◆サスペンスとしての面白さは十分(70点)
70年代を代表する傑作サスペンスとして今もなお語り継がれている『サブウェイ・パニック』(74)を舞台を現代に変えてリメイク。監督は、大作系娯楽アクションのヒットメーカーであるトニー・スコット。主演は、デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタというハリウッドが誇る二大スターのW主演ときたもんだから凄い作品、面白いに違いないと観る前から大きな期待を抱かせてくれる。
◆サスペンスとしての面白さは十分(70点)
70年代を代表する傑作サスペンスとして今もなお語り継がれている『サブウェイ・パニック』(74)を舞台を現代に変えてリメイク。監督は、大作系娯楽アクションのヒットメーカーであるトニー・スコット。主演は、デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタというハリウッドが誇る二大スターのW主演ときたもんだから凄い作品、面白いに違いないと観る前から大きな期待を抱かせてくれる。
◆実話に基づいた実録犯罪ドラマ(70点)
ド派手なアクション映画を世に送り出しているリュック・べッソン率いるヨーロッパ・コープ社が、これまでとは違った異色の刑事モノのクライム・サスペンス・アクションを生み出した。
◆映画を愛する製作者の心意気が画面の端々まで行き届いている(75点)
さまざまな人種が入り乱れて混沌を極める1930年代の満州。沈着冷静な賞金ハンター"グッド"(チョン・ウソン)と冷酷な殺し屋"バッド"(イ・ビョンホン)とお調子者を気取るこそ泥"ウィアード"(ソン・ガンホ)が、宝の地図の争奪戦をくり広げる。果たして、ライバルから抜きん出て、最後に宝の地図を手にするのはダレだ?
◆クエンティン・タランティーノ監督最高傑作誕生!(95点)
歴史に残る名作の誕生だ。第62回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されたクエンティン・タランティーノ監督最新作『イングロリアス・バスターズ(原題:INGLOURIOUS BASTERDS)』は彼が長年温め続けてきた、戦争をモチーフにしたマカロニ・ウェスタン色満載の映画。これがもうタランティーノ氏の映画に対する溢れんばかりの「愛」が滲み出ている様な作品なのだ。
◆ドキュメンタリーのような独特の緊迫感。実録ものとしてのリアリティーと娯楽の面白さがうまく両立している(70点)
「潜入もの」は、潜入者の正体がいつ暴かれるかとハラハラするものだが、この映画には、それだけではない独特の緊迫感がある。
◆むせび泣く姿が見る者の胸を打つ(90点)
バラエティに富んだ傑作を次々と生み出しているオリヴィエ・アサイヤス監督が、マギー・チャンを主演に据えた本作「クリーン」は、絶望のふちに立つシングルマザーが、苦悩を抱えながらも一歩一歩再生していく姿をリアルに描いた、見る者の心を揺さぶる魂の物語。マギー・チャンは第57回カンヌ国際映画祭において満場一致で女優賞を獲得した。
◆アーノルドの本音発言は爆笑必至(85点)
アメリカで70年代から80年代にかけてテレビ放映された伝説的な30分ホーム・コメディが、満を持して初のDVD化。日本でも「冗談は顔だけにしろよ?」の名セリフで一世を風靡。アラフォー世代以上であれば懐かしく思い出される人もいるだろう。
◆自慰行為中の死亡事故を扱ったブラックコメディ(80点)
ティーンエイジャーの死は聞くだけで心が痛くなる。将来のある若い命が消えてしまった事に人々はショックを覚え、亡くなった少年や少女は人々にとって、ヒーローとなる。そして彼や彼女の短い人生は美化され、その若々しく美しい肉体と共に人々の記憶に残るのだ。
◆主演3人、特にイ・ビョンホンが魅力的な韓流ウエスタン。娯楽作として十分に楽しめるが、ロマンチシズムが希薄である点が惜しい(75点)
1930年代の満州を舞台に、マカロニ・ウエスタンの世界を「韓流ウエスタン」として復活させる。そんな奇抜なアイデアは、ともすればキワモノを生みがちだが、チョン・ウソン、イ・ビョンホン、ソン・ガンホという3人の俳優たちを得て、見事に娯楽作品として結実した。同じように日本でウエスタンをやろうとした三池崇史の「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」の失敗に比べると、成功と言えるだろう。
◆今夏最も予想外なSF映画がついにそのベールを脱いだ!(85点)
地球に宇宙人がやって来る映画はいくつもある。巨大な宇宙船でやって来るという事は彼らは人類以上の高知能を持っている証拠だ。だから『E.T.』の様なキャラクターは実は現実味に欠ける。また、宇宙人にも地球に来る様々な理由がある。それは『未知との遭遇』の様にわりと友好的な場合もあるが、『インディペンデンス・デイ』の様に地球侵略を目論んでいる場合もある。例えば、地球に用事が全くなかった場合はどうだろう。そんな事ももちろんあるのだ。
◆凄まじい残酷描写。フレンチ・スプラッターの系譜に連なるがそれだけに収まらない孤高の問題作(80点)
凄まじい作品だ。インパクトの強さだけで言えば、これまで見た作品の中でも、かなり上位に入るだろう。ホラーやフレンチ・スプラッターの系譜に連なってはいるが、単純な分類を許さない。孤高に位置する問題作だ。
◆血に染まる入り江がわたしたちに伝えんとする事とは何か?(80点)
日本は捕鯨という狩猟文化のある国だ。クジラ資源の保存やクジラの乱獲防止のため、国際捕鯨委員会によって現在捕鯨は厳しく取り締まられている。そもそも捕鯨をする国は世界にそう多くはない。鯨肉が貴重なタンパク源であり、鯨油が生活の糧であった時代とは違い、現在は捕鯨は単なる「伝統」に過ぎなくなってきているというのが事実だ。
◆悪役が魅力的な映画は面白い(74点)
あらゆるものを破壊し尽す新兵器「ナノマイト」を巡って、悪の組織コブラと、米政府の組織した国際機密部隊G.I.ジョーが、最新科学を駆使して戦う。現代の東京のど真ん中に少林寺風の寺があり、そこで忍者が訓練されているなどというバカバカしい設定に加え、絵に描いたような勧善懲悪のストーリー。笑ってしまうしかないのだが、それでも映画が面白いのは、悪役が魅力的だからだろう。
◆娘をさらわれたリーアム・ニーソンが過激にキレる!(70点)
うるさ型の映画ファンや評論家からは時にボロクソにけなされることもあるが、アクション映画のストーリーメーカーとしてのリュック・ベッソンの手腕は、誰もが認めるところだろう。初期の『ニキータ』や『レオン』から、製作・脚本に専念するようになってからの『トランスポーター』や『ダニー・ザ・ドッグ』まで、特異な主人公を創造し、彼(女)らを激流のような物語の中で泳がせる彼の力量は、余人の追随を許さない。
◆簡単に侮ることができないような作風(70点)
二週間の休暇を利用してオーストラリア北部へ赴いたリー(メーヴ・ダーモディ)と姉グレース(ダイアナ・グレン)とその彼氏アダム(アンディー・ロドレーダ)の三人は、川釣りツアーに参加し、ガイドのジムを加えた四人はボートに乗って良い釣り場を求めて上流へ上がっていく。ボートがマングローブの沼地に入ったとき、何かが直撃してボートは転覆し、四人は川の中に突っ込んでしまう。グレースとアダムは水の中からマングローブの木へと這い上がるが、リーとジムの姿が不明状態になる。そこで二人が目の当たりにしたのは、大きなワニであるクロコダイルであった。リーは何とかひっくり返ったボートに上がり、グレースとアダムがいるマングローブの木へ辿り着くのだが……。