新しいタイプのヒロインを演じ切ったルーニー・マーラに脱帽。(点数 98点)
映画のヒロインというのは、その時代時代によって
いろんなタイプがいるが、「ドラゴン・タトゥーの女」のヒロイン、
リスベット(ルーニー・マーラ)は、まったく新しいヒロイン像を演じている。
彼女は、幼い頃に心に傷を負い、人間関係がうまく築けない。
他人とのコミュニケーションもうまくできない、というよりは、
意識的に他人から嫌われるような態度を取る。
風貌は、身体中にピアスをし、髪を逆立て、パンク風のいでたちで
肩にはドラゴンのタトゥーが入っていて、ただのイカレ女にしか見えない。
この映画の批評を読む »
あまり深いことを考えなくても、純粋に映画として楽しめ、感動できる作品だと思います。
(点数 100点)

(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を見て、
ものすごく感動して、ありえないほど泣きました。
911で父親を亡くした少年オスカーの、父親探しの物語。
父親が残した「鍵」、その鍵の入る鍵穴を探して、
ニューヨーク中を歩きまわるオスカー。
「鍵穴」を探してはいますが、実はオスカーが求めていたのは、
「父性」あるいは「父性愛」だったのでしょう。
この映画の批評を読む »
大切な人を喪った者の悲しさが抑制された映像のなかに焼き込まれていた。(点数 88点)

(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
9.11テロで父親を亡くした少年の喪失感から再生までの過程を描いた映画なのだが、生前の父親との遊びを継続することで、最初は父親の気配を感じ取ろうとしていた少年が、父親が残したヒントを手掛かりにさまざまなニューヨークの人たちと出会って悲しみを共有し癒し合い回復していくストーリーになっている。
この映画の批評を読む »
アクションやサスペンスだけでなく、家族を絡ませ、政治闘争を描いてという具合に壮絶な人間ドラマとして描いている。(点数 80点)

(C)Coriolanus Films Limited 2010
名優レイフ・ファイアンズの記念すべき監督デビュー作は、ウィリアム・シェイクスピアの最後の悲劇「コリオレイナス」の映像化…と言っても、舞台を現代に置き換えて大胆に翻案したサスペンス・アクション。
この映画の批評を読む »
この映画は、カップルか夫婦で見て欲しい。(点数 90点)

(C)2011「しあわせのパン」製作委員会
原田知世、大泉洋主演の『しあわせのパン』がいいらしい、
という評判をきいたので見てきました。
札幌の帰省中に、北海道でこの映画を見られたことが、
すごい偶然とはいえ、とてもラッキーだったと思います。
なぜなら、北海道を舞台にした映画だから。
この映画の批評を読む »
どこまで嘘でどこまでホント? 繊細でかなり怖い作品です。(点数 80点)

(C) 2012「POV~呪われたフィルム~」製作委員会
ホラーと言えば、夏。そんな常識を崩してくれたのが10年以上前の角川映画さん。栗山千明のデビュー作『死国』は、ホラーなのに冬公開で、寒さと怖さに震えながら見ていました。
でも、冬のホラーって、結構いいんです。寒さに荒んだ心が、さらに震えていくさまは、Mの境地かも。
そんな冬のホラーにまた、名作が誕生しました。
この映画の批評を読む »
レベルの高い映画ですが、おそらくいくつかの衝撃映像にショックを受ける人もいるでしょう。(点数 100点)
映画を見終わって思いました。
「精神科医をやっていて本当によかった」と。
深い。実に深い。特に、ドラゴン・タトゥーの女ことリスベット。
彼女の心理描写の細かさ、深さが見事としか言いようがないし、
それを見事に演じきったルーニー・マーラの演技力もすごい。
この映画の批評を読む »
彼女の人生を語るのに上映時間105分は少し短か過ぎたか?!一日乗車券で名所を巡ったようなもったいなさが残る。(点数 83点)

(C)2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.
誰しもが各々の正義を持っている。11年間イギリスの政界に君臨してきたサッチャー首相も今でこそネオリべの批判を受けているものの保守思想の擁護者として国を良くするべく”自助”を旨として支出を絞り財政の健全化を図ってきた。だが、一方で労働組合を解体し、フォークランド紛争ではその強行な主戦論を展開してアルゼンチンと徹底抗戦し、共産主義に強固な反対の態度を表明してソビエトのメディアには「鉄の女」と言わしめたほど彼女のタカ派ぶりに多くの文化人には根強い反発を買った。
この映画の批評を読む »
最先端のロボットの中には、じーさんが入っている? ブラックな笑いがいつしか、感動の涙になるのがスゴイです。(点数 80点)

(C)2012 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ
家電メーカー・木村電器の窓際的社員・小林(濱田岳)、
太田(河合正悟)、長井(川島潤哉)の3人は、ワンマン
社長(小野武彦)から、「二足歩行ロボット」の開発を命
じられていました。
ロボット博での企業広告が目的ですが、もともと、畑違い
の彼らにできるわけがありません。
しかし、ロボット博の1週間前に、開発中のロボット
「ニュー潮風」が大破してしまい、追い詰められた彼らは、
ロボットの中に、人間を入れて動かすというとんでもない
計画を立てますが……。
この映画の批評を読む »
美味しそうな料理と手作りパンに目が喜び、原田知世の透明感あふれる美しさに、癒されてしまいました。(点数 90点)

(C)2011「しあわせのパン」製作委員会
初めまして。
映画ライターの小泉浩子です。
このたび、「映画ジャッジ!」に参加させていただくことになりました。
「泣ける映画」と男女問わず美形が大好きなミーハーライター
ですが、よろしくお願いいたします。
この映画の批評を読む »
80歳を超えて、なお自己最高を更新するような野心的な作品を
作り続けるイーストウッド監督は、本当に凄いと思う。(点数 90点)

(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
『J・エドガー』が素晴らしかった。
ジョン・エドガー・フーバー、FBI長官という一人の人間を
描き出すだけでなく、アメリカの近代史を犯罪という裏側から
あぶりだしたクロニクル(年代記)になっているスケール感がすごい。
この映画の批評を読む »
ポジティブなメッセージを、『ALWAYS』を見ながら感じとりました。(点数 90点)

(C)2012「ALWAYS 三丁目の夕日’64」製作委員会
ズルイというか、反則というか、お涙頂戴映画の王道というか。
わかってはいても、泣かされてしまうのが『ALWAYS』、
今回も泣き所が三ヶ所以上は用意されています。
この映画の批評を読む »
戦争の理不尽さをしっかりと描写しながらも失わない希望を基軸に置いたストーリーに救われた気持ちになった。(点数 88点)

(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.
2時間27分の長尺を感じさせない非常に良く作り込まれた作品だった。
イギリスの美しい草原地帯を背景に少年とジョーイと名付けられた仔馬との運命的な出会いから第一次世界大戦が始まり出征、戦渦を生き延び再会を果たすまでの間に、ジョーイがイギリス軍とドイツ軍双方に使役されつつ、そのどちらもが悪とは断じきれない戦争の不条理さをジョーイの視点を通して描かれている。
この映画の批評を読む »
改めてスコセッシの秀逸な映画作りの原点を見ることが出来た。(点数 85点)

(C) 2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved
2007年に出版されてベストセラーになった、ブライアン セルズニックの小説「ヒューゴ カブレットの発明」を映画化したもの。アメリカ映画、3Dフイルム。
マーチン スコセッシ監督、製作はジョニー デップ、グレアム キング、テイモシー ヘデイントンと、マーチン スコセッシの4人。
早くもゴールデングローブの監督賞、映像賞に、またアカデミー作品賞、監督賞にノミネイトされている。
【ネタバレ注意】
この映画の批評を読む »
バツイチ、失業と人生穏やかでないけれども、拗ねない、挫けない、諦めない主人公のたくましさが心を打った。(点数 85点)

(C)2011 Vendome International, LLC. All Rights Reserved.
大卒でないことを理由に働いているスーパーをリストラされた初老の域に差し掛かったラリー(トム・ハンクス)という中年男が大学に通い、教えることに情熱を失った教師のメルセデス(ジュリア・ロバーツ)が彼と出会って教えることの意味を再確認する話なのだが、ラリーが突然のリストラに遭っても、心が折れずにまた粛々と再出発に向けて地歩を固め前に進んで行く真っ直ぐさは観ていて心を動かされるものが有った。
この映画の批評を読む »