オバマ大統領の登場を機に、ハリウッド映画はネクラからネアカへと変化している。米国民のニーズがそうなっている、あるいは業界がそうした流行を作ろうとしているため、明るい企画が通りやすくなっているわけだが、中でも『スター・トレック』最新作はその典型例というべきエンタテイメント作品だ。
スター・トレック - 映画批評なら映画ジャッジ!
ゲット スマート - 映画批評なら映画ジャッジ!
アメリカではコメディジャンルが人気があると、ここでは何度も書いている。人気があるということは、そのぶん金をかけられるということ。だからあの国では、『ゲット スマート』のようなお笑い映画一本に、なんと80億円以上もつぎ込むという無茶な現象がよく見受けられる。
ダイ・ハード4.0 - 映画批評なら映画ジャッジ!
◆CGの進化によるアクションシーンの迫力の違いが歴然(90点)
30代くらいの人に聞くと、ダイハード第一作目こそアクション映画の最高傑作と推す人が多い。ブルース・ウィリスの出世作となったあの88年の傑作には、確かに文句の付け所がない。今見たら私も100点を献上するだろう。
バンテージ・ポイント - 映画批評なら映画ジャッジ!
冒頭、いきなりアメリカ大統領がスペインの大群衆の前で狙撃される。ほぼ同時に大爆発も起こり、集まった人々はパニックに。全力ダッシュで始まり、ペースを落とすことなくそのまま90分間駆け抜ける、大興奮サスペンスアクションの登場だ。
トゥモロー・ワールド - 映画批評なら映画ジャッジ!
環境ホルモンや電磁波の影響と思われる若い男性の精子の減少、女性の社会進出による晩婚化、そして格差社会による低所得者層の増加に伴い、少子化が叫ばれて久しい。しかしながらこの『トゥモロー・ワールド』の世界は、少子化を飛び越えて"無子化"になってしまった近未来だ。
ハンコック - 映画批評なら映画ジャッジ!
◆ウィル・スミスが嫌われ者ヒーローを演じるトンデモ作(85点)
ウィル・スミスは暑い男だ。暑いというのは、彼が圧倒的に夏に強いという意味で、その出演作は7月初旬の独立記念日シーズン(米国でもっとも映画興行が盛り上がる季節)の歴代ベストテンに4本も入っている。そのひとつとなったこの『ハンコック』は、彼の主演作としては8本連続初登場1位という華々しい記録も奪取した。
300<スリーハンドレッド> - 映画批評なら映画ジャッジ!
石原都知事の『俺は、君のためにこそ死ににいく』に加え、日系アメリカ人監督リサ・モリモトの『TOKKO-特攻-』など、最近は特攻隊をテーマにした映画の製作が相次いでいる。だが皮肉なことに、カミカゼ特攻隊とはまったく無関係の『300<スリーハンドレッド>』ほど、その歴史的意義を表現した映画はない。
ボーン・アルティメイタム - 映画批評なら映画ジャッジ!
『ボーン・アイデンティティー』(2002)『ボーン・スプレマシー』(2004)に続く三部作の完結編。ものわすれの激しい超人スパイが活躍する、ロバート・ラドラムのベストセラーの実写化だ。
ディスタービア - 映画批評なら映画ジャッジ!
◆隣の女の子の着替えを覗いていたら、とんでもないモノが見えてしまった(80点)
隣の家に毎日ビキニで泳ぐ美少女が住んでいる。手元には双眼鏡もビデオカメラもある。家族は夜まで帰ってこない。さて、残された10代の少年は何をするでしょうか? そんな興味深い設定の『ディスタービア』は、徹底して若者向けに作られたスリラーで、その明快なコンセプトが全米で大いに受けた。確かにこれ、サイコーに面白い。
デジャヴ - 映画批評なら映画ジャッジ!
◆ハイテク衛星システムの運用にローテクが必要という面白さ(85点)
デジャヴとは、「一度も経験したことのないことが、いつかどこかですでに経験したことであるかのように感じられること」(三省堂・大辞林)という意味だが、実際のところ本作の内容とそれはほとんど関係がない。