もし将来、私が「グリーフワーク」について本に書くことがあれば、間違いなくこの映画を引用することになるでしょう。(点数 90点)

(C)2010 OP EVE 2, LLC. All rights reserved.
映画『ラビット・ホール』を見ました。
ニコール・キッドマンがアカデミー主演女優賞にノミネートされていたので、ずっと見たいと思っていましたが、見逃さないでよかったです。
息子を交通事故で亡くした両親の物語。
悩み、苦しみ、そして時に感情的になり怒りを表明する。
苦悶する夫婦をニコール・キッドマンとアーロン・エッカートが好演します。
まさに、「映画の精神医学」で取り上げるべき作品、とでも言いましょうか。
この映画の批評を読む »
西部劇ファンにはかなり楽しめる作品になっています。(点数 80点)

(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
『カウボーイ&エイリアン』、予告編を見るかぎり、よくあるB級映画と思いましたが、予想以上におもしろくてビックリしました。
カウボーイとエイリアンというキワモノ的組み合わせでありながら、西部劇の部分が非常に精緻に作られているのです。
これはもう、本格西部劇と言っていい。
敵はエイリアンですけど(笑)。
バーでのて乱闘、捜索隊を結成しての敵の捜索、インディアンとの遭遇、駅馬車強盗、ならず者集団といった、いかにも西部劇に出てきそうなシュチエーションがテンコ盛りになっていて、西部劇好きにはたまりません。
この映画の批評を読む »
テンポ良さとスピード感はスピルバーグならでは。(点数 80点)

(C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
CGが緻密でキャラクターの表情がしっかり演技しているところが新しい時代の到来を感じさせた。
ハドック船長がタンタンに、祖父からいまわのきわに教えられた遺言を失念してその照れを顔に浮かべるのだが、その曖昧な表情を浮かべる仕草は本物の役者のようだった。
この映画の批評を読む »
今回もカネをめぐる人間の喜怒哀楽が巧く描かれている。(点数 80点)

(C)福本伸行・講談社/2011「カイジ2」製作委員会
カネの価値が命よりも重いという徹底したリアリズムは前作と同様に今作も健在。
この作品に伏流する作者の感情とは、博打をコントロールする者への 怒りと、それに翻弄されるギャンブラーへの同情である。少なくとも私にはそう見える。
この映画の批評を読む »
ヒミズ - 青森 学
主役の俳優たちの白熱した演技が高い評価を得たのは映画を観て納得がいった。(点数 80点)

(C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
園監督オリジナルのアイディアだとされる主人公が思い詰めて顔に絵の具を塗りたくるシーンはムンクの「叫び」やゴッホの狂気を内包した荒々しいタッチを彷彿とさせて、主人公の言葉にはならない苦悩をより深く表現することに成功しているように思う。
とにかくこの映画には救いが少ない。
必死で生きていこうとする主人公とヒロインに突きつけられる過酷な運命はいずれも親によってもたらされたもの。
肉親への不信がこの映画に一層暗い影を落としている。
この映画の批評を読む »
ビジネスマンにとって大きな気付きを与えてくれる作品であり、普段は映画を見ないビジネスマンも注目すべき作品。(点数 90点)
試写会にてブラッド・ピット主演「マネーボール」(11月11日公開)を見ました。
とてもおもろしかったです。
メジャーリーグの貧乏球団アスレチックス。
せっかく選手を育てても、資金力のあるチームに引きぬかれてしまい、チームは危機的状況に陥ります。
それを打開すべく、当時は全く信用されていなかった「マネーボール理論」。
統計を元に選手の潜在的な価値を数値化する理論をはじめてメジャーリーグに取り入れたGM(ジェネェラル・マネージャー)のビリー・ビーンの奮闘を描いた、実話を元にした作品です。
この映画の批評を読む »
スリリングだ。だから映画を観ることが止められない。(点数 90点)
新作映画「CONTAGION」、「コンタジオン 接触感染」を観た。
監督:スティブン ソデルべグ
キャスト
夫 ジョン:マット デイモン
妻べス :グエネス パスロウ
娘 :アナ ヤコビ へロン
ジャーナリスト アラン:ジュード ロウ
WHO ドクターオランテイス:マリオン コテイラルド
CDC ドクターミアズ:ケイト ウィンスレイ
CDC ドクターシーバー:ローレンス フイッシュバーン
http://www.imdb.com/title/tt1598778/
【ネタバレ注意】
この映画の批評を読む »
ハリウッド製娯楽映画。おもしろい。見る価値はある。(点数 80点)

(C)DreamWorks II Distribution Co. LLC
新作映画「リアル スチール」、原題「REAL STEEL」を観た。
スチーブン スピルバーグ製作、指揮。監督:ショーン レビ。
1956年の「スチール」という題の短編小説をもとにして作られた サイエンスフィクション。
キャスト
父親チャーリー:ヒュー ジャックマン
息子マックス :ダコタ ゴヨ
リリー :バイレイ タレット
【ネタバレ注意】
この映画の批評を読む »
「学び=真似び」は、成長のパワーでもありますが、「悪いお手本」を真似てしまうと、たいへんなことになる。(点数 80点)

(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』を見ました。
いろいろと考えさせられる作品です。
ただ、人によって、考えさせられるポイントは、かなり異なるかもしれません。
私がこの映画を見て一番「怖い」と思ったシーンは、
霊長類保護施設に送られた天才猿のシーザー。
最初、ボス猿との戦いにこてんぱんにやられますが、
再戦のおり、金属の缶を武器にボス猿を容赦なくぶん殴るシーンです。
この映画の批評を読む »
笑い、泣き、そしてためになる。 なかなか、こんな映画はないと思います。(点数 100点)

(C) 2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会
こんな映画を待っていました。
漫画家のハルさんと、コンピューター会社のクレーム処理担当のツレ。
そして、ツレが突然、うつ病になります。
最初は戸惑いながらも、漫画家の鋭い観察眼で、
ユーモアを交えながら語られるうつ病の闘病記。
うつ病とはどんな病気なのかをリアルにイメージできるようになる。
うつ病患者さんが見て、うつ病がどんな経過をとるのかがわかる。
うつ病の家族が見て、今後の先行きを知る手がかりになる。
この映画の批評を読む »
”生きることは 闘うこと”シンプルだが力強いメッセージを観る者に訴える痛快作(点数 90点)

(C)DreamWorks II Distribution Co. LLC
ストーリーは父と息子の絆を取り戻す話を縦軸にして、敗者が人生の復活戦 に挑むという横軸が巧く織り込まれて絶妙なハーモニーを奏でていた。
ロッキーのSF版みたい なものなのだが、生身の人間ではなく、心の無いロボットに感情移入する点がロッキーとは違う。
だが、思うのは時に人は人間よりも動物や人 形のほうが感情移入し易い場合もあるという事である。
それは無生物や心の無いものに投影するのは自分の心だからだ。
だから他者の姿を借りた自分のストレートな思いを合理的に客体化できるの で、その対象と100%シンクロすることは当然だと思う。
この映画の批評を読む »
見終わって、深い感動が染み渡ってくるような、良い作品だった。(点数 90点)

(C)2010GNDHDDTW
「借り暮らしのアリエッテイ」のヴィデオがやっと手に入って 観る事が出来た。世界中に感動のメッセージを送り続けているスタジオ ジブリの作品。
日本では昨年公開されてヴィデオも出ており もう話題にもなっていないかもしれない。
たくさんのジブリの作品を観てきた。
一番好きなのは、「となりのトトロ」と、「風のナウシカ」。
二番目に好きなのが「耳を澄ませば」と「魔女の宅急便」。
どの作品も、登場する女の子が その年齢に関係なく親から精神面で自立している。
決断するのは いつも自分自身の判断だ。勇気があって潔い。
【ネタバレ注意】
この映画の批評を読む »
先端の科学に触発された斬新なサスペンスが目新しい。(点数 85点)

(C)2011 Summit Entertainment, LLC. All rights reserved.
まどろみの中から目覚めた男は列車のボックスシートにその身を沈め、向かいの席に座る見知らぬ女性が 親しげに話しかけることに戸惑う。自分のポケットに手を入れてIDカードを確認すれば別人の名前が記載されている。
彼の記憶では、自分は先程 までアフガニスタンで作戦行動中の兵士だったからだ。
8分後、列車は突如爆発。車両は炎に包まれ男はそこで意識が途絶える。
再び目覚めると狭 いコックピットに閉じ込められていることに気付く。
そしてモニターを通してオペレーターから告げられたのはプログラムで作られたシミュレーションの世界 に入り込み列車爆破テロの実行犯を突きとめることだった。
この映画の批評を読む »
死ぬ間際でさえ己の感情よりも迷惑をかけないように心掛けるのは周囲の人々を愛していた証拠。(点数 80点)
人物に焦点を当てたドキュメンタリーは、作り手がどれだけ対象に踏
み込めるかが命。その点、実の娘が父の最期を看取るこの作品は圧倒
的なアドバンテージを持っている。ところがディレクターはそこに胡
坐をかかず父親の人生に深く切り込み、巧みな編集で涙と笑いを兼ね
備えた見事なエンタテインメントに昇華させている。撮られる側の父
も、娘に対する小恥ずかしさと、レンズを介するからこそさらす顔の
両面を見せ、少し意識した表情の中、自分がどう映るかを気にする様
子が微笑ましい。
【ネタバレ注意】
この映画の批評を読む »
ランゴ - 中野 豊
3Dに頼らない映像。超可笑しいし、哲学もしている ウルトラ・ミラクル長編アニメ!もっと言うなら、これからの「映画のスタイル」をかえるかもしれない傑作。(点数 90点)

@yutaka_nakano / (C) 2010 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
人間のペットのカメレオン ランゴは、ドライブ中に砂漠のど真ん中に放り出されます……。
ナビゲーターは謎のフクロウ楽団マリアッチ。
はてさて、臆病者でお調子者・温室=「マトリックス」なお国育ちのランゴは、この砂漠という異世界「ザイオン」でどう生きていくのでしょうか?
この映画の批評を読む »