◆月並を想像してたら大間違いのハワイが舞台の極上スリラー(75点)
新婚旅行と言えばやっぱりハワイ。ここ10年程で、日本人のそんなステレオタイプな概念もだいぶ変わってきたが、やっぱりハワイは強い。それはアメリカ人にとっても同じ事。ハワイの透き通った青い海と緑の生い茂るジャングルは世界中の人を虜にしている。映画『パーフェクト・ゲッタウェイ』では新婚ホヤホヤの若いカップルが日常を忘れて南の島で思いっきり解放されるはずが、ある殺人事件に巻き込まれしまう。この映画はスリラーだが、ブラジルに旅行に行った若者達が酷い目に遭ってしまう『ブラッド・パラダイス』の様な悪質な映画を想像していると大間違い、良質な映画不作のこの夏、本作は夏らしく気楽に観れて満足感を得る事の出来るなかなか貴重な作品なのだ。
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◆アーティストたちの素晴らしさを教えてくれる良作(75点)
1950年代から70年代にかけて人気を誇ったブルース音楽のレコード会社“チェス・レコード”の栄枯盛衰と、創設者及び所属アーティストたちの成功や葛藤を描いた音楽系人間ドラマ。
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◆ドラマとしての深み(80点)
南極観測隊員として、南極ドームふじ基地で調理を担当した西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を映画化。監督はこれが商業映画デビューの沖田修一。主演の料理人を堺雅人が演じている。他の隊員たちに生瀬勝久、きたろう、高良健吾ら。
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◆ひとりの女性の魅力と人間的な本質に真摯に迫ろうとした作品(75点)
舞台は1954年のフランス。15年の沈黙を破って、ガブリエル"ココ"シャネル(シャーリー・マクレーン)は復帰コレクションを開催するも、評論家たちから酷評されてしまう。彼女は改めて、孤児だった自分がファッション界のトップに上り詰めるまでのキャリアを振り返る。そこには、愛と創造の挟間で生き抜いてきた自分自身の姿があった……。
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◆新鮮さを感じさせるための工夫が施されている(80点)
現在、最もノッている英国人アクションスター、ジェイソン・ステイサムの痛快アクションシリーズ『トランスポーター』シリーズの第三弾。監督は、前二作を手懸けたルイ・レテリエに代わってオリヴィエ・メガトン。
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◆ド派手で迫力満点(75点)
人気アクション・フィギュアから生まれたTVアニメ『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』に基づいて実写映画化されたアクション作品。
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◆ハリウッドの乱暴者同士が久々の西部劇で共演(80点)
エルモア・レナード原作の西部劇『決断の3時10分』(57)のファンだったというジェームズ・マンゴールド監督が、半世紀越しでリメイクを実現させた作品。故意か偶然か、ともに暴力沙汰で世間を騒がせたことのあるラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルが、本作で初めての共演を果たした。
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◆汚いビジネスの裏では可笑しな事が起こっている(80点)
英コメディ映画『IN THE LOOP』は戦争を扱った政治的風刺映画だが、「この映画は過去の歴史とはなんら関係ない」と監督のアーマンド・イヌアッチは言う。物語の中ではアメリカ大統領とイギリス総理大臣が協力して中東のとある国との戦争を考えている。これはいくらフィクションとは言えど、やはりあの戦争を思い起こさせる。しかしながら、戦争案には両政府の中にも反対派がおり、この映画は彼らの奮闘や混乱を描く。
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◆プレイメートがダサい女子大生の改造作戦を展開(70点)
『絶叫計画』シリーズで監督や共演者からいいようにイジられていたアンナ・ファリスが、典型的な白痴美人のプレイメートに扮したコメディ。27歳になった途端にプレイボーイ・マンションから追い出されたシェリーは、ホームレスになる寸前、寂れた大学女子寮に寮母として転がりこむ。ところがその寮に住んでいたのは、真面目で成績こそいいけれど、まったくイケてない女子ばかり。新規の寮生を増やさないと寮が潰されると聞いたシェリーは、持ち前のファッションセンスとパーティアニマルぶりで彼女たちを改造し、人気の女子寮に仕立てようとするが……。
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◆自分にもっと歴史の知識があればよかったのですが(70点)
実話を織り交ぜて綴られたジェームズ・マクブライトさんの同名原作「セントアンナの奇跡」をスパイク・リー監督が映画化。
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◆オリジナルを完全に凌駕している(85点)
舞台は香港。シングルマザーのグレイス(バービー・スー)が、見ず知らずの男たちに突然拉致された。グレイスは監禁先で、壊れた電話の配線をつなぎ、偶然にもアボン(ルイス・クー)という経理マンとの通話に成功。アボンはグレイスを救出しようと携帯を片手に奔走するが……。
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◆男性目線で、恋愛を真摯に描くキュートな作品(75点)
恋に落ちると、相手を運命の人であると感じる人も少なくないだろう。それは果たして本当に運命なのか、ただ単に偶然なのか、わたしたちには分からない。恋愛は謎だらけなのだ。映画『(500)日のサマー』は、わたしたちを悩み苦しませる恋愛というものを、多くの映画が作られた大都市ロサンゼルスを舞台に正直なアプローチで描く。しかしながら、ここで一言、この映画はラブストーリーではない。
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◆“ちょっとおかしな”どころではない(80点)
ハウエルズ家のお葬式で繰り広げられるドタバタ騒動を、『スターウォーズ』シリーズの人気キャラヨーダの声でお馴染みのフランク・オズがブラックユーモアいっぱいに描き、さらにハートフルな温かさを取り入れた傑作コメディー。
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◆人間の奇跡を描いた物語(75点)
ニューヨークの郵便局で、ひとりのベテラン局員が、突然、窓口に切手を買いに来た男を射殺した。前科もない品行方正を絵に描いたような局員がなぜ? 警察が彼の部屋を家宅捜索すると、1944年にイタリアで行方不明になった歴史的価値の高い彫像が見つかった。果たしてこの彫像と殺人の接点はあるのだろうか……?
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◆ポムネンカを取巻く仲間たちがユニーク(70点)
女性を中心に、可愛らしさと癒し効果のある作風で支持されているチェコ製アニメの待望の最新作が本作だ。
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