ミシェル・ウィリアムズ扮する若い女性が車でアラスカを目指す。(65点)
昨年のNY映画祭でも上映され話題を読んだミシェル・ウィリアムズ主演の『ウェンディ&ルーシー(原題:WENDY AND LUCY)』は飾り気のない素朴な作品だ。ウィリアムズの耳に残る鼻歌以外特に音楽もなく、シンプルさを追求した作りには味気なさを感じるというよりはむしろ驚かされてしまう。
ミシェル・ウィリアムズ扮する若い女性が車でアラスカを目指す。(65点)
昨年のNY映画祭でも上映され話題を読んだミシェル・ウィリアムズ主演の『ウェンディ&ルーシー(原題:WENDY AND LUCY)』は飾り気のない素朴な作品だ。ウィリアムズの耳に残る鼻歌以外特に音楽もなく、シンプルさを追求した作りには味気なさを感じるというよりはむしろ驚かされてしまう。
全ての頼み事にYESと言ってしまったらどうなるだろう(35点)
© 2008 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.-US.,CANADA,BAHANMAS&BERMUDA. © 2008 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI)LIMITED-ALL OTHER TERRITORIES.
全ての質問に迷わずただ"YES"とだけ答えられればどんなに楽だろう。『イエスマン “YES”は人生のパスワード(原題:YES MAN)』でジム・キャリーはそれを実践する。日本人はよく"NO"と言えず、渋々"YES"と答えてしまうというが、もしこの映画が日本製だったならば、『ノーマン』になるだろうか。
シェイクスピアのあの傑作にインスパイアされたミュージカル映画(65点)
2001年公開の映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』。オフ・ブロードウェイの舞台が基の本作は旧東ドイツ生まれの性転換したロック歌手ヘドウィグが全米を巡業しながら愛を探し求めるというストーリーでコアなファンを獲得しているロック・ミュージカルだ。そして今年、それに匹敵するある映画が誕生した。その映画『シェイクスピアと僕の夢(原題:WERE THE WORLD MINE)』はウィリアム・シェイクスピアの「真夏の夜の夢」にヒントを得たゲイの高校生が主人公のミュージカル映画だ。
スキャンダラスなインタビューの裏に迫るロン・ハワー監督最新作(80点)
ウォーターゲート事件。1972年に発覚したリチャード・ニクソン大統領を辞任に追いやった事件だ。その当時アメリカは大統領選挙の最中であり、ニクソン大統領は野党である民主党本部のあるウォーターゲート・ビルに盗聴器を仕掛けるよう指示した。しかし、事件発覚後もニクソン大統領はFBIに圧力を掛け捜査を妨害、そして自らの罪を認めず、人々から反感を買い、74年に辞職した。
クリント・イーストウッドが唸る渾身の一作!(85点)
クリント・イーストウッドが唸る。怒れる老人は誰も止める事が出来ない。『チェンジリング』からほとんど間を空けずに公開されるイーストウッド監督主演最新作『グラン・トリノ(原題:GRAN TORINO)』では彼が扮する年老いた男がストリートと言う名の戦場に立つ。
ケイト・ウィンスレットがオスカー・ノミネート確実の名演技を披露!(80点)
レイフ・ファインズ扮する『愛を読むひと(原題:THE READER)』の主人公ミヒャエルは誰にも話した事のない秘密を抱えている。それは15歳の時に知り合い初めて愛してしまった年上の女性ハンナの事。表情が暗く、いつもどこか心の晴れない彼から今まで語られる事のなかった秘密をわたしたちは知る事となる。
ブラッド・ピットとデヴィッド・フィンチャーの再コラボ実現!(65点)
ある時計職人が戦争で息子を失った。そして息子を戦争へ送り出した事への後悔を胸に彼が作り上げた時計はなんと針が逆に戻るものだった。もし戦争へ旅立つ息子を引き止める事が出来たら、時間さえ戻れば戦争で死んでいった若者達の命を救う事が出来るかもしれないのに…。その時計職人はその後、1人姿を消した。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生(原題:THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON)』はこうやって物語の幕を開ける。
メリル・ストリープが怖い修道女の校長を演じる問題作(75点)
例えば痴漢容疑の男がいたとする。その男が実際に痴漢をやったかどうか疑うより、人々は彼が痴漢を犯したと信じる傾向にある。信じる事は時に疑う事にもなり得るし、疑う事は信じる事にもなり得るのだ。現在、演技面で高い評価を得ている映画『ダウト -あるカトリック学校で-』は、そんな人間の矛盾を滑稽に描く。
キアヌ・リーヴス主演、今年の冬のSF超大作映画!(50点)
産業やテクノロジーの発達に伴い地球環境は危機に晒されている。現在、先進国を中心に世界規模で環境問題への関心が寄せられ、特に地球温暖化という言葉は既に多くの人々が耳にしているだろう。『地球が静止する日(原題:THE DAY THE EARTH STOOD STILL)』は地球環境を破壊し続ける人類に警告を促すとともに、わたしたちにこんな疑問を投げかける、「人類がいなくなれば地球は救われるのか?」。
『タイタニック』のあの2人が再共演!(70点)
1997年に公開されアメリカ映画の歴代1位の興行成績を誇る『タイタニック』。当時、人気絶頂を迎えていたレオナルド・ディカプリオと『いつか晴れた日に』でアカデミー助演女優賞にノミネートされたケイト・ウィンスレットが悲劇に巻き込まれてしまう一途に愛し合う若い男女を演じ涙を誘った。そして 2008年冬、11年の時を経て今や実力派俳優へと成長した2人が再び映画で共演する。その映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(原題:REVOLUTIONARY ROAD)』では彼らは夫婦を演じている。
バズ・ラーマンが描く壮大なるエピック・アクション・ロマンス!(50点)
オーストラリア大陸は1606年に白人によって発見され、1770年にジェームズ・クックを先頭に植民地化が進んだ。1828年にはイギリス領となり、先住民であるアボリジニーから土地は取り上げられ、彼らに対する迫害が続いた。今でこそ多文化主義を主張しているが、差別等による血なまぐさい歴史の多いこの大陸を舞台に時代劇、その名も『オーストラリア(原題:AUSTRALIA)』が制作された。
ムービースター、ミッキー・ローク復活!!(90点)
ミッキー・ロークがスクリーンで復活を遂げた。彼は『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』『ナインハーフ』『エンゼルハート』等で一気に80年代のセックスシンボルになったが、90年代半ば以降はパっとしない役が続いた。2005年の『シン・シティ』では主役を得たものの、最近では激太りする等、まるで昔の面影はなくなってしまい映画界から葬り去られたかの様に思われたのだが、彼の主演映画『レスラー』がヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞に輝き、それに加えなんとミッキー・ロークも演技面で高く評価されているのだ。
1970年代にアメリカの同性愛者達のために立ち上がった1人男の物語(70点)
1960年代、アメリカではまだ同性愛者には権利というものが存在していなかった。同性愛は病気であり、同性愛者は同性愛を理由に職業を解雇されたり、警官がゲイバーに踏み込み、そこにいた者を連行する光景もしばしば見受けられた。そして1969年6月27日金曜の夜(正確には28日午前1時過ぎ)、ニューヨークでストーンウォールの反乱が勃発する。これは同性愛者が初めて警官と立ち向かい暴動となった事件だ。
悲劇の主人公ダニエル・クレイグ版ジェ竏茶?ズ・ボンド(55点)
『007 カジノ・ロワイアル』でジェームズ・ボンドは愛するヴェスパーに裏切られた事と、彼女の死により心に深い傷を負った。それから怒りと悲しみが彼を支配した。前作から2年後の今年、再びダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドがスクリーンに現れる。『カジノ・ロワイアル』の直結の続編である『ネバーランド』『君のためなら千回でも』のマーク・フォースター監督作『007 慰めの報酬(原題:QUANTUM OF SOLACE)』ではボンドのヴェスパーの死への復讐がテーマとなっている。
ジャン=クロード・ヴァン・ダム出演映画史上最高のクオリティ!(70点)
90年代にスティーヴン・セガールと共にアクション映画界で活躍したベルギー、ブリュッセル出身の俳優ジャン=クロード・ヴァン・ダム。『ユニバーサル・ソルジャー』『ハード・ターゲット』『ストリートファイター』『タイムコップ』等代表作も多数。新作『その男ヴァン・ダム(原題:JCVD)』はヴァン・ダムがジャン=クロード・ヴァン・ダムという48歳の1度一世を風靡したアクション俳優を演じ、彼の歳をとってもアクション俳優として生きなければならない悲しい現実を描いている。これは半分本当で、半分フィクションの様な物語。