミネートされる、実力もある監督だ。その他には『セルピコ』『狼たちの午後』『プリンス・オブ・シティ』等有名作品も多数あり、きっとわたしたちは彼の作品を1つはどこかしらで観た事があるだろう。そのシドニー・ルメットが新しい映画を監督した。『その土曜日、7時58分』というクライム・スリラーである。所々クスっとしてしまう部分もあり、シドニー・ルメットらしい作品であった。

この映画の批評を読む »

帰らない日々 - 岡本太陽

映画『ホテル・ルワンダ』のテリー・ジョージ監督最新作(50点)

 2004年にアメリカで公開された『ホテル・ルワンダ』という映画がある。ドン・チードル主演のこの映画はルワンダで実際に起きた民族大虐殺事件を描いていた。忘れてはいけないこの悲劇は観るものに大きな衝撃を与えた。わたしもこの映画を観た時にホラー映画以上の恐怖を味わった。

この映画の批評を読む »

【おすすめサイト】 
Warning: file(): php_network_getaddresses: getaddrinfo failed: node name or service name not known in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/6/1/sd0158461/cinemaonline.jp/wp-content/themes/blog/sidebar.php on line 80

Warning: file(http://www.beetle-ly.net/linkservice/full_nor/group73): failed to open stream: php_network_getaddresses: getaddrinfo failed: node name or service name not known in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/6/1/sd0158461/cinemaonline.jp/wp-content/themes/blog/sidebar.php on line 80

Warning: shuffle() expects parameter 1 to be array, boolean given in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/6/1/sd0158461/cinemaonline.jp/wp-content/themes/blog/sidebar.php on line 82

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/6/1/sd0158461/cinemaonline.jp/wp-content/themes/blog/sidebar.php on line 83

 

File not found.