ダークナイト - 岡本太陽

故ヒース・レジャーがひときわ輝く残酷で美しい『バットマン・ビギンズ』の続編(95点)

TM & © DC Comics © 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

 クリストファー・ノーランのこの夏の新作は凶暴だ。これは2008年の夏の映画の最も大きな作品でありながら、深く、詩的ですらあり、わたしたちを暗黒の世界へいざなう。2005年に『バットマン・ビギンズ』で『バットマン』シリーズの新境地を切り開いたノーランが、3年後の今放つその続編『ダークナイト(原題:THE DARK KNIGHT)』はヒーロー映画の域を完全に超越しており、驚きと狂気に満ち溢れ、わたしたちにその牙を向ける。

この映画の批評を読む »

ジェイン・オースティン 秘められた恋 - 岡本太陽

英国作家ジェーン・オースティンの若き日の知られざる恋愛を描く(65点)

ジェイン・オースティン 秘められた恋

© 2006 Becoming Jane Films Limited, Scion Films Premier(Third) Limited Partnership and UK Film Council All Rights Reserved

 イギリスの女流作家ジェーン・オースティン。彼女は18世紀後期から活躍し始め『分別と多感』『傲慢と偏見』『エマ』等、超有名作品を世に送り出した。また彼女の作品は何度も映画化され人々に親しまれている。近年ではキーラ・ナイトレイ主演で彼女がアカデミー賞にノミネートされた『プライドと偏見』が思い浮かぶ。『ジェイン・オースティン 秘められた恋』はオースティンの作品に影響を与えたとされる彼女自身の恋愛に焦点を当てた映画で、数々の傑作ロマンスを生み出した作家の若き日の知られざる恋愛模様を伺い知る事が出来る。

この映画の批評を読む »

片腕マシンガール - 岡本太陽

スシ、天ぷら、忍者、ヤクザ!偏った日本のイメージ満載のB級エンタテイメント!(80点)

 日本が誇る才能、井口昇。AV映画監督としてキャリアをスタートさせた彼は2003年の『恋する幼虫』で一般的にもそのカリスマ性が知られる様になった。その彼が北米向けに製作した映画『片腕マシンガール(英題:THE MACHINE GIRL)』が現在話題を呼んでいる。この作品は日本よりも先に、過激な日本映画を輸入していることで有名なビデオメーカー・FEVER DREAMSからアメリカでDVDが発売されたのだが、このとんでもない映画が逆輸入という形で日本で公開を迎える。

この映画の批評を読む »

GONZO:The Life and Work of Dr. Hunter S. Thompson - 岡本太陽

アカデミー賞受賞作『「闇」へ』の監督が描く、故ハンター・S・トンプソンの作品と人生(85点)

 2005年2月20日、午後5時42分、ジャーナリストで小説家でもあるハンター・S・トンプソンが死んだ。コロラド州の自宅で銃で頭を撃ち抜いた自殺だった。享年67歳だった。家族が彼の亡骸を発見した時、彼は自身のタイプライターの前に座っており、そのページの中央には"counselor(カウンセラー)"の文字が書かれていた。

この映画の批評を読む »

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー - 岡本太陽

物語が格段に面白くなったデル・トロ監督のシリーズ第2弾!(75点)

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー

© 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』と、今年の夏はアメリカンコミック原作の超大作映画ラッシュだ。2004年に公開された『ヘルボーイ』の続編にあたる『ヘルボーイ2/ゴールデン・アーミー(原題:HELLBOY ?: THE GOLDEN ARMY)』も今夏の期待作の1つなのだが、前作に比べ、飛躍的に物語が面白くなっているのだ。出演者は前作同様でロン・パールマンがあの赤い悪魔を演じる。

この映画の批評を読む »

THE LAST MISTRESS - 岡本太陽

アーシア・アルジェント主演の19世紀パリが舞台の残酷な物語(65点)

 キャサリン・ブレイラ監督最新作『THE LAST MISTRESS(原題:Une Vieille Maitresse)』は今までの彼女の作品と違う。このフランスの女性監督はノーマルな映画は作らない。『Romance』『Fat Girl(原題:A` ma soeur!)』『Anatomy of Hell(原題:Anatomie de l’enfer)』等、人を驚かせる映画を好んで作る監督だ。本作『THE LAST MISTRESS』は彼女にとっては初の19世紀を舞台にした時代劇となるが、彼女が常に作品に取り入れる女性の「性」はもちろん描かれている。

この映画の批評を読む »

THE WACKNESS - 岡本太陽

サンダンス映画祭で観客賞を受賞した94年のNYが舞台のある少年の物語(70点)

 十代の少年が主人公の成長を描いた映画はそれこそ山ほどある。2008年夏公開の『THE WACKNESS』はもやもやしたドラッグディーラーの男子高校生のひと夏を描く物語で、今までに観た事あるようでないような映画だ。なぜならドラッグがらみの映画だが、暴力シーンもなく、暗い映画でもない。むしろストーリーはコメディタッチでユーモア溢れる作品となっているのだ。

この映画の批評を読む »

ハンコック - 岡本太陽

酒浸りでぶっきらぼうの嫌われ者の孤独なスーパーヒーロー・ハンコック!(50点)

 アメリカのドル箱スター、ウィル・スミス。昨年の独立記念日公開作品は『トランスフォーマー』で、彼は出演していないが、ウィル・スミスな独立記念日公開作品の常連。『インデペンデンス・デイ』『メン・イン・ブラック』『メン・イン・ブラック2』等の大ヒット作品がその日に公開を迎えている。そして 2008年の独立記念日にまたもやウィル・スミス主演映画『ハンコック(原題:HANCOCK)』が公開を迎える。

この映画の批評を読む »

アルビン/歌うシマリス3兄弟 - 岡本太陽

歌が大好きな3匹のCGのシマリスが活躍する子供向け映画(20点)

Alvin and the Chipmunks Characters TM & © 2007 Bagdasarian Productions, LLC. All rights reserved. © 2007 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

 1983年からアメリカのテレビで放送されていたアニメ『Alvin and the Chipmunks』。シマリスのアルビン、サイモン、セオドアが活躍する物語が人気を博し、1990年まで放送された。2007年12月にはこのシマリス達はビデオゲームにもなったのだが、そのゲームの基になったのが2007年のクリスマス映画『アルビン/歌うシマリス3兄弟(原題:ALVIN AND THE CHIPMUNKS)』だ。テレビから映画に、映画からゲームにと3匹のシマリス達が大活躍している。

この映画の批評を読む »

赤んぼ少女 - 岡本太陽

楳図かずお原作のトラウマ漫画を『地獄甲子園』の山口雄大が実写映画化!(65点)

© 2008 楳図かずお・小学館/「赤んぼ少女」フィルムパートナーズ

 『漂流教室』や『まことちゃん』等の原作者として知られる楳図かずお。現在は執筆活動はしていないが、今日までに数多くのホラーコミックやギャグ漫画を世に送り出して来た。映画化された作品も多く、大林宣彦、黒沢清、金子修介等、有名な監督も彼の作品に携わっている。そしてこの夏、楳図かずおの初期連載作品『赤んぼ少女(英題:TAMAMI: THE BABY’S CURSE)』がスクリーンに登場する。

この映画の批評を読む »

ウォーリー - 岡本太陽

地球上でたった1人の孤独なロボットに、700年後突然恋が舞い降りる。(90点)

© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.

 本年度のアカデミー賞で『レミーのおいしいレストラン』は見事長編アニメ賞を獲得した。その作品はピクサースタジオ制作史上、ナンバーワンの呼び声の高い出来だったが、この夏それを凌ぐ素晴らしいピクサースタジオ制作アニメが誕生した。その『ウォーリー(原題:WALL・E)』は、ある掃除専用ロボットが主人公で、前半はほとんど台詞すらない驚くべき映画なのだ。

この映画の批評を読む »

ウォンテッド - 岡本太陽

J・マカヴォイが生徒、アンジーがサディスティックな先生を演じるアクション大作(80点)

© 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 2004年にロシアで誕生したファンタジー・アクション映画『ナイト・ウォッチ』。セルゲイ・ルキヤネンコの小説を映画化したこの作品は特に世界のオタク達の間でセンセーションを巻き起こした。現在そのシリーズは2作目の『デイ・ウォッチ』までが公開されている。『ナイト・ウォッチ』『デイ・ウォッチ』を監督したのはカザフスタン出身のティムール・ベクマンベトフ。シリーズの3作目の公開が期待されている中、彼が新たに放つ作品はなんとハリウッド映画。マーク・ミラーのコミックを映画化したその『ウォンテッド(原題:WANTED)』にはジェームズ・マカヴォイ、アンジェリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマン等超豪華なスターが集った。

この映画の批評を読む »

BIGGER, STRONGER, FASTER* - 岡本太陽

アメリカのステロイド事情を追う驚きの映画(70点)

 わたしがまだ小学校低学年だった頃にソウルオリンピックが開催された。その時に、ベン・ジョンソンが100m決勝で9秒79の世界新記録を叩き出して優勝したが、競技後の検査で薬物使用が発覚し、金メダルは剥奪された。その薬物とはステロイド。そしてそのステロイドを追うドキュメンタリー映画が誕生した。『BIGGER, STRONGER, FASTER*』というその映画は2008年のサンダンス映画祭でワールドプレミアを迎え、トライベッカ映画祭でも披露されている。

この映画の批評を読む »

ゲット スマート - 岡本太陽

60年代の米テレビシリーズを映画化。スティーヴ・カレルがスパイに扮する。(65点)

© 2008 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI) LIMITED

 アメリカで1965年から1970年まで放送されていたテレビシリーズ『それ行けスマート』。メル・ブルックスとバック・ヘンリー制作によるこのシリーズは007のヒットを受けたスパイパロディもので、お茶の間で人気を博した。その『すれ行けスマート』がハリウッドで映画化され今夏の注目策として公開に至った。タイトルは60年代当時と変わらず『ゲット・スマート(原題:GET SMART)』で、主演にスティーヴ・カレルが起用されている。

この映画の批評を読む »

たみおのしあわせ - 岡本太陽

小津映画を彷彿とさせる岩松了監督作品。オダギリ・ジョー主演。(75点)

© 2007 『たみおのしあわせ』 フィルムパートナーズ

 長崎県出身のマルチな才能の持ち主、岩松了。俳優、映画脚本家、劇作家等々活躍するフィールドは多岐にわたる。近年では『イン・ザ・プール』『図鑑に載ってない虫』等、三木聡監督の映画にしばしば出演している。その彼は15年前の1993年に小林薫、田中好子等が出演する『お墓と離婚』という映画を監督した。その後は映画を監督する事はなかったのだが、長年の時を経て新しい岩松了監督映画が誕生した。彼の新作は『たみおのしあわせ(英題:THEN SUMMER CAME)』というユーモア溢れる作品で、主演にオダギリ・ジョーを迎えている。

この映画の批評を読む »

【おすすめサイト】 
Warning: file(): php_network_getaddresses: getaddrinfo failed: node name or service name not known in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/6/1/sd0158461/cinemaonline.jp/wp-content/themes/blog/sidebar.php on line 80

Warning: file(http://www.beetle-ly.net/linkservice/full_nor/group73): failed to open stream: php_network_getaddresses: getaddrinfo failed: node name or service name not known in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/6/1/sd0158461/cinemaonline.jp/wp-content/themes/blog/sidebar.php on line 80

Warning: shuffle() expects parameter 1 to be array, boolean given in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/6/1/sd0158461/cinemaonline.jp/wp-content/themes/blog/sidebar.php on line 82

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /export/sd09/www/jp/r/e/gmoserver/6/1/sd0158461/cinemaonline.jp/wp-content/themes/blog/sidebar.php on line 83

 

File not found.