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	<title>映画批評なら映画ジャッジ！ &#187; 笑いたい2009</title>
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	<description>最新映画の批評が満載！批評家による映画批評を参考にされて、良い映画を見て頂く為のサイトです。</description>
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		<title>バブルへGO!! タイムマシンはドラム式</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 08:03:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆楽しめる層はかなり限定されるが、当てはまれば敵なしの面白さ（90点） 　この映画は「期待せずに見たら大当たり」という典型例のような作品であった。 　とうとう破綻のときを迎えた日本経済を救うため、ある財務官僚（阿部寛）はタイムマシンでその発明者（薬師丸ひろ子）を1990年に送り込むことを決めた。バブル崩壊の引き金となった大蔵省通達、いわゆる総量規制を止めるためだ──というあらすじ自体は、なかなか面白そうと思ったものの、日立製作所とのタイアップによる「ドラム型洗濯機タイプのタイムマシン」などというバカげた設定をみて、どうせろくでもないバカ映画だろうと、高をくくっていたのだ。 　むろん、上記ストーリーから一瞬連想するような社会派SF、すなわち経済問題等を過去からシミュレーションする知的な作品なんぞを期待してはダメだが、タイムスリップをネタにしたコメディとして見れば、すこぶる出来のよい一本であった。 　物語は、過去に出向いた発明者からの連絡が途絶え、やむなくその娘（広末涼子）を二人目のエージェントとして送り込むところから俄然面白くなる。経済のけの字もわからぬ借金漬けのキャバ嬢である彼女が、なぜ日本の運命を背負う大作戦に抜擢されるのか。そのあたりもまた爆笑ものなのでご注目。 　ともあれバブル時代に乗り込んだヒロスエさんは、あまりに2007年と違うその光景に唖然呆然。きっと観客の多くも同じ思いをもつだろう。面白いのは、これがわずか17年前のこの国の風景であり、当時を実際に体験したはずの私でも、彼女と同じ感想を持ったということだ。日本は短期間で大きく変わった。バブル崩壊はそれほどの一大転機であったのだと、いまさらながら実感させられる。 　よくできたセットやCGで表現される当時の風景、風俗は、どれも30代以上の人ならば「ああ、いたいたこういうヤツ」「オレも似たようなことをやった」と思えるものばかり。たとえば昔の写真を見たとき、いくら流行っていたとはいえ、どうしてあんなみっともない髪型にしていたんだろうと気恥ずかしくなる事がよくあるが、この映画の楽しさはそれに似ている。 　極太眉毛にソバージュ＆ボディコンで扇子を振り回すなんてファッションを、なぜ誰も恥ずかしいと思わなかったのか。まったくもって不明だ。あのころのディスコでは、そんな女の子のパンツを見上げながら男たちはカクテルを飲んでいた。 　これほどの時代ギャップが、わずか17年前という近場に存在したことに目をつけたこの映画の企画スタッフは凄い。しかもそれを最大限に利用した興味深いシナリオには、つぼをはずさぬ笑いが数え切れぬほど盛り込んである。さすがはあの時代、スキー場にユーミンを広めるなど数々のバブル文化を仕掛けたホイチョイ・プロダクションズだ。自分らの得意とするフィールドで勝負しているだけのことはある。 　しかも痛快なのは、彼らがそんな自分たちのやったコト、消費至上主義を日本に蔓延させたことを、これっぽっちも反省せず、堂々と肯定しているということだ。この映画に彼らは、近年流行っている格差社会への批判とか、そういうありきたりなテーマを盛り込まなかった。このストーリーを、それをやらずに仕上げた勇気は大いにほめるべき点だ。この作品のラストシーンのこの上ない気分のよさはそんな彼らの潔さから生まれている。 　潔いといえば、そもそも日本人、それも当時都市部に住んでいた30代?40代あたりのごく狭いマーケットの人しか楽しめないであろうこんな企画を、本気で作ってしまうというあたりもそうだ。日本専用、30代専用、じつに結構ではないか。映画祭やら海外進出ばかりが能じゃない。 　阿部寛はもちろんだが、広末涼子の名コメディエンヌぶりも大きな収穫であった。競泳用水着を着るといまでも高校生のように見える彼女には、こういう役がよく似合う。子供を産んでも健在なあのかわいらしい口元と声、まさに、MAJIでKOIしそうになってしまうというものだ。 　リンドバーグやらプリプリといった、当時を懐かしむことができる年代の人限定ではあるが、当てはまる人には今週はぜひこれを見てほしいと思う。楽しくて明るくて、思いっきり爽快な映画。鑑賞後の気分も最高だ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆楽しめる層はかなり限定されるが、当てはまれば敵なしの面白さ（90点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000QUU8C4/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000QUU8C4.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　この映画は「期待せずに見たら大当たり」という典型例のような作品であった。</p>
<span id="more-10335"></span>
<p>　とうとう破綻のときを迎えた日本経済を救うため、ある財務官僚（阿部寛）はタイムマシンでその発明者（薬師丸ひろ子）を1990年に送り込むことを決めた。バブル崩壊の引き金となった大蔵省通達、いわゆる総量規制を止めるためだ──というあらすじ自体は、なかなか面白そうと思ったものの、日立製作所とのタイアップによる「ドラム型洗濯機タイプのタイムマシン」などというバカげた設定をみて、どうせろくでもないバカ映画だろうと、高をくくっていたのだ。</p>
<p>　むろん、上記ストーリーから一瞬連想するような社会派SF、すなわち経済問題等を過去からシミュレーションする知的な作品なんぞを期待してはダメだが、タイムスリップをネタにしたコメディとして見れば、すこぶる出来のよい一本であった。</p>
<p>　物語は、過去に出向いた発明者からの連絡が途絶え、やむなくその娘（広末涼子）を二人目のエージェントとして送り込むところから俄然面白くなる。経済のけの字もわからぬ借金漬けのキャバ嬢である彼女が、なぜ日本の運命を背負う大作戦に抜擢されるのか。そのあたりもまた爆笑ものなのでご注目。</p>
<p>　ともあれバブル時代に乗り込んだヒロスエさんは、あまりに2007年と違うその光景に唖然呆然。きっと観客の多くも同じ思いをもつだろう。面白いのは、これがわずか17年前のこの国の風景であり、当時を実際に体験したはずの私でも、彼女と同じ感想を持ったということだ。日本は短期間で大きく変わった。バブル崩壊はそれほどの一大転機であったのだと、いまさらながら実感させられる。</p>
<p>　よくできたセットやCGで表現される当時の風景、風俗は、どれも30代以上の人ならば「ああ、いたいたこういうヤツ」「オレも似たようなことをやった」と思えるものばかり。たとえば昔の写真を見たとき、いくら流行っていたとはいえ、どうしてあんなみっともない髪型にしていたんだろうと気恥ずかしくなる事がよくあるが、この映画の楽しさはそれに似ている。</p>
<p>　極太眉毛にソバージュ＆ボディコンで扇子を振り回すなんてファッションを、なぜ誰も恥ずかしいと思わなかったのか。まったくもって不明だ。あのころのディスコでは、そんな女の子のパンツを見上げながら男たちはカクテルを飲んでいた。</p>
<p>　これほどの時代ギャップが、わずか17年前という近場に存在したことに目をつけたこの映画の企画スタッフは凄い。しかもそれを最大限に利用した興味深いシナリオには、つぼをはずさぬ笑いが数え切れぬほど盛り込んである。さすがはあの時代、スキー場にユーミンを広めるなど数々のバブル文化を仕掛けたホイチョイ・プロダクションズだ。自分らの得意とするフィールドで勝負しているだけのことはある。</p>
<p>　しかも痛快なのは、彼らがそんな自分たちのやったコト、消費至上主義を日本に蔓延させたことを、これっぽっちも反省せず、堂々と肯定しているということだ。この映画に彼らは、近年流行っている格差社会への批判とか、そういうありきたりなテーマを盛り込まなかった。このストーリーを、それをやらずに仕上げた勇気は大いにほめるべき点だ。この作品のラストシーンのこの上ない気分のよさはそんな彼らの潔さから生まれている。</p>
<p>　潔いといえば、そもそも日本人、それも当時都市部に住んでいた30代?40代あたりのごく狭いマーケットの人しか楽しめないであろうこんな企画を、本気で作ってしまうというあたりもそうだ。日本専用、30代専用、じつに結構ではないか。映画祭やら海外進出ばかりが能じゃない。</p>
<p>　阿部寛はもちろんだが、広末涼子の名コメディエンヌぶりも大きな収穫であった。競泳用水着を着るといまでも高校生のように見える彼女には、こういう役がよく似合う。子供を産んでも健在なあのかわいらしい口元と声、まさに、MAJIでKOIしそうになってしまうというものだ。</p>
<p>　リンドバーグやらプリプリといった、当時を懐かしむことができる年代の人限定ではあるが、当てはまる人には今週はぜひこれを見てほしいと思う。楽しくて明るくて、思いっきり爽快な映画。鑑賞後の気分も最高だ。 </p>]]></content:encoded>
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		<title>カンナさん大成功です！</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 08:03:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆2007年韓国映画のベストワン（90点） 　いま韓国映画界では、&#34;日流&#34;なんて言葉があるくらい日本の原作ものが大人気だが、彼らが鈴木由美子の少女漫画『カンナさん大成功です！』を映画化すると聞いたときは、思わずお茶を吹いた。 　高見盛級のデブで、かつ不細工なカンナさん（キム・アジュン）は、大好きな歌の世界に飛び込んだものの、回ってきた仕事は人気歌手アミ（ソ・ユン）のゴーストソンガー。歌の下手なアミの代わりにレコーディングしたり、コンサートでは口パクに合わせて舞台裏で歌うのだ。そんなカンナはイケメンプロデューサー、サンジュン（チュ・ジンモ）に片思い中だったが、ある日彼が、自分の容姿に対して心無い言葉を吐いているのを思いがけず聞いてしまい、ついに自殺を決意する。 　さて、カンナさんはこの後色々あって自殺を取りやめ、代わりに全身整形で169cm、48kgの超ナイスバディ美女（キム・アジュン、二役）へと変身する。そう、『カンナさん大成功です！』は、「ブスでデブな女の子が、ある日、真逆のスレンダー美人になったらどうなるか」を描く物語である。映画でも原作でも、ヒロインのカンナは正体を隠したまま（整形をカミングアウトせず）、片思いの相手へと接近する。 　知ってのとおり、韓国は世界有数の美容整形大国。親が子供の入学祝いに美容外科に連れて行くという国だ。だから、この原作に目をつけたのが韓国映画界だったというのは、ある意味必然というべきかも知れない。しかし、よもや堂々と整形手術をテーマにした映画を作るとは……意表をつかれた思いだ。 　そしてさらに驚かされたのがこの映画、鈴木由美子の原作とまったく内容が異なるのである。どこが違うかといえば、ヒロインの名前以外、すべてといって良いほど違う。たとえば原作マンガは最後までオリジナルのブス顔は出てこないが、映画のカンナはのっけから特殊メークのおデブちゃんバージョンで登場する。 　しかし、ほとんど書き下ろされたこのストーリー、脚本がじつに素晴らしい。おデブ時のこっぴどい周りの仕打ちや、美人になった途端急に親切になる男たちなど、いかにも&#34;ありそう&#34;なギャグが多数織り込まれ、爆笑の連続。心はブスのままなので、&#34;自信なさげにキョドってる美人&#34;という、変な生き物になっているあたりもまた笑いも誘う。 　せっかく片思いの男と仲良くなっても罪悪感を覚えたり、やがて本当の自分を見失いそうになる展開も、簡単そうにみえてまとめるのが難しい要素ばかりだ。しかし本作は、それを完璧に仕上げた。ハッキリいって、映画版の完成度は原作を超えている。こうしたケースは世界的に見てもきわめてまれであり、最上級のものと評価したい。 　韓国の映画やドラマは、爆発的に流行った「冬のソナタ」でチェジウが泣いてばかりいたせいで、日本ではいまだメロドラマの印象が強い。しかし、本当に優れているのはこの手のラブコメである。このジャンルに関して韓国人は、邦画はもちろん本場ハリウッドにさえ負けないくらい面白いものを作る。 　映画『カンナさん大成功です！』が素晴らしいのは、美容外科手術というものを否定せず、しかし積極的に肯定もしないところだ。それより何より自分というものをしっかり持とうよ、とのまっとうなメッセージは、誰の心にも届く心地よいものだ。 　さらに言うと、本作のコンサートシーンは最近の映画の中では白眉。多数のエキストラと豪華なセット、そしてキム・アジュンが実際に歌う劇中歌が良いこともあって、大きな感動を与えてくれる名場面だ。 　そのキム・アジュン、本来は吹き替え予定だった歌があまりに上手だったので、そのまま採用したという。彼女には、不細工な女の子の気持ちを知るため、4時間かけた特殊メークのまま街に出かけたという、感心すべきエピソードもある。私には一生必要ない役作りである。 　見るとナチュラルな雰囲気の美人で、たしかにとってもかわいい。本作で女優としてブレイクしたばかりだが、そもそも今回のオーディションには「整形してないこと」という絶対条件があったため、トップスターたちが揃って落選したおかげではないかという、私しか言ってない噂もある。 　いずれにせよこれは、美容というものに興味のある人すべてにオススメの傑作。07年に見た韓国映画の中で、私はこれを迷わずベストワンに挙げる。前向きで明るく、見ると元気が出る。この冬、絶対見逃せない一本だ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆2007年韓国映画のベストワン（90点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001510M8S/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B001510M8S.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　いま韓国映画界では、&quot;日流&quot;なんて言葉があるくらい日本の原作ものが大人気だが、彼らが鈴木由美子の少女漫画『カンナさん大成功です！』を映画化すると聞いたときは、思わずお茶を吹いた。</p>
<span id="more-10332"></span>
<p>　高見盛級のデブで、かつ不細工なカンナさん（キム・アジュン）は、大好きな歌の世界に飛び込んだものの、回ってきた仕事は人気歌手アミ（ソ・ユン）のゴーストソンガー。歌の下手なアミの代わりにレコーディングしたり、コンサートでは口パクに合わせて舞台裏で歌うのだ。そんなカンナはイケメンプロデューサー、サンジュン（チュ・ジンモ）に片思い中だったが、ある日彼が、自分の容姿に対して心無い言葉を吐いているのを思いがけず聞いてしまい、ついに自殺を決意する。</p>
<p>　さて、カンナさんはこの後色々あって自殺を取りやめ、代わりに全身整形で169cm、48kgの超ナイスバディ美女（キム・アジュン、二役）へと変身する。そう、『カンナさん大成功です！』は、「ブスでデブな女の子が、ある日、真逆のスレンダー美人になったらどうなるか」を描く物語である。映画でも原作でも、ヒロインのカンナは正体を隠したまま（整形をカミングアウトせず）、片思いの相手へと接近する。</p>
<p>　知ってのとおり、韓国は世界有数の美容整形大国。親が子供の入学祝いに美容外科に連れて行くという国だ。だから、この原作に目をつけたのが韓国映画界だったというのは、ある意味必然というべきかも知れない。しかし、よもや堂々と整形手術をテーマにした映画を作るとは……意表をつかれた思いだ。</p>
<p>　そしてさらに驚かされたのがこの映画、鈴木由美子の原作とまったく内容が異なるのである。どこが違うかといえば、ヒロインの名前以外、すべてといって良いほど違う。たとえば原作マンガは最後までオリジナルのブス顔は出てこないが、映画のカンナはのっけから特殊メークのおデブちゃんバージョンで登場する。</p>
<p>　しかし、ほとんど書き下ろされたこのストーリー、脚本がじつに素晴らしい。おデブ時のこっぴどい周りの仕打ちや、美人になった途端急に親切になる男たちなど、いかにも&quot;ありそう&quot;なギャグが多数織り込まれ、爆笑の連続。心はブスのままなので、&quot;自信なさげにキョドってる美人&quot;という、変な生き物になっているあたりもまた笑いも誘う。</p>
<p>　せっかく片思いの男と仲良くなっても罪悪感を覚えたり、やがて本当の自分を見失いそうになる展開も、簡単そうにみえてまとめるのが難しい要素ばかりだ。しかし本作は、それを完璧に仕上げた。ハッキリいって、映画版の完成度は原作を超えている。こうしたケースは世界的に見てもきわめてまれであり、最上級のものと評価したい。</p>
<p>　韓国の映画やドラマは、爆発的に流行った「冬のソナタ」でチェジウが泣いてばかりいたせいで、日本ではいまだメロドラマの印象が強い。しかし、本当に優れているのはこの手のラブコメである。このジャンルに関して韓国人は、邦画はもちろん本場ハリウッドにさえ負けないくらい面白いものを作る。</p>
<p>　映画『カンナさん大成功です！』が素晴らしいのは、美容外科手術というものを否定せず、しかし積極的に肯定もしないところだ。それより何より自分というものをしっかり持とうよ、とのまっとうなメッセージは、誰の心にも届く心地よいものだ。</p>
<p>　さらに言うと、本作のコンサートシーンは最近の映画の中では白眉。多数のエキストラと豪華なセット、そしてキム・アジュンが実際に歌う劇中歌が良いこともあって、大きな感動を与えてくれる名場面だ。</p>
<p>　そのキム・アジュン、本来は吹き替え予定だった歌があまりに上手だったので、そのまま採用したという。彼女には、不細工な女の子の気持ちを知るため、4時間かけた特殊メークのまま街に出かけたという、感心すべきエピソードもある。私には一生必要ない役作りである。</p>
<p>　見るとナチュラルな雰囲気の美人で、たしかにとってもかわいい。本作で女優としてブレイクしたばかりだが、そもそも今回のオーディションには「整形してないこと」という絶対条件があったため、トップスターたちが揃って落選したおかげではないかという、私しか言ってない噂もある。</p>
<p>　いずれにせよこれは、美容というものに興味のある人すべてにオススメの傑作。07年に見た韓国映画の中で、私はこれを迷わずベストワンに挙げる。前向きで明るく、見ると元気が出る。この冬、絶対見逃せない一本だ。</p>]]></content:encoded>
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		<title>ヤッターマン</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 08:02:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆フカキョンドロンジョは、歴史に残る名ヒロイン（85点） 　日本の映画界には妙な癖があって、到底実写じゃ成立しないような漫画・アニメ作品ばかり、なぜか好んで映像化する。ゴルゴ13、ルパン三世、デビルマン、そして二十世紀少年……。 　その多くは事前に誰もが予想した通り、まれに見る珍作へと仕上がり、ダメ好きマニアの語り草となる。もはや、この国のお家芸といっても過言ではない。 　しかし、ヤッターマンの映画化企画までもが本気だったとは、さすがの私も予想だにしなかった。ましてや、興収50億を狙える記録的な大ヒットスタートになろうとは。映画業界は変人ばかりだが、どうやら観客の方も引けをとらぬ猛者ぞろいだったらしい。 　玩具店の息子ガンちゃん（櫻井翔）は、ガールフレンドの愛ちゃん（福田沙紀）とともに、ヤッターマンとしてドロンボー一味と日夜戦っている。ある日彼らは、一味が狙うドクロストーンのひとつを発見した海江田博士（阿部サダヲ）の娘・翔子（岡本杏理）と出会う。博士が消息を絶ったエジプトに、ドロンジョ（深田恭子）、ボヤッキー（生瀬勝久）、トンズラー（ケンドーコバヤシ）らが向かったと知っ他ガンちゃんたちは、ヤッターワン（山寺宏一）に乗って追いかける。 　偉大なるマンネリズムの極致たるヤッターマンということで、数々の名セリフからお約束的展開まで、すべてが実写版にも登場。なつかしのゲスト出演など、通常ならわざとらしくなりそうなオマケも、「おお、ここでそれがきたか」と思わせる絶妙のタイミングで配置されている。 　明らかにオッサン向けに作られたギャグの数々は、往年のファンにはツボに入ること間違いなしで、笑いっぱなしの楽しい時間がすごせよう。 　ヤッターワンが海上を爆走して世界中のどこへでも急行する場面は、アニメでもおなじみだが、それが実写になるとどうなるか。私はこの場面で、腹が痛くなるほど笑った。痛い企画を、痛いものと完全に理解したうえでの映画化。完璧だ。 　それにしても三池崇史監督は大物である。これだけの大作だというのに、誰にも気兼ねせず、自由気ままに撮ったような印象すら受ける。 　とくに、フカキョンに対する情愛の深さは見ていてはっきりわかるほど。彼女を可愛く撮ることに傾けた監督の多大な情熱は、&#34;ドロンジョが最後の敵の首根っこをつかむ&#34;ショットで見事に結実しているから、ぜひスクリーンで確認してほしい。 　深田恭子がドロンジョ役に選ばれた当初は、反対の世論が大きかったように記憶する。だが、冗談のように名前が挙がったアンジェリーナ・ジョリーなんぞより、結果的にはずっとよかった。 　私は、今の日本の若手女優の中で福田沙紀（ヤッターマン2号）ほど可愛らしい人はまれだと思っていたが、その福田を蹴散らすほどの魅力を、フカキョンは本作で振りまいている。 　というか、残りのヒロイン2名と深田恭子の扱いに差がありすぎて笑える。 　たとえば、本来丁寧にゲスト扱いされるべき八頭身美人、岡本杏理なんぞはほとんど汚れ役・お笑い担当。前述した福田沙紀も、オープニングのバトルが終わるとすっかり役目を終えたように忘れ去られてしまう。だいたい主演の櫻井翔さえ、後半以降はほとんどドロンジョの引き立て役だ。 　さすがは三池監督、20億円にも、原作にも、ジャニーズにもまったく遠慮しちゃいない。 　もっとも、山本正之自らが歌う主題歌を採用するなどツボは押さえてあるから、原作原理主義者でさえも、この映画版は認めざるを得まい。 　生瀬勝久のボヤッキーや、エンディングテーマで踊る一味など、ほかにも褒めたい、紹介したい部分は多々あるのだが、これ以上はあえて言うまい。 　実写版ヤッターマンは、まぎれもない傑作だから、オジサン方は子供をつれて、安心して見に行ってほしい。春休み映画の、これぞ決定版だ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆フカキョンドロンジョは、歴史に残る名ヒロイン（85点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001P3POY8/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B001P3POY8.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　日本の映画界には妙な癖があって、到底実写じゃ成立しないような漫画・アニメ作品ばかり、なぜか好んで映像化する。ゴルゴ13、ルパン三世、デビルマン、そして二十世紀少年……。</p>
<span id="more-10331"></span>
<p>　その多くは事前に誰もが予想した通り、まれに見る珍作へと仕上がり、ダメ好きマニアの語り草となる。もはや、この国のお家芸といっても過言ではない。</p>
<p>　しかし、ヤッターマンの映画化企画までもが本気だったとは、さすがの私も予想だにしなかった。ましてや、興収50億を狙える記録的な大ヒットスタートになろうとは。映画業界は変人ばかりだが、どうやら観客の方も引けをとらぬ猛者ぞろいだったらしい。</p>
<p>　玩具店の息子ガンちゃん（櫻井翔）は、ガールフレンドの愛ちゃん（福田沙紀）とともに、ヤッターマンとしてドロンボー一味と日夜戦っている。ある日彼らは、一味が狙うドクロストーンのひとつを発見した海江田博士（阿部サダヲ）の娘・翔子（岡本杏理）と出会う。博士が消息を絶ったエジプトに、ドロンジョ（深田恭子）、ボヤッキー（生瀬勝久）、トンズラー（ケンドーコバヤシ）らが向かったと知っ他ガンちゃんたちは、ヤッターワン（山寺宏一）に乗って追いかける。</p>
<p>　偉大なるマンネリズムの極致たるヤッターマンということで、数々の名セリフからお約束的展開まで、すべてが実写版にも登場。なつかしのゲスト出演など、通常ならわざとらしくなりそうなオマケも、「おお、ここでそれがきたか」と思わせる絶妙のタイミングで配置されている。</p>
<p>　明らかにオッサン向けに作られたギャグの数々は、往年のファンにはツボに入ること間違いなしで、笑いっぱなしの楽しい時間がすごせよう。</p>
<p>　ヤッターワンが海上を爆走して世界中のどこへでも急行する場面は、アニメでもおなじみだが、それが実写になるとどうなるか。私はこの場面で、腹が痛くなるほど笑った。痛い企画を、痛いものと完全に理解したうえでの映画化。完璧だ。</p>
<p>　それにしても三池崇史監督は大物である。これだけの大作だというのに、誰にも気兼ねせず、自由気ままに撮ったような印象すら受ける。</p>
<p>　とくに、フカキョンに対する情愛の深さは見ていてはっきりわかるほど。彼女を可愛く撮ることに傾けた監督の多大な情熱は、&quot;ドロンジョが最後の敵の首根っこをつかむ&quot;ショットで見事に結実しているから、ぜひスクリーンで確認してほしい。</p>
<p>　深田恭子がドロンジョ役に選ばれた当初は、反対の世論が大きかったように記憶する。だが、冗談のように名前が挙がったアンジェリーナ・ジョリーなんぞより、結果的にはずっとよかった。</p>
<p>　私は、今の日本の若手女優の中で福田沙紀（ヤッターマン2号）ほど可愛らしい人はまれだと思っていたが、その福田を蹴散らすほどの魅力を、フカキョンは本作で振りまいている。</p>
<p>　というか、残りのヒロイン2名と深田恭子の扱いに差がありすぎて笑える。</p>
<p>　たとえば、本来丁寧にゲスト扱いされるべき八頭身美人、岡本杏理なんぞはほとんど汚れ役・お笑い担当。前述した福田沙紀も、オープニングのバトルが終わるとすっかり役目を終えたように忘れ去られてしまう。だいたい主演の櫻井翔さえ、後半以降はほとんどドロンジョの引き立て役だ。</p>
<p>　さすがは三池監督、20億円にも、原作にも、ジャニーズにもまったく遠慮しちゃいない。</p>
<p>　もっとも、山本正之自らが歌う主題歌を採用するなどツボは押さえてあるから、原作原理主義者でさえも、この映画版は認めざるを得まい。</p>
<p>　生瀬勝久のボヤッキーや、エンディングテーマで踊る一味など、ほかにも褒めたい、紹介したい部分は多々あるのだが、これ以上はあえて言うまい。</p>
<p>　実写版ヤッターマンは、まぎれもない傑作だから、オジサン方は子供をつれて、安心して見に行ってほしい。春休み映画の、これぞ決定版だ。</p>]]></content:encoded>
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		<title>カンフー・ダンク！</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 08:02:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.cinemaonline.jp/?p=10330</guid>
		<description><![CDATA[◆イケメンたちがダンクしまくり（75点） 　カンフー映画が流行中のようである。 　思い出すだけでも「カンフーくん」「カンフー・パンダ」「少林少女」と、&#34;枯れ木も山の賑わい&#34;を地で行く魅力的なラインナップ。しかしこのバスケットボール＋カンフーアクション『カンフー・ダンク！』だけは別だ。 　カンフー学校の師父に拾われ育てられた孤児のファン（ジェイ・チョウ）は、夜の公園でさえない中年男リー（エリック・ツァン）と出会う。そこでファンの超人的な身体能力を見て取ったリーは、「富豪化計画」をひらめき、ファンのマネージャーとして大学バスケチームへの売込みを開始する。 　リーは典型的なダメ人間で、くだらない話を始終しゃべりまくるが根は善人で憎めない。ファンは無口で無表情な若者だが、なんだかんだいってリーのリードに身を任せる。この二人の擬似父子関係がストーリーの軸。二人の公園での出会いから路地裏での食事シーンは、短時間で両者の魅力を十二分に表した名場面で、観客を一瞬で魅了する。 　撮影と音楽、編集といったアクション映画にとって特に重要な三要素が小気味良く仕上がっており、バスケットボールシーンの迫力、面白さは世界標準。監督がバスケ未経験者ということで、下手に先入観がない分、自由な絵作り・アクションを行うことができたと見られる。私は同時期に日本のバスケ映画「フライング☆ラビッツ」を見たが、結果的に試合場面を直接見比べることになり、後者にとっては不運であった。 　もっともこちらは、徹底的に荒唐無稽、多数のイケメンがやたらとカッコイイポーズでダンクを決めまくる見せバスだ。しかし、演じる役者たちのバスケテクも、付け焼刃には決して見えない。この、「本当に上手に見える」という点はスポーツ映画にとって生命線ともいうべき重要ポイントだが、この映画については合格点をやれる。 　クライマックスの試合の流れについては、きっと誰も予測できない。トンデモここに極まれりといった具合で、大爆笑させてもらった。バカ映画狙いというわけでは決してないのだが、バカ方面への流れを抑制する気はないようだ。 　終盤は欲張りすぎてくどくなった上、ゴタゴタしてしまったが、個人的にはこういうベタつき具合は嫌いではない。笑って、驚いて、最後はホロリ。人間ドラマを重視したおかげでキャラが立ち、結果的に本国で大ヒット。続編製作も決定した。確かに、彼らのドラマをもう少し見たいと思わせるだけの魅力がある。 　主演のジェイ・チョウってのがまた面白い男で、夢は実写版「ドラえもん」の監督。来日してそのプロットまで熱弁した、ちょっとKYな親日家だ。思わず応援したくなる、これもまた憎めない若手俳優である。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆イケメンたちがダンクしまくり（75点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001H4VTD0/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B001H4VTD0.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　カンフー映画が流行中のようである。</p>
<span id="more-10330"></span>
<p>　思い出すだけでも「カンフーくん」「カンフー・パンダ」「少林少女」と、&quot;枯れ木も山の賑わい&quot;を地で行く魅力的なラインナップ。しかしこのバスケットボール＋カンフーアクション『カンフー・ダンク！』だけは別だ。</p>
<p>　カンフー学校の師父に拾われ育てられた孤児のファン（ジェイ・チョウ）は、夜の公園でさえない中年男リー（エリック・ツァン）と出会う。そこでファンの超人的な身体能力を見て取ったリーは、「富豪化計画」をひらめき、ファンのマネージャーとして大学バスケチームへの売込みを開始する。</p>
<p>　リーは典型的なダメ人間で、くだらない話を始終しゃべりまくるが根は善人で憎めない。ファンは無口で無表情な若者だが、なんだかんだいってリーのリードに身を任せる。この二人の擬似父子関係がストーリーの軸。二人の公園での出会いから路地裏での食事シーンは、短時間で両者の魅力を十二分に表した名場面で、観客を一瞬で魅了する。</p>
<p>　撮影と音楽、編集といったアクション映画にとって特に重要な三要素が小気味良く仕上がっており、バスケットボールシーンの迫力、面白さは世界標準。監督がバスケ未経験者ということで、下手に先入観がない分、自由な絵作り・アクションを行うことができたと見られる。私は同時期に日本のバスケ映画「フライング☆ラビッツ」を見たが、結果的に試合場面を直接見比べることになり、後者にとっては不運であった。</p>
<p>　もっともこちらは、徹底的に荒唐無稽、多数のイケメンがやたらとカッコイイポーズでダンクを決めまくる見せバスだ。しかし、演じる役者たちのバスケテクも、付け焼刃には決して見えない。この、「本当に上手に見える」という点はスポーツ映画にとって生命線ともいうべき重要ポイントだが、この映画については合格点をやれる。</p>
<p>　クライマックスの試合の流れについては、きっと誰も予測できない。トンデモここに極まれりといった具合で、大爆笑させてもらった。バカ映画狙いというわけでは決してないのだが、バカ方面への流れを抑制する気はないようだ。</p>
<p>　終盤は欲張りすぎてくどくなった上、ゴタゴタしてしまったが、個人的にはこういうベタつき具合は嫌いではない。笑って、驚いて、最後はホロリ。人間ドラマを重視したおかげでキャラが立ち、結果的に本国で大ヒット。続編製作も決定した。確かに、彼らのドラマをもう少し見たいと思わせるだけの魅力がある。</p>
<p>　主演のジェイ・チョウってのがまた面白い男で、夢は実写版「ドラえもん」の監督。来日してそのプロットまで熱弁した、ちょっとKYな親日家だ。思わず応援したくなる、これもまた憎めない若手俳優である。</p>]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習</title>
		<link>http://www.cinemaonline.jp/dvd-ranking2009/laugh2009/10329.html</link>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 08:01:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆単なるドッキリカメラにとどまらない社会派（70点） 　本作は、アメリカで爆発的な話題を呼んだ映画だ。しかしその特殊な性質から、日本では公開すらしないのではないかと危ぶまれた一本でもある。お国柄の違いといってしまえばそれまでだが、そのくらい&#34;アメリカ人向け&#34;に特化して作られた作品ということだ。 　『ボラット』は、ジャンルで言えばモキュメンタリーということになる。モキュメンタリーとは、ドキュメンタリー&#34;風&#34;に撮られた作品のこと。事実を追いかけるドキュメンタリーと違い、あくまで&#34;風&#34;。平たく言えばニセドキュメンタリーということだ。 　中でもこの作品の場合は、一言でいうとドッキリカメラ。「カザフスタンからやってきたテレビリポーター」という設定の主人公ボラットが、「文化交流」と称してアメリカ中を旅しながら一般人にイタズラを仕掛けて回るという、大迷惑なお話だ。 　ボラットがカザフ人なんてのももちろん嘘で、演じるサシャ・バロン・コーエンは英国人コメディアン。志村けんのバカ殿みたいなもので、ボラットというのは彼の持ちキャラのひとつなのだ。 　たとえばこのほかにもサシャは、2002年に日本でも公開された『アリ・Ｇ』の主人公を持ちネタとしている。ちなみにこちらは黒人かぶれの白人ラッパーという設定。このへんから想像できるように、サシャは人種問題をモチーフにした笑いを得意としている。 　『ボラット』ももちろんそうなのだが、何しろ過激さが半端じゃない。たとえば冒頭の自己紹介の場面、「私の故郷、カザフの村にはユダヤ追い祭りがあります」などと大嘘を語るが、その祭りたるやユダヤ人に見立てた化け物を村中で追い回し、リンチを加えるという無茶苦茶なもの。小さな子供たちまで、ユダヤ人役にボカスカと蹴りを入れるのだからひどい。（もちろんここはお芝居） 　ボラットは口を開くとユダヤ人を化け物扱い、（同じく歴史的に迫害された少数民族である）ジプシーは見つけたら殺すべし、などと言うのだからすさまじい。サシャ自身がユダヤ人であるという事実を知らなければ（コーエンといえばユダヤ人の代表的な名前）、まったくもってシャレにならないところだ。（それでもフォローになっているとは思えないが） 　ほかにも宿泊したホテルでエレベーター内を部屋だと勘違いして荷解きを始め、ボーイを困らせたり、水洗トイレの便器にたまった水で顔を洗うなど、アメリカ文化？に無知な外国人を装ったイタズラを連発。もちろん、本当のカザフスタン人（どころか今時どんな途上国のド田舎に住んでいようと）はそんな事はするはずもない。当初、本物のカザフ政府は怒り心頭だったそうだ。 　しかしここで笑えるのは、ボラットがやる非常識な行動の数々を、アメリカ人はさほど疑う様子もなく、誰もが見てみぬふりをするところだ。多人種国家のアメリカに住んでいれば、こんな変なヤツも「ありうる」というわけか。 　と同時に、世界のジャイアンたるアメリカ人にとっては、カザフなんて小国は知ったこっちゃない、どうせ人食い土人か野蛮人みたいなモンだろうという、彼らの強烈な優越・差別意識を浮き彫りにしているところが見ものでもある。誰より差別発言を連発するボラットより、それを見下すアメリカ人の方がそう見えるのだから面白い。 　そしてそういう差別的アメリカ人は、全米ライフル協会のようなガチガチの右派、保守系の人々、もしくはセレブな上流階級の人に多いという事をこの映画は批判的に暴いている。逆に、ゲイパレードに来ている同性愛者や左派リベラル市民たちは、ボラットがどんな素っ頓狂な行動をとっても普通に親切に接している。 　とはいえ、フェミニストのお姉さまたちとの座談会で、男尊女卑思想を延々と語ってドン引きさせるなど、頭の堅いヤツらはリベラリストといえど一蹴する痛快さも併せ持つ。観客としては、難しいことは考えず大爆笑できる作風といえる。 　とくに、大便小便チン○にケツと、汚いものがオールスターで登場。お下劣度の高さは史上最大級だ。そういうものが大好きな方には、これ以上のものはない。 　ボラットが仕掛けるイタズラには、台本があったり役者が演じていたりというものも混じっているので、その分インパクトが薄れているのは否めない。だが、この映画は単なるドッキリにとどまらず、米国社会にあふれるタブーを暴露し、自由の国といいながらえらく不自由なその実態を知らせてくれる社会派の側面もあり、侮れない。 　しかし、かくいう私たちでさえ、日本の映画館でこれを見るとき、笑う前に思わず周りを見回してしまうようなところがある。「い、いまのヤバいギャグに声を出して笑うのは遠慮したほうがいいか？！」ってな具合だ。その瞬間、ボラットがおちょくって笑う&#34;不自由な人々&#34;に、まさに自分も含まれていたのだと気づく。そして、この映画を見た甲斐があったなと思えるのだ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆単なるドッキリカメラにとどまらない社会派（70点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001TIKGKQ/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B001TIKGKQ.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　本作は、アメリカで爆発的な話題を呼んだ映画だ。しかしその特殊な性質から、日本では公開すらしないのではないかと危ぶまれた一本でもある。お国柄の違いといってしまえばそれまでだが、そのくらい&quot;アメリカ人向け&quot;に特化して作られた作品ということだ。</p>
<span id="more-10329"></span>
<p>　『ボラット』は、ジャンルで言えばモキュメンタリーということになる。モキュメンタリーとは、ドキュメンタリー&quot;風&quot;に撮られた作品のこと。事実を追いかけるドキュメンタリーと違い、あくまで&quot;風&quot;。平たく言えばニセドキュメンタリーということだ。</p>
<p>　中でもこの作品の場合は、一言でいうとドッキリカメラ。「カザフスタンからやってきたテレビリポーター」という設定の主人公ボラットが、「文化交流」と称してアメリカ中を旅しながら一般人にイタズラを仕掛けて回るという、大迷惑なお話だ。</p>
<p>　ボラットがカザフ人なんてのももちろん嘘で、演じるサシャ・バロン・コーエンは英国人コメディアン。志村けんのバカ殿みたいなもので、ボラットというのは彼の持ちキャラのひとつなのだ。</p>
<p>　たとえばこのほかにもサシャは、2002年に日本でも公開された『アリ・Ｇ』の主人公を持ちネタとしている。ちなみにこちらは黒人かぶれの白人ラッパーという設定。このへんから想像できるように、サシャは人種問題をモチーフにした笑いを得意としている。</p>
<p>　『ボラット』ももちろんそうなのだが、何しろ過激さが半端じゃない。たとえば冒頭の自己紹介の場面、「私の故郷、カザフの村にはユダヤ追い祭りがあります」などと大嘘を語るが、その祭りたるやユダヤ人に見立てた化け物を村中で追い回し、リンチを加えるという無茶苦茶なもの。小さな子供たちまで、ユダヤ人役にボカスカと蹴りを入れるのだからひどい。（もちろんここはお芝居）</p>
<p>　ボラットは口を開くとユダヤ人を化け物扱い、（同じく歴史的に迫害された少数民族である）ジプシーは見つけたら殺すべし、などと言うのだからすさまじい。サシャ自身がユダヤ人であるという事実を知らなければ（コーエンといえばユダヤ人の代表的な名前）、まったくもってシャレにならないところだ。（それでもフォローになっているとは思えないが）</p>
<p>　ほかにも宿泊したホテルでエレベーター内を部屋だと勘違いして荷解きを始め、ボーイを困らせたり、水洗トイレの便器にたまった水で顔を洗うなど、アメリカ文化？に無知な外国人を装ったイタズラを連発。もちろん、本当のカザフスタン人（どころか今時どんな途上国のド田舎に住んでいようと）はそんな事はするはずもない。当初、本物のカザフ政府は怒り心頭だったそうだ。</p>
<p>　しかしここで笑えるのは、ボラットがやる非常識な行動の数々を、アメリカ人はさほど疑う様子もなく、誰もが見てみぬふりをするところだ。多人種国家のアメリカに住んでいれば、こんな変なヤツも「ありうる」というわけか。</p>
<p>　と同時に、世界のジャイアンたるアメリカ人にとっては、カザフなんて小国は知ったこっちゃない、どうせ人食い土人か野蛮人みたいなモンだろうという、彼らの強烈な優越・差別意識を浮き彫りにしているところが見ものでもある。誰より差別発言を連発するボラットより、それを見下すアメリカ人の方がそう見えるのだから面白い。</p>
<p>　そしてそういう差別的アメリカ人は、全米ライフル協会のようなガチガチの右派、保守系の人々、もしくはセレブな上流階級の人に多いという事をこの映画は批判的に暴いている。逆に、ゲイパレードに来ている同性愛者や左派リベラル市民たちは、ボラットがどんな素っ頓狂な行動をとっても普通に親切に接している。</p>
<p>　とはいえ、フェミニストのお姉さまたちとの座談会で、男尊女卑思想を延々と語ってドン引きさせるなど、頭の堅いヤツらはリベラリストといえど一蹴する痛快さも併せ持つ。観客としては、難しいことは考えず大爆笑できる作風といえる。</p>
<p>　とくに、大便小便チン○にケツと、汚いものがオールスターで登場。お下劣度の高さは史上最大級だ。そういうものが大好きな方には、これ以上のものはない。</p>
<p>　ボラットが仕掛けるイタズラには、台本があったり役者が演じていたりというものも混じっているので、その分インパクトが薄れているのは否めない。だが、この映画は単なるドッキリにとどまらず、米国社会にあふれるタブーを暴露し、自由の国といいながらえらく不自由なその実態を知らせてくれる社会派の側面もあり、侮れない。</p>
<p>　しかし、かくいう私たちでさえ、日本の映画館でこれを見るとき、笑う前に思わず周りを見回してしまうようなところがある。「い、いまのヤバいギャグに声を出して笑うのは遠慮したほうがいいか？！」ってな具合だ。その瞬間、ボラットがおちょくって笑う&quot;不自由な人々&quot;に、まさに自分も含まれていたのだと気づく。そして、この映画を見た甲斐があったなと思えるのだ。</p>]]></content:encoded>
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		<title>デトロイト・メタル・シティ</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 07:58:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆松山ケンイチが両極端な若者を演じるデスメタル&#34;ギャグ&#34;ムービー（80点） 　こういう仕事に就いているとつい忘れがちだが、人はそれほど大層なものを映画に求めてやしない。 　いくらギャスパー・ノエの映画が面白いといっても、あんな気持ち悪いものを普通の人は見たがらないし、また必要としない。忙しい現代人にとって映画とは、旅行に行くほど気構えず、比較的チープに楽しめる気晴らしのひとつに過ぎない。 　そんなとき必要なのはコメディ映画というわけで、アメリカでは大人気の定番ジャンルとなっている。しかし、なぜか日本ではあまり力の入ったコメディというものを見ない。いたく残念＆不満に思っていたところに『デトロイト・メタル・シティ』が来た。長年こういうものが増えればいいのにと思い続けてきた、まさに万人にすすめられるコメディ作品だ。 　渋谷系ミュージシャンを目指し上京した気弱な青年、根岸崇一（松山ケンイチ）は、事務所の方針により正反対のデスメタルバンド、DMC（＝デトロイト・メタル・シティ）のボーカルをやらされる。素顔のまったくわからない白塗りメイクで、ヨハネ・クラウザーII世などという悪魔キャラを演じる羽目になるが、これがなんと大ブレイク。やめるにやめられなくなってしまう。 　若杉公徳（わかすぎ きみのり）による原作漫画は、相当人気のあるコンテンツだが、この映画を企画した人たちはその読者層に向けた実写化にこだわらなかった。むしろ、読者数の10倍の未読者へアピールできる映画を作るという気構えで挑んだという。私がもっとも評価したいのはそこだ。 　何かの原作を映画にするならば、コア層狙いの縮小再生産にしてはならない。もっと言うなら、なんとかの映画化、なんてのが宣伝文句になるようじゃ駄目。ものすごく面白い映画があって、実際大人気になって、聞いたら原作があるらしい、という方がむしろ理想。過去のコンテンツを蘇らせ、相乗効果を巻き起こすというのが望ましい。総合芸術たる映画には、その力がある。 　『デトロイト・メタル・シティ』の場合で言えば、主人公が歌う数々の楽曲がまさに映画的というか、華やかでよろしい。漫画では想像しか出来なかったDMCの過激メタルが、ちゃんと形になっている。 　松山ケンイチの両極端な役作りがまた良い。ナヨナヨした素の主人公が、大好きなオシャレ系ポップスを演奏して総すかんを食う様子など、本当に笑える。メイクをすれば超人気バンドのリーダーなのに、心から好きでやりたいものは、悲しいかな誰にも認めてもらえないのだ。 　DMCの人気というのはプロレスと同じで、客も一緒になってDMCの世界を作り上げノリまくる、という点にある。となると、この映画の隠れた立役者は、DMCのファンを演ずる脇役の人々といえなくもない。監督も彼らも、あくまで適切な距離感を心得た上で、このギャグ映画の世界を作り上げる仕事に打ち込んでいる。その結果、こんなバカげたバンドの話が、不思議でもなんでもなくいつの間にかすんなり受け入れられてしまう。 　なお、劇中で歌われるオシャレな歌（？）は、じっさいに本物渋谷系のカジヒデキが手がけたもの。とはいえ、松山ケンイチが体をクネらせて歌うと、周りからキモがられるひどい扱い。そんな使われ方でもOKを出すのだから、冗談のわかる大物である。 　これだけ思い切り笑わせながらも、最後までお涙頂戴に流れなかった点も潔い。原作に触れたこともない、単に気晴らしのためシネコンにやってきた通りすがりの人々に、私は強くすすめたい。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆松山ケンイチが両極端な若者を演じるデスメタル&quot;ギャグ&quot;ムービー（80点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001L2995I/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B001L2995I.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　こういう仕事に就いているとつい忘れがちだが、人はそれほど大層なものを映画に求めてやしない。</p>
<span id="more-10333"></span>
<p>　いくらギャスパー・ノエの映画が面白いといっても、あんな気持ち悪いものを普通の人は見たがらないし、また必要としない。忙しい現代人にとって映画とは、旅行に行くほど気構えず、比較的チープに楽しめる気晴らしのひとつに過ぎない。</p>
<p>　そんなとき必要なのはコメディ映画というわけで、アメリカでは大人気の定番ジャンルとなっている。しかし、なぜか日本ではあまり力の入ったコメディというものを見ない。いたく残念＆不満に思っていたところに『デトロイト・メタル・シティ』が来た。長年こういうものが増えればいいのにと思い続けてきた、まさに万人にすすめられるコメディ作品だ。</p>
<p>　渋谷系ミュージシャンを目指し上京した気弱な青年、根岸崇一（松山ケンイチ）は、事務所の方針により正反対のデスメタルバンド、DMC（＝デトロイト・メタル・シティ）のボーカルをやらされる。素顔のまったくわからない白塗りメイクで、ヨハネ・クラウザーII世などという悪魔キャラを演じる羽目になるが、これがなんと大ブレイク。やめるにやめられなくなってしまう。</p>
<p>　若杉公徳（わかすぎ きみのり）による原作漫画は、相当人気のあるコンテンツだが、この映画を企画した人たちはその読者層に向けた実写化にこだわらなかった。むしろ、読者数の10倍の未読者へアピールできる映画を作るという気構えで挑んだという。私がもっとも評価したいのはそこだ。</p>
<p>　何かの原作を映画にするならば、コア層狙いの縮小再生産にしてはならない。もっと言うなら、なんとかの映画化、なんてのが宣伝文句になるようじゃ駄目。ものすごく面白い映画があって、実際大人気になって、聞いたら原作があるらしい、という方がむしろ理想。過去のコンテンツを蘇らせ、相乗効果を巻き起こすというのが望ましい。総合芸術たる映画には、その力がある。</p>
<p>　『デトロイト・メタル・シティ』の場合で言えば、主人公が歌う数々の楽曲がまさに映画的というか、華やかでよろしい。漫画では想像しか出来なかったDMCの過激メタルが、ちゃんと形になっている。</p>
<p>　松山ケンイチの両極端な役作りがまた良い。ナヨナヨした素の主人公が、大好きなオシャレ系ポップスを演奏して総すかんを食う様子など、本当に笑える。メイクをすれば超人気バンドのリーダーなのに、心から好きでやりたいものは、悲しいかな誰にも認めてもらえないのだ。</p>
<p>　DMCの人気というのはプロレスと同じで、客も一緒になってDMCの世界を作り上げノリまくる、という点にある。となると、この映画の隠れた立役者は、DMCのファンを演ずる脇役の人々といえなくもない。監督も彼らも、あくまで適切な距離感を心得た上で、このギャグ映画の世界を作り上げる仕事に打ち込んでいる。その結果、こんなバカげたバンドの話が、不思議でもなんでもなくいつの間にかすんなり受け入れられてしまう。</p>
<p>　なお、劇中で歌われるオシャレな歌（？）は、じっさいに本物渋谷系のカジヒデキが手がけたもの。とはいえ、松山ケンイチが体をクネらせて歌うと、周りからキモがられるひどい扱い。そんな使われ方でもOKを出すのだから、冗談のわかる大物である。</p>
<p>　これだけ思い切り笑わせながらも、最後までお涙頂戴に流れなかった点も潔い。原作に触れたこともない、単に気晴らしのためシネコンにやってきた通りすがりの人々に、私は強くすすめたい。</p>]]></content:encoded>
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		<title>俺たちフィギュアスケーター</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 07:57:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.cinemaonline.jp/?p=10327</guid>
		<description><![CDATA[◆キモい男二人がフィギュアスケートでペアを組む？！（70点） 　アイデアを聞いただけで「これは見たい」と思わせる映画がある。飲み屋で思いついてメモ用紙になぐり書きした企画書が、一発で通ってしまうようなパターンだ。『俺たちフィギュアスケーター』は、（企画書がペラ紙一枚だったかは知らないが）その典型例。 　フィギュアスケート男子シングルで、常にトップ争いをしているチャズ（ウィル・フェレル）とジミー（ジョン・ヘダー）。実力は拮抗するも犬猿の仲の二人は、同点優勝の表彰式で乱闘騒ぎを起こしてしまう。事態を重く見たアメリカフィギュア界は二人を永久追放。しかし彼らは規約の穴を見つけ、シングルでなくペア部門でカムバックする。 　男同士のペアでフィギュアスケートの頂点を目指すスポーツコメディー。なぜキモい男ペアかという理由付けも、なかなか説得力があって良い。実力十分なれど、はたして二人は優勝できるのか？！ 　童貞イケメン＆エロ腰使いのプロという、対照的な二人。仲は悪く、息はまるで合わない。しかし、血と汗の特訓と、なぜか北朝鮮が絡んだ究極の大技（超絶ブラックネタ）で大会に挑む。 　この役を演じるにあたり、フィギュアの特訓をしたという二人は、しかし今にも止まりそうなスケーティングに緩んだ体型と、見た目だけでも笑いを誘う。とくにウィル・フェレルは、日本では米国コメディーが公開されにくい事情もあって無名だが、あちらでは大人気のコメディアン（お下劣系）。下品なギャグの連発で、腹筋の弱い人は痙攣必至だ。 　彼の知名度もあってか、本物のプロスケーターたちも全面協力。ナンシー・ケリガン、ミシェル・クワンら新旧有名選手がときには自ら出演する。……が、その扱いたるやケチョンケチョン。とくに現役トップ選手のサーシャ・コーエンの名演技（？）にはびっくり。ファン百年の恋も一瞬で冷めるであろう。 　期待通りの下ネタではじまり、ブラックジョークで引かせ、最後は感動の涙……など無く、そのまま終わる。よくビデオスルーでなく、劇場公開になったと感心するバカ映画だ。シャレのわかる人にはたまらない、大人限定のコメディー映画。おすすめだ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆キモい男二人がフィギュアスケートでペアを組む？！（70点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001G9EBKE/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B001G9EBKE.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　アイデアを聞いただけで「これは見たい」と思わせる映画がある。飲み屋で思いついてメモ用紙になぐり書きした企画書が、一発で通ってしまうようなパターンだ。『俺たちフィギュアスケーター』は、（企画書がペラ紙一枚だったかは知らないが）その典型例。</p>
<span id="more-10327"></span>
<p>　フィギュアスケート男子シングルで、常にトップ争いをしているチャズ（ウィル・フェレル）とジミー（ジョン・ヘダー）。実力は拮抗するも犬猿の仲の二人は、同点優勝の表彰式で乱闘騒ぎを起こしてしまう。事態を重く見たアメリカフィギュア界は二人を永久追放。しかし彼らは規約の穴を見つけ、シングルでなくペア部門でカムバックする。</p>
<p>　男同士のペアでフィギュアスケートの頂点を目指すスポーツコメディー。なぜキモい男ペアかという理由付けも、なかなか説得力があって良い。実力十分なれど、はたして二人は優勝できるのか？！</p>
<p>　童貞イケメン＆エロ腰使いのプロという、対照的な二人。仲は悪く、息はまるで合わない。しかし、血と汗の特訓と、なぜか北朝鮮が絡んだ究極の大技（超絶ブラックネタ）で大会に挑む。</p>
<p>　この役を演じるにあたり、フィギュアの特訓をしたという二人は、しかし今にも止まりそうなスケーティングに緩んだ体型と、見た目だけでも笑いを誘う。とくにウィル・フェレルは、日本では米国コメディーが公開されにくい事情もあって無名だが、あちらでは大人気のコメディアン（お下劣系）。下品なギャグの連発で、腹筋の弱い人は痙攣必至だ。</p>
<p>　彼の知名度もあってか、本物のプロスケーターたちも全面協力。ナンシー・ケリガン、ミシェル・クワンら新旧有名選手がときには自ら出演する。……が、その扱いたるやケチョンケチョン。とくに現役トップ選手のサーシャ・コーエンの名演技（？）にはびっくり。ファン百年の恋も一瞬で冷めるであろう。</p>
<p>　期待通りの下ネタではじまり、ブラックジョークで引かせ、最後は感動の涙……など無く、そのまま終わる。よくビデオスルーでなく、劇場公開になったと感心するバカ映画だ。シャレのわかる人にはたまらない、大人限定のコメディー映画。おすすめだ。</p>]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>沈黙の報復</title>
		<link>http://www.cinemaonline.jp/dvd-ranking2009/laugh2009/10334.html</link>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 07:56:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.cinemaonline.jp/?p=10334</guid>
		<description><![CDATA[◆会話で笑わせる、沈黙シリーズ中でもかなりの佳作（65点） 　全主演作で、無敗の大活躍を見せるスティーヴン・セガールの強さは、もはやギャグの粋に達している。実生活で、犯罪組織とのつながりを指摘されたFBIに対して、事実無根との抗議声明をだしたときにも、むしろ誰もが「これでFBIも壊滅だな」と思ったに違いない。 　『沈黙の報復』は、そのセガール映画のあまりに非常識なムテキさ加減を、上手い具合に笑いに取り込んだ、ファンなら大ウケの一品。もちろん今回も、ストーリーやキャラクター設定そっちのけで、&#34;スティーヴン・セガール&#34;が大暴れするアクション映画であることは言うまでもない。 　しかも本作では、&#34;息子を殺された父親&#34;という、これ以上ない理由付けにより、際限ない大暴力の正当化を行っている。復讐に燃えるセガールを相手にしたら、地球上のどんな巨大組織だってかなうわけがない。最初から全員死亡が決定しているのと同じだ。 　しかもこの男、堂々と「（息子を殺した組織より）オレの方がワル」と最初から名言している。復讐を、一片たりとも倫理の枠に収めようという気がない。もはや憲法さえ超えた、まさにセガール法といえるだろう。 　「息子を殺した理由などに興味はない、組織やその目的もどうでもいい。ただ、実行犯だけは殺す」とかいいながら、えらい人数をブチ殺してるじゃねーか、と突っ込みたくなる暴れっぷりも最高だ。圧巻なのは、その格闘術をどこで習ったかと問われたときの本人の回答。これはぜひ劇場で確かめてほしい。 　セガール映画ではおなじみのドン・Ｅ・ファンルロイ監督（沈黙の脱獄（2005）、イントゥ・ザ・サン（2005） ほか）も、実にシャレがわかっている。インタビューではセガールについて、「早すぎてパンチがカメラに写らない」「相手役はバーリトゥードのプロ選手だが、それでやっとギリギリなんとかつとまる」など、ネタ化しようとしているとしか思えない、素晴らしい回答の数々である。 　ギャングがはびこる無法地帯に単身で突入し、潜入捜査官の息子の敵討ちを完遂してしまう主人公の姿は、ともかく爽快この上ない。「なんでこのオヤジこんなに強いんだよ」などと吹っ飛ばされていくザコギャングたちも笑える。セガール拳も、じっくりたくさん楽しめる。 　今年は「オヤジの映画祭」と名づけ、6週間にわたって3本のセガール映画を連続上映するソニーピクチャーズ。もちろん放題は3本とも「沈黙の?」、いわずと知れた沈黙シリーズである。これを考えた人は本当に偉大だと思う。これからも変わらず、役者以外何のつながりもない痛快アクション＝沈黙シリーズを作り続けてほしいと私は願っている。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆会話で笑わせる、沈黙シリーズ中でもかなりの佳作（65点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002JGMPH4/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B002JGMPH4.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　全主演作で、無敗の大活躍を見せるスティーヴン・セガールの強さは、もはやギャグの粋に達している。実生活で、犯罪組織とのつながりを指摘されたFBIに対して、事実無根との抗議声明をだしたときにも、むしろ誰もが「これでFBIも壊滅だな」と思ったに違いない。</p>
<span id="more-10334"></span>
<p>　『沈黙の報復』は、そのセガール映画のあまりに非常識なムテキさ加減を、上手い具合に笑いに取り込んだ、ファンなら大ウケの一品。もちろん今回も、ストーリーやキャラクター設定そっちのけで、&quot;スティーヴン・セガール&quot;が大暴れするアクション映画であることは言うまでもない。</p>
<p>　しかも本作では、&quot;息子を殺された父親&quot;という、これ以上ない理由付けにより、際限ない大暴力の正当化を行っている。復讐に燃えるセガールを相手にしたら、地球上のどんな巨大組織だってかなうわけがない。最初から全員死亡が決定しているのと同じだ。</p>
<p>　しかもこの男、堂々と「（息子を殺した組織より）オレの方がワル」と最初から名言している。復讐を、一片たりとも倫理の枠に収めようという気がない。もはや憲法さえ超えた、まさにセガール法といえるだろう。</p>
<p>　「息子を殺した理由などに興味はない、組織やその目的もどうでもいい。ただ、実行犯だけは殺す」とかいいながら、えらい人数をブチ殺してるじゃねーか、と突っ込みたくなる暴れっぷりも最高だ。圧巻なのは、その格闘術をどこで習ったかと問われたときの本人の回答。これはぜひ劇場で確かめてほしい。</p>
<p>　セガール映画ではおなじみのドン・Ｅ・ファンルロイ監督（沈黙の脱獄（2005）、イントゥ・ザ・サン（2005） ほか）も、実にシャレがわかっている。インタビューではセガールについて、「早すぎてパンチがカメラに写らない」「相手役はバーリトゥードのプロ選手だが、それでやっとギリギリなんとかつとまる」など、ネタ化しようとしているとしか思えない、素晴らしい回答の数々である。</p>
<p>　ギャングがはびこる無法地帯に単身で突入し、潜入捜査官の息子の敵討ちを完遂してしまう主人公の姿は、ともかく爽快この上ない。「なんでこのオヤジこんなに強いんだよ」などと吹っ飛ばされていくザコギャングたちも笑える。セガール拳も、じっくりたくさん楽しめる。</p>
<p>　今年は「オヤジの映画祭」と名づけ、6週間にわたって3本のセガール映画を連続上映するソニーピクチャーズ。もちろん放題は3本とも「沈黙の?」、いわずと知れた沈黙シリーズである。これを考えた人は本当に偉大だと思う。これからも変わらず、役者以外何のつながりもない痛快アクション＝沈黙シリーズを作り続けてほしいと私は願っている。</p>]]></content:encoded>
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		<title>カンフーシェフ</title>
		<link>http://www.cinemaonline.jp/dvd-ranking2009/laugh2009/10326.html</link>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 07:55:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆加護亜依、サモ・ハン・キンポーと世界に打って出る（60点） 　何かと世間を騒がせている加護亜依の世界デビュー作となった『カンフーシェフ』は、加護ちゃんやサモ・ハン・キンポーをはじめするキャスト、および主題である料理の魅力を引き出した、なかなか小気味いいアクション作品となった。 　陰謀により店を去ることになった名シェフのホアン（サモ・ハン）は、縁のあるレストラン&#34;四海一品&#34;へ身を寄せる。美人姉妹のチン（チェリー・イン）とイン（加護亜依）が必死に守るこの店は、しかし実力ある料理人の不在で経営ピンチに陥っていた。 　カンフーと料理と元モー娘。。先行き何も考えていないような組み合わせのノーテンキさが、往年の香港映画を思わせる本作の魅力とマッチしている。 　同じ「料理」を題材にした同週公開の韓国映画『食客』と比べると、さすがは中国料理。旨そう感では比較にならない。こんな……といっては失礼だが、キワモノ系アクション作品においてさえ、料理法や素材に対する豆知識をサラリと織り交ぜ、楽しませるだけの引き出しの多さがある。すなわち、ちゃんと料理映画として成立している。さばいた魚が刺身に見えるか、魚の惨殺死体に見えるか。両者を見比べれば違いは一目瞭然である。 　なお、本作は言葉の違うアジア俳優共演ということで、（香港映画では珍しいことではないが）吹き替え音声により上映される。なので、サモハン以外で生声を聞けるキャストは限られるが、個人的には加護亜依を吹き替えるよりも、サモハンの方に水島裕をあてた日本語バージョンを見てみたいところ。 　さてそのサモ・ハンだが、これがえらい元気のよさで、その異様なスピードには、もはや笑うほかない。体脂肪量に対するアクションの切れ味はケタ違いというほど鋭く、これがレイトショーだったら思いっきり拍手しながら鑑賞したいほど。スタッフによる、ワイヤー演出のさじ加減も絶妙で、よけいな興ざめ感もなく楽しめる。 　彼の老練なクンフーと、いい具合に対比した若々しい見せ場を作ってくれるのがヴァネス・ウー。この台湾の人気アイドルは、脱いでもすごいんですを地でいくとんでもないマッチョな体を何度も見せ付ける。およそアイドルを名乗るもので、あんな凄い身体をしている人間はほかにいない。日本では不当に低い評価を受けている&#34;筋肉&#34;は、台湾のオンナノコには好評なのだろうか。どうやら、本気で移住を考える時期が来たようだ。 　なお余談だが、作品パンフのイントロダクションの文章には、ここ最近ないほどに大笑させてもらった。誰が書いたのか、つい聞き忘れてしまった。たぶん公式サイトで読めると思うので、ぜひご覧の程。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆加護亜依、サモ・ハン・キンポーと世界に打って出る（60点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002AUHO2A/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B002AUHO2A.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　何かと世間を騒がせている加護亜依の世界デビュー作となった『カンフーシェフ』は、加護ちゃんやサモ・ハン・キンポーをはじめするキャスト、および主題である料理の魅力を引き出した、なかなか小気味いいアクション作品となった。</p>
<span id="more-10326"></span>
<p>　陰謀により店を去ることになった名シェフのホアン（サモ・ハン）は、縁のあるレストラン&quot;四海一品&quot;へ身を寄せる。美人姉妹のチン（チェリー・イン）とイン（加護亜依）が必死に守るこの店は、しかし実力ある料理人の不在で経営ピンチに陥っていた。</p>
<p>　カンフーと料理と元モー娘。。先行き何も考えていないような組み合わせのノーテンキさが、往年の香港映画を思わせる本作の魅力とマッチしている。</p>
<p>　同じ「料理」を題材にした同週公開の韓国映画『食客』と比べると、さすがは中国料理。旨そう感では比較にならない。こんな……といっては失礼だが、キワモノ系アクション作品においてさえ、料理法や素材に対する豆知識をサラリと織り交ぜ、楽しませるだけの引き出しの多さがある。すなわち、ちゃんと料理映画として成立している。さばいた魚が刺身に見えるか、魚の惨殺死体に見えるか。両者を見比べれば違いは一目瞭然である。</p>
<p>　なお、本作は言葉の違うアジア俳優共演ということで、（香港映画では珍しいことではないが）吹き替え音声により上映される。なので、サモハン以外で生声を聞けるキャストは限られるが、個人的には加護亜依を吹き替えるよりも、サモハンの方に水島裕をあてた日本語バージョンを見てみたいところ。</p>
<p>　さてそのサモ・ハンだが、これがえらい元気のよさで、その異様なスピードには、もはや笑うほかない。体脂肪量に対するアクションの切れ味はケタ違いというほど鋭く、これがレイトショーだったら思いっきり拍手しながら鑑賞したいほど。スタッフによる、ワイヤー演出のさじ加減も絶妙で、よけいな興ざめ感もなく楽しめる。</p>
<p>　彼の老練なクンフーと、いい具合に対比した若々しい見せ場を作ってくれるのがヴァネス・ウー。この台湾の人気アイドルは、脱いでもすごいんですを地でいくとんでもないマッチョな体を何度も見せ付ける。およそアイドルを名乗るもので、あんな凄い身体をしている人間はほかにいない。日本では不当に低い評価を受けている&quot;筋肉&quot;は、台湾のオンナノコには好評なのだろうか。どうやら、本気で移住を考える時期が来たようだ。</p>
<p>　なお余談だが、作品パンフのイントロダクションの文章には、ここ最近ないほどに大笑させてもらった。誰が書いたのか、つい聞き忘れてしまった。たぶん公式サイトで読めると思うので、ぜひご覧の程。</p>]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>そのときは彼によろしく</title>
		<link>http://www.cinemaonline.jp/dvd-ranking2009/laugh2009/10325.html</link>
		<comments>http://www.cinemaonline.jp/dvd-ranking2009/laugh2009/10325.html#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 07:53:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[笑いたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆映画としては破綻、長澤まさみとしては極上（30点） 　この作品も、いつもどおりの長澤まさみ映画であった。点数はたったの30点だし、脚本も演出も破綻しまくっているが、それでも彼女は笑顔一発、許してねと笑いかける。なんとなくそれで許せてしまう、それが長澤まさみ映画たるゆえんである。ただし言うまでもないが、彼女のファン以外にはまったく通じない。 　幼い頃、湖畔の廃バスを秘密基地にして遊んだ3人。遠山智史（山田孝之）はその頃からの夢である水草ショップの店長に。五十嵐佑司（塚本高史）は才能を生かして画家に。そして二人があこがれた滝川花梨（長澤まさみ）は、ある日意外な形で智史の店にやってきた。 　山田孝之演じるさえないオタク店長の店に、ある日スーパーモデルに出世した超美少女の幼馴染がやってくる。子供時代に別れて以来の再会なので、山田孝之は彼女が花梨ちゃんだと気づかない。長澤まさみ演じるこの人気アイドルは、それを内心くすくすと笑いながら、正体を明かさぬまま彼の家に強引に居候としておしかける。山田孝之はわけがわからない状況に戸惑いながらも、しぶしぶ彼女と同じ屋根の下で暮らし始める。 　いったいどこのエロゲだよと思ってしまう展開だが、もちろんエロなしキスもなし。しかも9歳の子役にはキスシーンがあるのに、長澤まさみには無しである。9歳相手に清純度で勝るとは恐るべし。おまけに、作品を追うごとにその度合いを増していくんだから清純派女優として常識破りだ。スタイル抜群の宿無し美人を家に泊めて何も起こらないなどという、ロードオブザリング以上のファンタジー映画を成立させる女優は、日本でいま彼女を置いてほかにいない。 　すっかり死語となった韓流映画に対抗しうるほどの不治の病遭遇率を誇る彼女は、本作でもよくわからない難病にかかる。これがじつに脚本に都合のよい経緯をたどる病気で、その発病タイミングのよさなど、ほとんど神域といえる。 　お涙頂戴の舞台設定が整ったところでオチを迎えるが、これが歴代長澤まさみ映画でも最高峰ともいうべきトンデモ度。まったく同じ髪型とぽちゃ顔であのシーンにOKを出した平川雄一朗監督は、映画にリアリティーを付与することをあきらめたか、投げやりになったか、あるいは史上まれに見る天然のどれかである。病院のベッドに長期間寝ていることが人体にどう影響するか、まったく考えていない二人の脚本家も同様だ。彼らの能天気さが私は本気で羨ましい。 　この映画は、長澤の顔のアップばかりが連発するコンセプトのはっきりした作品なので、彼女の顔が大好きな人に限って超オススメということができる。最前列で彼女の毛穴まで堪能した私のように、長澤まさみを見られるという事以外何も期待していない人なら大丈夫だろう。 　そのスタイルも相変わらずお見事。山田孝之と並ぶと、彼女のほうがデカいというラブコン状態だ。ごくまれに解禁する秘密兵器の大きなバストも、本作では揺らしまくって走るマニア向けシーンがあるので注目だ。それにしてもよく揺れる。 　大きい体をして甘えた声を出すギャップは彼女最大の魅力だが、それ一本に頼ったこうした主演作を見ていると、まるで速球一本で勝負する高校野球のピッチャーを思わせる。個人的には早く殺人鬼役やコメディエンヌとしての長澤まさみを映画で見てみたいが、こんな速球一本の試合もまあ悪くはない。あと何本かはつきあってやるかとは思っているがさて。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-laugh">◆映画としては破綻、長澤まさみとしては極上（30点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000W6H3IY/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000W6H3IY.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="笑いたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　この作品も、いつもどおりの長澤まさみ映画であった。点数はたったの30点だし、脚本も演出も破綻しまくっているが、それでも彼女は笑顔一発、許してねと笑いかける。なんとなくそれで許せてしまう、それが長澤まさみ映画たるゆえんである。ただし言うまでもないが、彼女のファン以外にはまったく通じない。</p>
<span id="more-10325"></span>
<p>　幼い頃、湖畔の廃バスを秘密基地にして遊んだ3人。遠山智史（山田孝之）はその頃からの夢である水草ショップの店長に。五十嵐佑司（塚本高史）は才能を生かして画家に。そして二人があこがれた滝川花梨（長澤まさみ）は、ある日意外な形で智史の店にやってきた。</p>
<p>　山田孝之演じるさえないオタク店長の店に、ある日スーパーモデルに出世した超美少女の幼馴染がやってくる。子供時代に別れて以来の再会なので、山田孝之は彼女が花梨ちゃんだと気づかない。長澤まさみ演じるこの人気アイドルは、それを内心くすくすと笑いながら、正体を明かさぬまま彼の家に強引に居候としておしかける。山田孝之はわけがわからない状況に戸惑いながらも、しぶしぶ彼女と同じ屋根の下で暮らし始める。</p>
<p>　いったいどこのエロゲだよと思ってしまう展開だが、もちろんエロなしキスもなし。しかも9歳の子役にはキスシーンがあるのに、長澤まさみには無しである。9歳相手に清純度で勝るとは恐るべし。おまけに、作品を追うごとにその度合いを増していくんだから清純派女優として常識破りだ。スタイル抜群の宿無し美人を家に泊めて何も起こらないなどという、ロードオブザリング以上のファンタジー映画を成立させる女優は、日本でいま彼女を置いてほかにいない。</p>
<p>　すっかり死語となった韓流映画に対抗しうるほどの不治の病遭遇率を誇る彼女は、本作でもよくわからない難病にかかる。これがじつに脚本に都合のよい経緯をたどる病気で、その発病タイミングのよさなど、ほとんど神域といえる。</p>
<p>　お涙頂戴の舞台設定が整ったところでオチを迎えるが、これが歴代長澤まさみ映画でも最高峰ともいうべきトンデモ度。まったく同じ髪型とぽちゃ顔であのシーンにOKを出した平川雄一朗監督は、映画にリアリティーを付与することをあきらめたか、投げやりになったか、あるいは史上まれに見る天然のどれかである。病院のベッドに長期間寝ていることが人体にどう影響するか、まったく考えていない二人の脚本家も同様だ。彼らの能天気さが私は本気で羨ましい。</p>
<p>　この映画は、長澤の顔のアップばかりが連発するコンセプトのはっきりした作品なので、彼女の顔が大好きな人に限って超オススメということができる。最前列で彼女の毛穴まで堪能した私のように、長澤まさみを見られるという事以外何も期待していない人なら大丈夫だろう。</p>
<p>　そのスタイルも相変わらずお見事。山田孝之と並ぶと、彼女のほうがデカいというラブコン状態だ。ごくまれに解禁する秘密兵器の大きなバストも、本作では揺らしまくって走るマニア向けシーンがあるので注目だ。それにしてもよく揺れる。</p>
<p>　大きい体をして甘えた声を出すギャップは彼女最大の魅力だが、それ一本に頼ったこうした主演作を見ていると、まるで速球一本で勝負する高校野球のピッチャーを思わせる。個人的には早く殺人鬼役やコメディエンヌとしての長澤まさみを映画で見てみたいが、こんな速球一本の試合もまあ悪くはない。あと何本かはつきあってやるかとは思っているがさて。</p>]]></content:encoded>
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