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	<title>映画批評なら映画ジャッジ！ &#187; 叫びたい2009</title>
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	<description>最新映画の批評が満載！批評家による映画批評を参考にされて、良い映画を見て頂く為のサイトです。</description>
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		<title>ミスト</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:12:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[叫びたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆スティーブン・キングの原作を変更、凌駕した大傑作（90点） 　フランク・ダラボン監督とスティーヴン・キング原作のコンビには、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」という傑作がある。鬼門とさえ言われるほど難しいキング作品の映画化を、ほとんど唯一成功させているのがこの監督なのだ。だから、ファンに人気の中篇『霧』をフランク・ダラボンが手がけたのはある意味必然。そしてその期待に彼は、三たび完璧にこたえた。映画『ミスト』は、必見の衝撃作である。 　メイン州の田舎町。荒れ狂った台風が去った翌朝、物資の買出しに地元のスーパーマーケットに集まった住民らを、今度は視界ゼロの霧が襲う。ちょうど買い物に来ていた主人公デヴィッド（トーマス・ジェーン）と幼い息子のビリー（ネイサン・ギャンブル）は、やがて霧の中に恐ろしい&#34;何か&#34;がいることに気づく。 　ホームセンターのような巨大な雑貨店が深い霧につつまれる様子は大迫力で、まさに映画芸術の真骨頂。 　そして本当に怖いのは霧の中の何かではなく、店内の人々の疑心暗鬼（この点、同日公開の邦画「ひぐらしのなく頃に」と同じだ）。「霧は神の裁きだ、生贄をささげよ」とのたまう変わり者の宗教オバサン（マーシャ・ゲイ・ハーデン）が、やがて人々の支持を集めていく展開にはぞっとする。小さい町だから住民同士はみな知り合いなのに、徐々にギスギスした雰囲気となって勢力が二分し、一触即発の状態になる。これは本当に恐ろしい。 　映画『ミスト』が素晴らしいのは、こうした丁寧な流れの中で&#34;絶望&#34;をうまく描いたこと。的確な伏線の積み重ねは、観客さえも諦めざるを得ない心境に導いていく。音楽の使い方もうまく、後半にいくに従って変化をみせるそれは、目立たないがかなりの効果をあげている。 　ところで本作は、原作とは異なる結末を持つ。監督があるときこれを思いつき、うひょひょ気分でキングにメールしたところ、「それにしていいよ」とOKが出たので採用したという。そんな大事な変更をメールのやりとりで決めていいのかと思わなくもないが、当のキングは「先に思いついていたら自分もこれにしたのに」と悔しがったそうだから相当なモンである。 　そんなわけでキャッチコピーの「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」とはこの変更された結末のこと。 　こういうものは大抵過剰広告だが、本作に限っていえば良心的な「過小表示」である。そう、この結末は凄まじいなんてものじゃない。もちろん、原作をはるかに超えている。それは、インパクトの意味で凌駕したというだけでなく、テーマがはっきりしたという点で優れたものと私は評価している。 　『ミスト』を見ると、観客も映画を作ってきた人々も、神に対しいかに傲慢であったか気づかされる。本来、神にしか許されない裁きを、キミたちは無意識のうちにおこなっていたんだよと、この映画は突きつけてくる。 　神からみれば人間などとるに足らぬ存在であり、マザー・テレサのような善人だろうが連続猟奇殺人犯だろうが米粒のごときものでほとんど差異はない。こうしたキリスト教（一神教）の、一見冷酷に見える考え方は、とくに私たち日本人にとっては衝撃以外のなにものでもないだろう。 　この映画で私たちが感じるショックは、つまりそういう事なのである。 　しかし、そのキリスト教の発想こそが、民主的な司法制度、とくに懲役というシステムを発明したのだから、一概に感情的に否定は出来ない。つまり、人間が犯した罪を人間ごときが裁いてはいけない＝結局のところ神しか裁けないのだから、悪いことをした奴はとりあえず一時的に隔離した上で、あとで社会復帰させてやりましょう（許してやろう）、というわけだ。 　こういうアイデアは一神教の宗教社会の中でこそ生まれ、容認される。今でも死刑制度が、日本よりはるかに凶悪犯の多い欧米で嫌われている理由もこのあたりにある。逆に、日本で死刑を容認する人が多い理由も、日本がキリスト教社会の共通認識（人が人を裁くのはゴーマンである）を持っていないからに他ならない。 　『ミスト』は、当の彼らさえ忘れつつあったこの考え方をガツンと直球でぶつけてくる。それはすなわち、現代アメリカがそれほどまでに傲慢になってしまったぞという警告であり、猛省せよというメッセージにほかならない。このサイトの読者にはしつこいほどに伝えているが、『ミスト』も近年の米映画（みんなで反省しよう！）の流れの中にあるということだ。 　あまりにお灸が強すぎて、しばらく再見する気にはなれないが、これはまぎれもない傑作。たとえ外見はそう見えても、決してお気楽オカルトホラーなどではない。一度は見ておくことを強くすすめたい。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆スティーブン・キングの原作を変更、凌駕した大傑作（90点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001CJ0UXA/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B001CJ0UXA.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　フランク・ダラボン監督とスティーヴン・キング原作のコンビには、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」という傑作がある。鬼門とさえ言われるほど難しいキング作品の映画化を、ほとんど唯一成功させているのがこの監督なのだ。だから、ファンに人気の中篇『霧』をフランク・ダラボンが手がけたのはある意味必然。そしてその期待に彼は、三たび完璧にこたえた。映画『ミスト』は、必見の衝撃作である。</p>
<span id="more-10360"></span>
<p>　メイン州の田舎町。荒れ狂った台風が去った翌朝、物資の買出しに地元のスーパーマーケットに集まった住民らを、今度は視界ゼロの霧が襲う。ちょうど買い物に来ていた主人公デヴィッド（トーマス・ジェーン）と幼い息子のビリー（ネイサン・ギャンブル）は、やがて霧の中に恐ろしい&quot;何か&quot;がいることに気づく。</p>
<p>　ホームセンターのような巨大な雑貨店が深い霧につつまれる様子は大迫力で、まさに映画芸術の真骨頂。</p>
<p>　そして本当に怖いのは霧の中の何かではなく、店内の人々の疑心暗鬼（この点、同日公開の邦画「ひぐらしのなく頃に」と同じだ）。「霧は神の裁きだ、生贄をささげよ」とのたまう変わり者の宗教オバサン（マーシャ・ゲイ・ハーデン）が、やがて人々の支持を集めていく展開にはぞっとする。小さい町だから住民同士はみな知り合いなのに、徐々にギスギスした雰囲気となって勢力が二分し、一触即発の状態になる。これは本当に恐ろしい。</p>
<p>　映画『ミスト』が素晴らしいのは、こうした丁寧な流れの中で&quot;絶望&quot;をうまく描いたこと。的確な伏線の積み重ねは、観客さえも諦めざるを得ない心境に導いていく。音楽の使い方もうまく、後半にいくに従って変化をみせるそれは、目立たないがかなりの効果をあげている。</p>
<p>　ところで本作は、原作とは異なる結末を持つ。監督があるときこれを思いつき、うひょひょ気分でキングにメールしたところ、「それにしていいよ」とOKが出たので採用したという。そんな大事な変更をメールのやりとりで決めていいのかと思わなくもないが、当のキングは「先に思いついていたら自分もこれにしたのに」と悔しがったそうだから相当なモンである。</p>
<p>　そんなわけでキャッチコピーの「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」とはこの変更された結末のこと。</p>
<p>　こういうものは大抵過剰広告だが、本作に限っていえば良心的な「過小表示」である。そう、この結末は凄まじいなんてものじゃない。もちろん、原作をはるかに超えている。それは、インパクトの意味で凌駕したというだけでなく、テーマがはっきりしたという点で優れたものと私は評価している。</p>
<p>　『ミスト』を見ると、観客も映画を作ってきた人々も、神に対しいかに傲慢であったか気づかされる。本来、神にしか許されない裁きを、キミたちは無意識のうちにおこなっていたんだよと、この映画は突きつけてくる。</p>
<p>　神からみれば人間などとるに足らぬ存在であり、マザー・テレサのような善人だろうが連続猟奇殺人犯だろうが米粒のごときものでほとんど差異はない。こうしたキリスト教（一神教）の、一見冷酷に見える考え方は、とくに私たち日本人にとっては衝撃以外のなにものでもないだろう。</p>
<p>　この映画で私たちが感じるショックは、つまりそういう事なのである。</p>
<p>　しかし、そのキリスト教の発想こそが、民主的な司法制度、とくに懲役というシステムを発明したのだから、一概に感情的に否定は出来ない。つまり、人間が犯した罪を人間ごときが裁いてはいけない＝結局のところ神しか裁けないのだから、悪いことをした奴はとりあえず一時的に隔離した上で、あとで社会復帰させてやりましょう（許してやろう）、というわけだ。</p>
<p>　こういうアイデアは一神教の宗教社会の中でこそ生まれ、容認される。今でも死刑制度が、日本よりはるかに凶悪犯の多い欧米で嫌われている理由もこのあたりにある。逆に、日本で死刑を容認する人が多い理由も、日本がキリスト教社会の共通認識（人が人を裁くのはゴーマンである）を持っていないからに他ならない。</p>
<p>　『ミスト』は、当の彼らさえ忘れつつあったこの考え方をガツンと直球でぶつけてくる。それはすなわち、現代アメリカがそれほどまでに傲慢になってしまったぞという警告であり、猛省せよというメッセージにほかならない。このサイトの読者にはしつこいほどに伝えているが、『ミスト』も近年の米映画（みんなで反省しよう！）の流れの中にあるということだ。</p>
<p>　あまりにお灸が強すぎて、しばらく再見する気にはなれないが、これはまぎれもない傑作。たとえ外見はそう見えても、決してお気楽オカルトホラーなどではない。一度は見ておくことを強くすすめたい。</p>]]></content:encoded>
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		<title>ファニーゲーム U.S.A.</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:11:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[叫びたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆絶対に見てはいけない映画（1点） 　品のよさげな夫婦と幼い息子がドライブをしている。車内の3人は、クラシック音楽の曲名あてで仲良く遊んでいる。微笑ましいその様子は、しかし激しいパンクロックによって突然中断させられる。そこで映画のタイトルが表れる。 　マスコミ向け完成披露試写会でこのオープニングを見て、私は心底ゲンナリとした。またあの『ファニーゲーム』を見なくてはならない。こんな職業に就いていなければ、二度と見ることはなかったであろう作品。ミヒャエル・ハネケ監督がセルフリメイクなんぞしなければ、永遠に避けていられたはずなのに……。 　湖畔の別荘に着いた一家は、ほどなく隣家から若者二人の訪問を受ける。ところが応対した妻（ナオミ・ワッツ）は、「卵が切れてしまったので貸してほしい」と語る青年のひとり（ブラディ・コーベット）と、些細な理由で口論になってしまう。 　史上最高の防犯啓蒙映画にして、卵は余分に買っておきましょうとの貴重な教訓を得られる作品。戸締りの大切さと、見知らぬ人へは応対しないという、くらしの常識を得られる点で、誰にとっても多少は存在価値のある一本である。 　オリジナルと寸分たがわぬセットを組み立て、構図も台詞もほぼ完璧に再現されたこのリメイク。舞台を世界一暴力的な国家たるアメリカに移し、それを明言することで、きわめてタイムリーな、メッセージ性の強い、そしてわかりやすい一撃とした。 　ナオミ・ワッツら一新されたキャストは、オリジナルに引けをとらない安定した演技で、文句のつけどころはとくにない。ピーター役ブラディ・コーベットが少々細身であるため、一部セリフが成立しない部分があるが、それでも台本を変えないのだから、ミヒャエル・ハネケのキャスティングに対する自信は相当なものだ。 　さて、サディスティックな若者二人の手で一家が体験する悲劇は、途中退場者が出てもまったく不思議ではないほど激烈なもの。これを見ているのは本当につらいし、キツい。 　そう、『ファニーゲーム U.S.A.』は、監督が観客に向かって暴力を振るうという、とんでもない映画なのだ。 　つまり、暴力の本質を、私たちに暴力を振るうことで教えてくれる、ありがた迷惑な作品というわけである。当然のことながら、暴力を正義の衣で飾り立てるハリウッドのエンタテイメント業界、しいてはアメリカ政府そのものに対する皮肉も込められている。 　本作品は、見ているときには気づきにくいが、暴力シーンでの直接描写はほとんど行われていない。別に心優しい監督がこちらに配慮してくれているわけではなく、その方が観客にとって後味が悪く、余計につらいものだからだ。 　とはいえ、こうした演出にはそれ以上に重要なメッセージがこめられている。それは、ただひとつ直接描写される暴力シーンがいったいどこにあるか、誰が誰に振るうものかを考えてみればすぐにわかるだろう。 　『ファニーゲーム U.S.A.』は、暴力の本質をゆがめ、ノーテンキな消費財にしてしまう他のハリウッドムービーに比べれば、そんなわけではるかに良心的な映画作品ということができる。個人的な見解を言わせていただければ、この映画こそ、100点満点にふさわしい大傑作というほかない。映画芸術を深く理解したい人は、一度は見なくてはならない作品であることは疑いない。 　だがしかし、それ以外の人にとっては何も無理してこんな凶悪な映画をお金を払って見る必要はない。というより、絶対に見ない方がよろしい。 　そんなわけで、かわいらしいタイトルにつられて万が一にも心臓の弱い人や妊婦さんなど、精神力の弱い人々が間違って映画館に迷い込むことがないよう、あえて1点をつけさせていただきたい。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆絶対に見てはいけない映画（1点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0026ESMVM/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B0026ESMVM.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　品のよさげな夫婦と幼い息子がドライブをしている。車内の3人は、クラシック音楽の曲名あてで仲良く遊んでいる。微笑ましいその様子は、しかし激しいパンクロックによって突然中断させられる。そこで映画のタイトルが表れる。</p>
<span id="more-10359"></span>
<p>　マスコミ向け完成披露試写会でこのオープニングを見て、私は心底ゲンナリとした。またあの『ファニーゲーム』を見なくてはならない。こんな職業に就いていなければ、二度と見ることはなかったであろう作品。ミヒャエル・ハネケ監督がセルフリメイクなんぞしなければ、永遠に避けていられたはずなのに……。</p>
<p>　湖畔の別荘に着いた一家は、ほどなく隣家から若者二人の訪問を受ける。ところが応対した妻（ナオミ・ワッツ）は、「卵が切れてしまったので貸してほしい」と語る青年のひとり（ブラディ・コーベット）と、些細な理由で口論になってしまう。</p>
<p>　史上最高の防犯啓蒙映画にして、卵は余分に買っておきましょうとの貴重な教訓を得られる作品。戸締りの大切さと、見知らぬ人へは応対しないという、くらしの常識を得られる点で、誰にとっても多少は存在価値のある一本である。</p>
<p>　オリジナルと寸分たがわぬセットを組み立て、構図も台詞もほぼ完璧に再現されたこのリメイク。舞台を世界一暴力的な国家たるアメリカに移し、それを明言することで、きわめてタイムリーな、メッセージ性の強い、そしてわかりやすい一撃とした。</p>
<p>　ナオミ・ワッツら一新されたキャストは、オリジナルに引けをとらない安定した演技で、文句のつけどころはとくにない。ピーター役ブラディ・コーベットが少々細身であるため、一部セリフが成立しない部分があるが、それでも台本を変えないのだから、ミヒャエル・ハネケのキャスティングに対する自信は相当なものだ。</p>
<p>　さて、サディスティックな若者二人の手で一家が体験する悲劇は、途中退場者が出てもまったく不思議ではないほど激烈なもの。これを見ているのは本当につらいし、キツい。</p>
<p>　そう、『ファニーゲーム U.S.A.』は、監督が観客に向かって暴力を振るうという、とんでもない映画なのだ。</p>
<p>　つまり、暴力の本質を、私たちに暴力を振るうことで教えてくれる、ありがた迷惑な作品というわけである。当然のことながら、暴力を正義の衣で飾り立てるハリウッドのエンタテイメント業界、しいてはアメリカ政府そのものに対する皮肉も込められている。</p>
<p>　本作品は、見ているときには気づきにくいが、暴力シーンでの直接描写はほとんど行われていない。別に心優しい監督がこちらに配慮してくれているわけではなく、その方が観客にとって後味が悪く、余計につらいものだからだ。</p>
<p>　とはいえ、こうした演出にはそれ以上に重要なメッセージがこめられている。それは、ただひとつ直接描写される暴力シーンがいったいどこにあるか、誰が誰に振るうものかを考えてみればすぐにわかるだろう。</p>
<p>　『ファニーゲーム U.S.A.』は、暴力の本質をゆがめ、ノーテンキな消費財にしてしまう他のハリウッドムービーに比べれば、そんなわけではるかに良心的な映画作品ということができる。個人的な見解を言わせていただければ、この映画こそ、100点満点にふさわしい大傑作というほかない。映画芸術を深く理解したい人は、一度は見なくてはならない作品であることは疑いない。</p>
<p>　だがしかし、それ以外の人にとっては何も無理してこんな凶悪な映画をお金を払って見る必要はない。というより、絶対に見ない方がよろしい。</p>
<p>　そんなわけで、かわいらしいタイトルにつられて万が一にも心臓の弱い人や妊婦さんなど、精神力の弱い人々が間違って映画館に迷い込むことがないよう、あえて1点をつけさせていただきたい。</p>]]></content:encoded>
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		<title>オープン・ウォーター2</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:11:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[叫びたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆海嫌いを増やすシリーズ第2弾（60点） 　2年前、当サイトでもオススメしたシチュエーションスリラーに「オープン・ウォーター」という作品があった。ダイビングツアー側が人数を数え間違えたため、大海原のど真ん中に取り残されてしまった哀れなカップルの、とてつもなく怖い話であった。 　『オープン・ウォーター2』は、あの傑作の続編……というわけではまったくなく、タイトル以外中身は何の関係もない独立したスリラーである。 　メキシコ湾に集まった旧友たち6人は、出世頭のダン（エリック・デイン）の豪華ヨットでクルーズに出かけた。やがてヨットははるか沖に達し、はしゃぎまわる若者たちは一人また一人とエメラルドグリーンの海へと飛び込んでいく。そして最後の一人が海に入ったとき、彼らは甲板に戻るためのハシゴをおろし忘れていたことに気づくのだった。 　前作（名前だけのパート2ではあるが）と同じく、実話を基にした恐怖映画だ。それほど有名ではない若手の役者を使い、前作ほどではないが比較的低予算で作られている。わずかなミスで海に取り残されるという設定は、相変わらず実感を伴うおそろしさが伝わる魅力的なもの。 　今回は、みるからにバカな若者が中心となっており、彼らが犯すミスの内容もあまりにトホホなものであるが、ヨットの甲板が水面から簡単に上がれないほど高いなんて事をつゆ知らぬ、私のような下町育ちのものにとっては、彼らの無知をとても笑えない。そうした人にとっては、背筋をササラでなでられるような居心地の悪い恐怖を94分間、存分に味わうことが出来るだろう。 　とはいえしょせんはヨット。決して大型船ではない。シンクロナイズドスイミング団体戦なんぞを見ると、数メートルのジャンプだってやってのけてるじゃないか、うまく頭と体をつかえば何とかなるんでねーの？　……と観客は思うわけだが、これがなかなかそうもいかない。 　何しろ女の子たちはうれしくなるほど小さいビキニしか身に着けていないし、男どもだって気軽にシュノーケルでも楽しもうってな程度の装備しか持っていない。ツルツルすべる船体の側面を登る手段など何もないのだ。 　しかし希望ゼロというわけではもちろんなく、ツルテカ船体を良く見ると、何に使うのかわからないパネルの継ぎ目があったり、船尾にははためく国旗がぶら下がっていたりする。思わせぶりなそんな「アイテム」と、周りで立ち泳ぎしている仲間たちの特技、知恵をあわせれば、なんとか脱出、いや船に戻れるのではあるまいか？！ 　そうした一種の謎解き要素が興味をそそる。次はこれ、だめならこれと、テンポよく試される幾多の試行錯誤にハラハラドキドキ、目が離せない。ただ、前作と違って登場人物の行動に抜けた点がやたらと多いため（バカ若者ですから……）、イライラさせられる部分もある。そのもどかしさを味として楽しめればよいのだが。 　いずれにせよ、どこからどう見ても「オープンウォーター」の二番煎じには違いないがただ一点、この映画がそれ以上に凶悪なのは、&#34;船室内に赤ちゃんがただ一人取り残されている&#34;という部分だ。 　その母親はもちろん水の中。しかも船室には赤ちゃん監視用のマイクがおいてあり、ご丁寧に甲板のスピーカーから船室の様子が聞こえる仕組みになっている。 　むろん、飛び込んだ直後はスヤスヤ寝ているので安心だが、いつ目を覚ますかわからない。そして起きたが最後、まだ寝返りもできないであろう乳児を泣き止ます手段は何もない。おっぱいを求めて、あるいはおむつの不快さを知らせるつもりで、ただひたすら泣き続けるに違いない。 　おそらくまだ3，4ヶ月程度であろうか、そんな無防備な赤ん坊の泣き声を聞いて、そのそばにいくことが出来ないなどという事が、どれほど恐ろしいことか。実際に子供のいるお母さん、お父さんは想像するだけでぞっとするはずだ。 　つまり、のんびりぷかぷか浮いて、いつか救助がくるかもしれないなんて悠長に構えているわけにはいかないのだ。彼らに残された時間は数時間。海面に取り残されているのも悲劇だが、それよりずっと早く赤ちゃんの生命の灯は燃え尽きる。この残酷なまでのタイムリミットが、憎たらしいほどのスリルを生み出している。 　観客からすれば、バカ若者が何人死のうが屁でもない（スリルを生まない）が、無垢な赤ちゃんがそうなるとしたら話は別。この瞬間、他人事のように平然とこの映画を眺めることは不可能になり、否応なしに6人の男女の運命に真剣に見入ることになるのだ。 　終盤はある種のどんでん返しというか「そうきたか！」と驚くだけのアイデアに満ちており、なかなかやるなと思わせる。なんといっても実話であるから（ちなみに現実とは微妙に結末が異なっている）、非現実的なホラーに辟易としている人にも向く。 　一言で言うと、夏にぴったりな怖?い映画。とくに旦那がマリンスポーツに夢中で家計を圧迫している主婦の皆さんなどは、満を持して本作をお連れ合いに劇場の最前列でみせてあげるとよいだろう。きっと来月から、あなたの家の家計簿は黒字になるはずだ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆海嫌いを増やすシリーズ第2弾（60点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000XQFZE2/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000XQFZE2.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　2年前、当サイトでもオススメしたシチュエーションスリラーに「オープン・ウォーター」という作品があった。ダイビングツアー側が人数を数え間違えたため、大海原のど真ん中に取り残されてしまった哀れなカップルの、とてつもなく怖い話であった。</p>
<span id="more-10358"></span>
<p>　『オープン・ウォーター2』は、あの傑作の続編……というわけではまったくなく、タイトル以外中身は何の関係もない独立したスリラーである。</p>
<p>　メキシコ湾に集まった旧友たち6人は、出世頭のダン（エリック・デイン）の豪華ヨットでクルーズに出かけた。やがてヨットははるか沖に達し、はしゃぎまわる若者たちは一人また一人とエメラルドグリーンの海へと飛び込んでいく。そして最後の一人が海に入ったとき、彼らは甲板に戻るためのハシゴをおろし忘れていたことに気づくのだった。</p>
<p>　前作（名前だけのパート2ではあるが）と同じく、実話を基にした恐怖映画だ。それほど有名ではない若手の役者を使い、前作ほどではないが比較的低予算で作られている。わずかなミスで海に取り残されるという設定は、相変わらず実感を伴うおそろしさが伝わる魅力的なもの。</p>
<p>　今回は、みるからにバカな若者が中心となっており、彼らが犯すミスの内容もあまりにトホホなものであるが、ヨットの甲板が水面から簡単に上がれないほど高いなんて事をつゆ知らぬ、私のような下町育ちのものにとっては、彼らの無知をとても笑えない。そうした人にとっては、背筋をササラでなでられるような居心地の悪い恐怖を94分間、存分に味わうことが出来るだろう。</p>
<p>　とはいえしょせんはヨット。決して大型船ではない。シンクロナイズドスイミング団体戦なんぞを見ると、数メートルのジャンプだってやってのけてるじゃないか、うまく頭と体をつかえば何とかなるんでねーの？　……と観客は思うわけだが、これがなかなかそうもいかない。</p>
<p>　何しろ女の子たちはうれしくなるほど小さいビキニしか身に着けていないし、男どもだって気軽にシュノーケルでも楽しもうってな程度の装備しか持っていない。ツルツルすべる船体の側面を登る手段など何もないのだ。</p>
<p>　しかし希望ゼロというわけではもちろんなく、ツルテカ船体を良く見ると、何に使うのかわからないパネルの継ぎ目があったり、船尾にははためく国旗がぶら下がっていたりする。思わせぶりなそんな「アイテム」と、周りで立ち泳ぎしている仲間たちの特技、知恵をあわせれば、なんとか脱出、いや船に戻れるのではあるまいか？！</p>
<p>　そうした一種の謎解き要素が興味をそそる。次はこれ、だめならこれと、テンポよく試される幾多の試行錯誤にハラハラドキドキ、目が離せない。ただ、前作と違って登場人物の行動に抜けた点がやたらと多いため（バカ若者ですから……）、イライラさせられる部分もある。そのもどかしさを味として楽しめればよいのだが。</p>
<p>　いずれにせよ、どこからどう見ても「オープンウォーター」の二番煎じには違いないがただ一点、この映画がそれ以上に凶悪なのは、&quot;船室内に赤ちゃんがただ一人取り残されている&quot;という部分だ。</p>
<p>　その母親はもちろん水の中。しかも船室には赤ちゃん監視用のマイクがおいてあり、ご丁寧に甲板のスピーカーから船室の様子が聞こえる仕組みになっている。</p>
<p>　むろん、飛び込んだ直後はスヤスヤ寝ているので安心だが、いつ目を覚ますかわからない。そして起きたが最後、まだ寝返りもできないであろう乳児を泣き止ます手段は何もない。おっぱいを求めて、あるいはおむつの不快さを知らせるつもりで、ただひたすら泣き続けるに違いない。</p>
<p>　おそらくまだ3，4ヶ月程度であろうか、そんな無防備な赤ん坊の泣き声を聞いて、そのそばにいくことが出来ないなどという事が、どれほど恐ろしいことか。実際に子供のいるお母さん、お父さんは想像するだけでぞっとするはずだ。</p>
<p>　つまり、のんびりぷかぷか浮いて、いつか救助がくるかもしれないなんて悠長に構えているわけにはいかないのだ。彼らに残された時間は数時間。海面に取り残されているのも悲劇だが、それよりずっと早く赤ちゃんの生命の灯は燃え尽きる。この残酷なまでのタイムリミットが、憎たらしいほどのスリルを生み出している。</p>
<p>　観客からすれば、バカ若者が何人死のうが屁でもない（スリルを生まない）が、無垢な赤ちゃんがそうなるとしたら話は別。この瞬間、他人事のように平然とこの映画を眺めることは不可能になり、否応なしに6人の男女の運命に真剣に見入ることになるのだ。</p>
<p>　終盤はある種のどんでん返しというか「そうきたか！」と驚くだけのアイデアに満ちており、なかなかやるなと思わせる。なんといっても実話であるから（ちなみに現実とは微妙に結末が異なっている）、非現実的なホラーに辟易としている人にも向く。</p>
<p>　一言で言うと、夏にぴったりな怖?い映画。とくに旦那がマリンスポーツに夢中で家計を圧迫している主婦の皆さんなどは、満を持して本作をお連れ合いに劇場の最前列でみせてあげるとよいだろう。きっと来月から、あなたの家の家計簿は黒字になるはずだ。</p>]]></content:encoded>
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		<title>黒い家</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:10:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[叫びたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆自ら指を切って保険金を請求する人々（70点） 　後出しじゃんけんの結果はわかりきっているという意見もあるが、韓国版『黒い家』の出来は予想以上に良いものであり、貴志祐介の同名原作のファンには（大竹しのぶ主演の99年公開の日本版でなく）こちらをオススメする。 　生命保険調査員のチョン（ファン・ジョンミン）は、見知らぬ男パク（カン・シニル）から名指しで指名される。やがてその周辺で死体を発見したチョンは、あまりに不審な一連の出来事から、この事案はパクによる保険金詐欺だと確信する。しかもチョンが調査を続けると伝えると、パクは異常な嫌がらせをはじめるのだった。 　原作でも映画でも、私が一番好きなのはこの前半の展開。実際に生命保険会社に勤めた経験のある貴志祐介だからこそ書ける、あまりにリアルな&#34;異常客&#34;の描写に背筋が凍る思いがする。 　この韓国版でもそれは忠実に再現されており、最初に主人公が招待される&#34;黒い家&#34;の不気味さときたら、それはもう画面のあちこちに「この家の中で立ち止まるのはヤバイですよ」と書いてあるんじゃないかと思うほど。 　だいたい韓国というのは、デモで日の丸を燃やしつつ自分の指を切り落としたり、ガソリンをかぶったりする情熱の国。個人的にはどこが抗議なのかさっぱりわからないが、とにかくそういう奇々怪々な事が当たり前のようにおきる。特に今は大不況で、庶民の暮らしは悪化の一途だ。 　だから『黒い家』に出てくる信じがたい保険金詐欺師の手口にも、異様なリアリティを感じざるを得ない。とにかくこの映画は&#34;ありそう&#34;で怖い。 　最近、日流といって日本の原作を韓国で映画化するのが流行だが、彼らの見る目はかなり的確というか、自分たちが作ったら絶対面白いというものを見事ものにする。こうした原作識別眼は、大いに見習わなくてはなるまい。 　また、音楽や効果音、音量バランスなど音響にこだわるのも韓国流。怖いホラーは耳から。 　武器を持ちながらもあまりの恐怖で足がもつれ、丸腰の犯人相手に大苦戦といった、&#34;いかにもありそう&#34;な展開を決してはずさぬ庶民的な演出。もしこれがハリウッドだったら、主人公が簡単に勝つヒーローものになるか、逆に犯人が化け物レベルに強くなるかのどちらかだ。 　いち地球市民、同じアジア人として私は、この韓国版『黒い家』の狙いに強く共感するし、はるかに面白いと感じる。怖いものを見たい人はぜひどうぞ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆自ら指を切って保険金を請求する人々（70点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001A15II2/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B001A15II2.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　後出しじゃんけんの結果はわかりきっているという意見もあるが、韓国版『黒い家』の出来は予想以上に良いものであり、貴志祐介の同名原作のファンには（大竹しのぶ主演の99年公開の日本版でなく）こちらをオススメする。</p>
<span id="more-10357"></span>
<p>　生命保険調査員のチョン（ファン・ジョンミン）は、見知らぬ男パク（カン・シニル）から名指しで指名される。やがてその周辺で死体を発見したチョンは、あまりに不審な一連の出来事から、この事案はパクによる保険金詐欺だと確信する。しかもチョンが調査を続けると伝えると、パクは異常な嫌がらせをはじめるのだった。</p>
<p>　原作でも映画でも、私が一番好きなのはこの前半の展開。実際に生命保険会社に勤めた経験のある貴志祐介だからこそ書ける、あまりにリアルな&quot;異常客&quot;の描写に背筋が凍る思いがする。</p>
<p>　この韓国版でもそれは忠実に再現されており、最初に主人公が招待される&quot;黒い家&quot;の不気味さときたら、それはもう画面のあちこちに「この家の中で立ち止まるのはヤバイですよ」と書いてあるんじゃないかと思うほど。</p>
<p>　だいたい韓国というのは、デモで日の丸を燃やしつつ自分の指を切り落としたり、ガソリンをかぶったりする情熱の国。個人的にはどこが抗議なのかさっぱりわからないが、とにかくそういう奇々怪々な事が当たり前のようにおきる。特に今は大不況で、庶民の暮らしは悪化の一途だ。</p>
<p>　だから『黒い家』に出てくる信じがたい保険金詐欺師の手口にも、異様なリアリティを感じざるを得ない。とにかくこの映画は&quot;ありそう&quot;で怖い。</p>
<p>　最近、日流といって日本の原作を韓国で映画化するのが流行だが、彼らの見る目はかなり的確というか、自分たちが作ったら絶対面白いというものを見事ものにする。こうした原作識別眼は、大いに見習わなくてはなるまい。</p>
<p>　また、音楽や効果音、音量バランスなど音響にこだわるのも韓国流。怖いホラーは耳から。</p>
<p>　武器を持ちながらもあまりの恐怖で足がもつれ、丸腰の犯人相手に大苦戦といった、&quot;いかにもありそう&quot;な展開を決してはずさぬ庶民的な演出。もしこれがハリウッドだったら、主人公が簡単に勝つヒーローものになるか、逆に犯人が化け物レベルに強くなるかのどちらかだ。</p>
<p>　いち地球市民、同じアジア人として私は、この韓国版『黒い家』の狙いに強く共感するし、はるかに面白いと感じる。怖いものを見たい人はぜひどうぞ。</p>]]></content:encoded>
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		<title>ザ・フィースト</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:10:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[叫びたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆上級者ほどいなされる「過去のどの作品にも似ていない」ホラー映画（85点） 　ホラームービーを大好きなアナタがこの『ザ・フィースト』を見ると、予測を裏切る展開の数々に感心することになるだろう。 　舞台はテキサスの片田舎のしょぼくれた一軒家のバー。ここに突然、ショットガンを抱えた男が血相を変えて飛び込んでくる。文字通り血まみれのその男は、急いでバーを封鎖しろと怒鳴る。今しがた外で正体不明の怪物に襲われ、しかもすぐそこまで迫っているというのだ。 　登場人物全員と観客は、こうして唐突に命がけのサバイバルバトルに巻き込まれ、わずか86分間の上映時間すべてを、ハラハラドキドキしてすごす事になる。少しも迷いのない、楽しい化け物ムービーだ。 　決して大きくない予算規模で、しかもやりつくされたこの手のジャンルの最新作『ザ・フィースト』最大にして唯一のウリは、ホラー上級者を欺くことに徹した脚本。 　ちなみにこのストーリーは、ハリウッドの人気スター、マット・デイモンとベン・アフレックによる脚本コンテスト企画でみごとグランプリを獲得したもの。以前「超映画批評」でも紹介した人間ドラマの佳作『夏休みのレモネード』と同じ企画のアレだ。日本公開第二弾が、よりにもよってB級スプラッターホラーとは、冗談としか思えぬほど激しい落差である。 　さて、その具体的内容はぜひ見ていただくとして、この「フラグが立ったと思ったら裏切られる」感覚はなかなか痛快。たまたまバーに集まっている登場人物を一人一人テロップ立てで紹介する遊び心ある演出さえも、上手い形でそれに利用される。 　冒頭にこの&#34;フラグ裏切り&#34;を連続させることで鑑賞者の間に緊張感を発生さえ、その後のやや平凡な展開をさえ予断を許さぬ恐怖度満点のそれに変えている。じっさい、出だしをカットして後半だけをみたらこの映画、鑑賞後の評価はガクンと落ちるはずだ。そういう意味では、歴代のホラー作品をよくリサーチした、努力の跡が伺える脚本といってよい。 　ユーモアあふれる会話には味があり、恐怖をやわらげてくれる。そう、この映画は怖いのだが、笑える箇所も数多い。 　また、怪物自体を極力登場させないあたりも、予算の節約とリアリティ向上の一挙両得。あらゆる点で、アイデアの勝利だ。 　なお「既存のホラー映画に似てないものを作った」という部分が宣伝されているようだが、それさえも有利に作用している。実際にはいくらリサーチしたところで（むしろすればするほど）、どれにも似ていない作品を作るのは困難だ。ただ「もしかするとそうかもしれない」と思わせる事はできる。この映画はその錯覚を、上手く恐怖感の増幅に利用している。 　少なくともコレ、毎年大量生産される同種の作品とは一線を画す個性派。過剰は期待は禁物だが、散々出尽くした今の時代でもがんばればこれだけやれると思わせてくれる点で、希望に溢れた一本といえるだろう。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆上級者ほどいなされる「過去のどの作品にも似ていない」ホラー映画（85点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0019CEE5U/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B0019CEE5U.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　ホラームービーを大好きなアナタがこの『ザ・フィースト』を見ると、予測を裏切る展開の数々に感心することになるだろう。</p>
<span id="more-10356"></span>
<p>　舞台はテキサスの片田舎のしょぼくれた一軒家のバー。ここに突然、ショットガンを抱えた男が血相を変えて飛び込んでくる。文字通り血まみれのその男は、急いでバーを封鎖しろと怒鳴る。今しがた外で正体不明の怪物に襲われ、しかもすぐそこまで迫っているというのだ。</p>
<p>　登場人物全員と観客は、こうして唐突に命がけのサバイバルバトルに巻き込まれ、わずか86分間の上映時間すべてを、ハラハラドキドキしてすごす事になる。少しも迷いのない、楽しい化け物ムービーだ。</p>
<p>　決して大きくない予算規模で、しかもやりつくされたこの手のジャンルの最新作『ザ・フィースト』最大にして唯一のウリは、ホラー上級者を欺くことに徹した脚本。</p>
<p>　ちなみにこのストーリーは、ハリウッドの人気スター、マット・デイモンとベン・アフレックによる脚本コンテスト企画でみごとグランプリを獲得したもの。以前「超映画批評」でも紹介した人間ドラマの佳作『夏休みのレモネード』と同じ企画のアレだ。日本公開第二弾が、よりにもよってB級スプラッターホラーとは、冗談としか思えぬほど激しい落差である。</p>
<p>　さて、その具体的内容はぜひ見ていただくとして、この「フラグが立ったと思ったら裏切られる」感覚はなかなか痛快。たまたまバーに集まっている登場人物を一人一人テロップ立てで紹介する遊び心ある演出さえも、上手い形でそれに利用される。</p>
<p>　冒頭にこの&quot;フラグ裏切り&quot;を連続させることで鑑賞者の間に緊張感を発生さえ、その後のやや平凡な展開をさえ予断を許さぬ恐怖度満点のそれに変えている。じっさい、出だしをカットして後半だけをみたらこの映画、鑑賞後の評価はガクンと落ちるはずだ。そういう意味では、歴代のホラー作品をよくリサーチした、努力の跡が伺える脚本といってよい。</p>
<p>　ユーモアあふれる会話には味があり、恐怖をやわらげてくれる。そう、この映画は怖いのだが、笑える箇所も数多い。</p>
<p>　また、怪物自体を極力登場させないあたりも、予算の節約とリアリティ向上の一挙両得。あらゆる点で、アイデアの勝利だ。</p>
<p>　なお「既存のホラー映画に似てないものを作った」という部分が宣伝されているようだが、それさえも有利に作用している。実際にはいくらリサーチしたところで（むしろすればするほど）、どれにも似ていない作品を作るのは困難だ。ただ「もしかするとそうかもしれない」と思わせる事はできる。この映画はその錯覚を、上手く恐怖感の増幅に利用している。</p>
<p>　少なくともコレ、毎年大量生産される同種の作品とは一線を画す個性派。過剰は期待は禁物だが、散々出尽くした今の時代でもがんばればこれだけやれると思わせてくれる点で、希望に溢れた一本といえるだろう。</p>]]></content:encoded>
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		<title>PVC-1 余命85分</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:09:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[叫びたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆野心的アイデアをほめたい（65点） 　新鋭監督は、野心あふれるほうがいい。85分間リアルタイム進行、一回もカットなし（全編ワンカット）。そんな個性的な実話映画『PVC-1 余命85分』を撮った、コロンビアのスピロス・スタソロプロス監督のように。 　南米のコロンビアで信じがたい事件が発生した。ある農場主（ダニエル・パエス）の家に強盗グループが押し入り、家族を監禁。だが金がないと知った犯行グループは、あろうことか一家の妻（メリダ・ウルキーア）の首に、時限爆弾入りの極太リングを装着して去ったのだ。 　ここまで一度もカットされず話は進む。そしてその後も、ずっと1台の手持ちカメラで事件の顛末が描かれていく。舞台は室内でなく屋外、しかもいくつも場所を変えるという困難な撮影を、綿密な計画通り成し遂げたこの監督の手腕には驚かされる。『ロープ』（48年）で同じ挑戦をしたA・ヒッチコックもびっくりである。 　85分間、ひとつのミスもせず演技をし続けた役者たちも凄いし、彼らをカメラの死角から追い掛け回したであろうスタッフたちもしかり。カメラは不快な手ぶれを極力抑え、引いたり寄ったりあらゆるアイデアとテクニックで、画面にメリハリをつけていく。久々に職人的な香り漂う画面作りを見て、私は満足を得た。 　中でも圧巻なのは、警察と待ち合わせた場所まで、一家が必死に移動していく一連のシークエンス。普通の映画なら5秒のモンタージュですむところだが、すべてリアルタイムで動き続けるこの作品の場合、これだけで迫力満点。遅々として先に進まぬ様子が、爆破までの貴重な時間の浪費を感じさせスリルが増す。 　その途中で一家は車に乗ったり、林の中を近道したり、小川を渡ったり、はては手押しのトロッコに乗ったりする。このトロッコを押す人たちの姿に観客はまた驚く。コロンビアの、これが現実なのか、それとも演出なのかはわからないが、凄みあるリアリティを感じるはずだ。 　こんな首爆弾まで用意するなど、目的がさっぱりわからない犯人たちも不気味この上ないが、これは現実にあった話。コロンビアの、絶望的なまでの治安の悪さ、発生する犯罪の桁違いの凶悪さには誰もがショックを受ける。それを伝えたかったのだとすれば、本作は大成功だ。やってきた警官の爆弾処理方法の、素人でもわかる稚拙さなど、ほとんど絶望しか感じられないほど。 　もう一段か二段、こちらを驚かす仕掛けがあれば、もっと高い点をあげたいところだが、いずれにしてもレイトショー限定にするには惜しい力作だ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆野心的アイデアをほめたい（65点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002JLRODE/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B002JLRODE.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　新鋭監督は、野心あふれるほうがいい。85分間リアルタイム進行、一回もカットなし（全編ワンカット）。そんな個性的な実話映画『PVC-1 余命85分』を撮った、コロンビアのスピロス・スタソロプロス監督のように。</p>
<span id="more-10355"></span>
<p>　南米のコロンビアで信じがたい事件が発生した。ある農場主（ダニエル・パエス）の家に強盗グループが押し入り、家族を監禁。だが金がないと知った犯行グループは、あろうことか一家の妻（メリダ・ウルキーア）の首に、時限爆弾入りの極太リングを装着して去ったのだ。</p>
<p>　ここまで一度もカットされず話は進む。そしてその後も、ずっと1台の手持ちカメラで事件の顛末が描かれていく。舞台は室内でなく屋外、しかもいくつも場所を変えるという困難な撮影を、綿密な計画通り成し遂げたこの監督の手腕には驚かされる。『ロープ』（48年）で同じ挑戦をしたA・ヒッチコックもびっくりである。</p>
<p>　85分間、ひとつのミスもせず演技をし続けた役者たちも凄いし、彼らをカメラの死角から追い掛け回したであろうスタッフたちもしかり。カメラは不快な手ぶれを極力抑え、引いたり寄ったりあらゆるアイデアとテクニックで、画面にメリハリをつけていく。久々に職人的な香り漂う画面作りを見て、私は満足を得た。</p>
<p>　中でも圧巻なのは、警察と待ち合わせた場所まで、一家が必死に移動していく一連のシークエンス。普通の映画なら5秒のモンタージュですむところだが、すべてリアルタイムで動き続けるこの作品の場合、これだけで迫力満点。遅々として先に進まぬ様子が、爆破までの貴重な時間の浪費を感じさせスリルが増す。</p>
<p>　その途中で一家は車に乗ったり、林の中を近道したり、小川を渡ったり、はては手押しのトロッコに乗ったりする。このトロッコを押す人たちの姿に観客はまた驚く。コロンビアの、これが現実なのか、それとも演出なのかはわからないが、凄みあるリアリティを感じるはずだ。</p>
<p>　こんな首爆弾まで用意するなど、目的がさっぱりわからない犯人たちも不気味この上ないが、これは現実にあった話。コロンビアの、絶望的なまでの治安の悪さ、発生する犯罪の桁違いの凶悪さには誰もがショックを受ける。それを伝えたかったのだとすれば、本作は大成功だ。やってきた警官の爆弾処理方法の、素人でもわかる稚拙さなど、ほとんど絶望しか感じられないほど。</p>
<p>　もう一段か二段、こちらを驚かす仕掛けがあれば、もっと高い点をあげたいところだが、いずれにしてもレイトショー限定にするには惜しい力作だ。</p>]]></content:encoded>
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		<title>テラートレイン</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:08:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[叫びたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆まさに「地獄の車窓から──」（70点） 　80年の同名サスペンスのリメイクとなる本作は、その内容を大きく変え、電車ファンを凍りつかせるスプラッターホラーとして蘇った。 　国際大会出場のためリトアニアに遠征中の、インディアナ大レスリング部の面々。アレックス（ゾーラ・バーチ）や部員たちは、男女連れ立って街でハメをはずしまくり、翌朝の列車に乗り遅れてしまう。言葉も通じず途方にくれていたところ、親切な現地女性がやってきて乗るべき列車を教えてくれた。 　外国で親切に寄ってくるヤツにろくなのはいない、ということで、哀れな体育系大学生たちは殺人列車の旅を満喫する羽目になる。 　安宿の宿泊者が拷問ハウスへ送られる「ホステル」シリーズを髣髴とさせる恐怖映画で、妙なリアリティがあるから、海外を一人旅する人は鑑賞要注意。「東欧なら、これくらいの事件が起きても不思議じゃない」という、私たちのとんでもない偏見を利用した、ステキなホラー作品といえる。 　じっさい本作は、東欧でおきている事件（もちろん映画とはだいぶ違うが）をヒントに、電車内密室ドラマとして企画されたもの。ブルガリアの、本物の鉄道車両内で撮影できたおかげで、低予算ながら実感伴う映像が実現した。 　冒頭、ナイスバディの裸の子の映像から始まるが、その直後、私たちのささやかなスケベ心を打ち砕く強烈な描写が襲い掛かる。 　ここに限らず、劇中の残酷描写はかなりのもの。私はこれを紹介しようとして、テレビ局のプロデューサーに「これは放送できない」と泣きつかれた。私としてはそれほどとは感じていなかったのだが、感覚がマヒしている証拠であろう。 　思えば少年時代、おそるおそる見た「食人族」（81年、イタリア）のビデオを、友人の父親はから揚げをたべながら平然と見ていたと聞いて、その豪胆さに感動したものだが、最近は自分がその域に達しつつあるような気がしてならない。本作品にも、おめめスプーンなど様々な見所（？）があるが、皆さんはどうお感じになるだろう。 　犯人たちの目的がなかなか明らかにならないドキドキ展開、さらに終盤には壮絶なサバイバルバトルがあるなど、人々がホラーやサスペンスに求める本能的快楽は十分に満たしてくれる。内臓えぐりだし場面などは画面が真っ黒に近いほどに暗く、モニターによっては見ずらいだろうからその点でも映画館向き。 　美女に肉の注射をしようとしたら、逆にあぶない薬を注射されていつの間にか自分のおなかが解体中。そんなシュールな恐怖を味わいたい人にとっては、なかなかの掘り出し物となるだろう。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆まさに「地獄の車窓から──」（70点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002BR2EO0/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B002BR2EO0.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　80年の同名サスペンスのリメイクとなる本作は、その内容を大きく変え、電車ファンを凍りつかせるスプラッターホラーとして蘇った。</p>
<span id="more-10354"></span>
<p>　国際大会出場のためリトアニアに遠征中の、インディアナ大レスリング部の面々。アレックス（ゾーラ・バーチ）や部員たちは、男女連れ立って街でハメをはずしまくり、翌朝の列車に乗り遅れてしまう。言葉も通じず途方にくれていたところ、親切な現地女性がやってきて乗るべき列車を教えてくれた。</p>
<p>　外国で親切に寄ってくるヤツにろくなのはいない、ということで、哀れな体育系大学生たちは殺人列車の旅を満喫する羽目になる。</p>
<p>　安宿の宿泊者が拷問ハウスへ送られる「ホステル」シリーズを髣髴とさせる恐怖映画で、妙なリアリティがあるから、海外を一人旅する人は鑑賞要注意。「東欧なら、これくらいの事件が起きても不思議じゃない」という、私たちのとんでもない偏見を利用した、ステキなホラー作品といえる。</p>
<p>　じっさい本作は、東欧でおきている事件（もちろん映画とはだいぶ違うが）をヒントに、電車内密室ドラマとして企画されたもの。ブルガリアの、本物の鉄道車両内で撮影できたおかげで、低予算ながら実感伴う映像が実現した。</p>
<p>　冒頭、ナイスバディの裸の子の映像から始まるが、その直後、私たちのささやかなスケベ心を打ち砕く強烈な描写が襲い掛かる。</p>
<p>　ここに限らず、劇中の残酷描写はかなりのもの。私はこれを紹介しようとして、テレビ局のプロデューサーに「これは放送できない」と泣きつかれた。私としてはそれほどとは感じていなかったのだが、感覚がマヒしている証拠であろう。</p>
<p>　思えば少年時代、おそるおそる見た「食人族」（81年、イタリア）のビデオを、友人の父親はから揚げをたべながら平然と見ていたと聞いて、その豪胆さに感動したものだが、最近は自分がその域に達しつつあるような気がしてならない。本作品にも、おめめスプーンなど様々な見所（？）があるが、皆さんはどうお感じになるだろう。</p>
<p>　犯人たちの目的がなかなか明らかにならないドキドキ展開、さらに終盤には壮絶なサバイバルバトルがあるなど、人々がホラーやサスペンスに求める本能的快楽は十分に満たしてくれる。内臓えぐりだし場面などは画面が真っ黒に近いほどに暗く、モニターによっては見ずらいだろうからその点でも映画館向き。</p>
<p>　美女に肉の注射をしようとしたら、逆にあぶない薬を注射されていつの間にか自分のおなかが解体中。そんなシュールな恐怖を味わいたい人にとっては、なかなかの掘り出し物となるだろう。</p>]]></content:encoded>
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		<title>クワイエットルームにようこそ</title>
		<link>http://www.cinemaonline.jp/dvd-ranking2009/afraid2009/10353.html</link>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:07:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[叫びたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆松尾スズキ監督の非情さが炸裂する怖い映画（75点） 　女優は、私生活が波乱万丈なほど芸に深みが出るなどといわれる。もしそれが真実ならば、結婚生活で心身ともに苦労したといわれる内田有紀は、今の若手女優の中では今後の成長が見込まれる一人であろう。結婚引退後、離婚を経て復帰後初の主演作となるこの『クワイエットルームにようこそ』は、彼女のおそるべき演技力によって傑作として花開いた。 　独身のフリーライター（内田有紀）は、人間関係や締め切りのストレスから、わずか数百文字の原稿が書けず行き詰っていた。やがて目覚めるとそこは一面、白い部屋。おまけに身体は完全に拘束されている。どうやら彼女は発作的に睡眠薬を大量摂取し、この精神病院の隔離病棟&#34;クワイエットルーム&#34;に入院させられたらしい。そこには常軌を逸した患者たちが大勢いたが、病院が定める規則のため、締め切りを抱えた彼女でさえも簡単には退院できないという。 　ろくでもない他の患者たちとの交流の中で、ヒロインが自分の身におきた事を見つめなおす物語は、ほとんど病院のワンフロアのみで展開する。本業が舞台演出の松尾スズキ監督（原作も担当）にとって、物理的に限られたこうした空間設定はまさに得意とするところ。逆に言えば、舞台と映画の演出の違いによるボロが出にくい、うまいストーリーといえる。 　そもそも狭い平面上で世界観を確立させねばならない舞台演劇と、前後の奥行きとスクリーン外にそれを広げねばならぬ映画の演出は似て非なるものであり、演劇出身の監督の多くが最初にぶつかる壁といえる。しかしこの作品は最初からその難関はパスされている。それどころか、むしろ病院外の世界を意識させない、すなわち「世界観をワンフロアのみに凝縮する」という通常の逆の演出が求められるために、監督の素性、経験が大いにプラスに働いた。『恋の門』（これもなかなかの作品だった）に続く長編2作目ながら、映画としての出来栄えは段違いである。 　冒頭に大きな謎を配置し、そこから発生する違和感で観客の興味を引っ張りながら、徐々に種明かしをしていく構成。ヒロインも観客もこうだと思い込んでいたものが、ガラガラと音を立てて崩れ行く後半の展開は、大きなショックをこちらに与える。 　それにしても、この作品はとてつもなく恐ろしい。その理由は、意図的に挿入されたスラップスティックなギャグを、何の気なしにケラケラ笑っていた人々を、終盤で突き落としてしまう監督の容赦のなさにある。劇中でヒロインにインタビューされる芸人が何気なく語る言葉は、じつはこの作品の核心を突いている。 　それにしても松尾監督の非情さは半端じゃない。そもそもこのヒロインに内田有紀をあてた事がひどすぎる。タレントとしての彼女が持つ、不幸な女のイメージを最大限に利用しているあたり、もう悪魔的というほかない（つまりハマり役ということ）。だがしかし、これぞ本物のプロフェッショナルの仕事だ。 　それに完璧に応えた内田の意欲も手放しで褒め称えたい。こんなダークな役を受ければCMの依頼だって来なくなりそうなものだが、久々の主演映画にふさわしい、そしていまや本格的な女優になったとアピールするに十分な、勇気ある演技であった。なお個人的には、彼女が服を脱いだシーンの、いまだ健在なナイスバディに感激した次第。ボーイッシュなカラダは、とても30代とは思えない。まあ、そんな事はどうでもいい。 　いずれにせよ、『クワイエットルームにようこそ』は一見ユーモラスな精神病院群像コメディでありながら、実のところセットの細部までこだわり抜いたリアルな人間ドラマ。笑いで開かれた観客の心に強烈な一撃を加える、とにかく怖い映画である。そしてその怖さとは、つまるところ人間の心に潜む闇の部分、表面に出てきてほしくないものの重さそのものといえる。単に楽しい映画ではなく、真摯に人間と向き合った作品を見たい人にオススメする。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆松尾スズキ監督の非情さが炸裂する怖い映画（75点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0011JPENC/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B0011JPENC.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　女優は、私生活が波乱万丈なほど芸に深みが出るなどといわれる。もしそれが真実ならば、結婚生活で心身ともに苦労したといわれる内田有紀は、今の若手女優の中では今後の成長が見込まれる一人であろう。結婚引退後、離婚を経て復帰後初の主演作となるこの『クワイエットルームにようこそ』は、彼女のおそるべき演技力によって傑作として花開いた。</p>
<span id="more-10353"></span>
<p>　独身のフリーライター（内田有紀）は、人間関係や締め切りのストレスから、わずか数百文字の原稿が書けず行き詰っていた。やがて目覚めるとそこは一面、白い部屋。おまけに身体は完全に拘束されている。どうやら彼女は発作的に睡眠薬を大量摂取し、この精神病院の隔離病棟&quot;クワイエットルーム&quot;に入院させられたらしい。そこには常軌を逸した患者たちが大勢いたが、病院が定める規則のため、締め切りを抱えた彼女でさえも簡単には退院できないという。</p>
<p>　ろくでもない他の患者たちとの交流の中で、ヒロインが自分の身におきた事を見つめなおす物語は、ほとんど病院のワンフロアのみで展開する。本業が舞台演出の松尾スズキ監督（原作も担当）にとって、物理的に限られたこうした空間設定はまさに得意とするところ。逆に言えば、舞台と映画の演出の違いによるボロが出にくい、うまいストーリーといえる。</p>
<p>　そもそも狭い平面上で世界観を確立させねばならない舞台演劇と、前後の奥行きとスクリーン外にそれを広げねばならぬ映画の演出は似て非なるものであり、演劇出身の監督の多くが最初にぶつかる壁といえる。しかしこの作品は最初からその難関はパスされている。それどころか、むしろ病院外の世界を意識させない、すなわち「世界観をワンフロアのみに凝縮する」という通常の逆の演出が求められるために、監督の素性、経験が大いにプラスに働いた。『恋の門』（これもなかなかの作品だった）に続く長編2作目ながら、映画としての出来栄えは段違いである。</p>
<p>　冒頭に大きな謎を配置し、そこから発生する違和感で観客の興味を引っ張りながら、徐々に種明かしをしていく構成。ヒロインも観客もこうだと思い込んでいたものが、ガラガラと音を立てて崩れ行く後半の展開は、大きなショックをこちらに与える。</p>
<p>　それにしても、この作品はとてつもなく恐ろしい。その理由は、意図的に挿入されたスラップスティックなギャグを、何の気なしにケラケラ笑っていた人々を、終盤で突き落としてしまう監督の容赦のなさにある。劇中でヒロインにインタビューされる芸人が何気なく語る言葉は、じつはこの作品の核心を突いている。</p>
<p>　それにしても松尾監督の非情さは半端じゃない。そもそもこのヒロインに内田有紀をあてた事がひどすぎる。タレントとしての彼女が持つ、不幸な女のイメージを最大限に利用しているあたり、もう悪魔的というほかない（つまりハマり役ということ）。だがしかし、これぞ本物のプロフェッショナルの仕事だ。</p>
<p>　それに完璧に応えた内田の意欲も手放しで褒め称えたい。こんなダークな役を受ければCMの依頼だって来なくなりそうなものだが、久々の主演映画にふさわしい、そしていまや本格的な女優になったとアピールするに十分な、勇気ある演技であった。なお個人的には、彼女が服を脱いだシーンの、いまだ健在なナイスバディに感激した次第。ボーイッシュなカラダは、とても30代とは思えない。まあ、そんな事はどうでもいい。</p>
<p>　いずれにせよ、『クワイエットルームにようこそ』は一見ユーモラスな精神病院群像コメディでありながら、実のところセットの細部までこだわり抜いたリアルな人間ドラマ。笑いで開かれた観客の心に強烈な一撃を加える、とにかく怖い映画である。そしてその怖さとは、つまるところ人間の心に潜む闇の部分、表面に出てきてほしくないものの重さそのものといえる。単に楽しい映画ではなく、真摯に人間と向き合った作品を見たい人にオススメする。</p>]]></content:encoded>
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		<title>ダイアナの選択</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:06:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
				<category><![CDATA[叫びたい2009]]></category>

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		<description><![CDATA[◆公式サイトを読む前に見に行って（80点） 　犯人の名前を知ってから推理小説を読むのが好きな人は、『ダイアナの選択』の公式サイトを読むとよい。 　高校時代、校内で銃乱射事件に遭遇した経験をもつダイアナ（ユマ・サーマン）の、深い心の傷はいまだ癒えない。あのとき彼女は親友のモーリーン（エヴァ・アムリ）と女子トイレに追い詰められ、犯人にこう問われたのだった。「お前たち二人のうち一人を殺す。どっちを殺すかお前たちが決めろ。さあ、どっちだダイアナ？」 　少女時代に自らが発した一言が、親友の運命と自分の人生を変えてしまった。たとえいま、愛娘や優しい夫と、なに不自由ない暮らしをしているように見えても、決して消えることのないトラウマをダイアナは抱えている。 　さて、映画の情報を得るとき、公式サイトを利用する人は少なくないだろう。だが、私はあまりオススメしない。あれはときに、とんでもない間違いをしでかす。 　『ダイアナの選択』の場合もまさにそれで、結末のどんでん返しが最大の売りである本作において最悪ともいうべき、ネタバレにつながる記述が書いてある。これは、図書館で推理小説を借りたら、赤字で真犯人に丸がしてあった、というようなイタズラに出くわすくらい致命的だ。 　冒頭で読めといったのはもちろん皮肉であるから、間違ってもこの作品に限っては公式サイト（および公式資料を疑いもなく丸写しした各種紹介記事）を読んではならない。 　一方、作品の内容についてだが、とても丁寧に作ってあるからドラマとしては十分見ごたえがある。とくに、現実に何度もおきた同種の事件、悲劇を想像させる校内銃乱射事件の様子は、見ているこちらもトラウマになりそうな身に迫る描写。女子高生二人がトイレでたわいもない会話をしているとき、背後で鳴り響く乾いた銃声。その恐怖たるや尋常ではない。 　このキツい回想シーンのあとは、ユマ・サーマン演じる大人時代のダイアナのパートになるが、高校時代の様子も頻繁に挿入される。幸せなはずの今の暮らしの中で、主人公はそれこそ目に入った何気ないものや出来事から、一瞬にしてあの日の悪夢に立ち返ってしまう。高校時代の楽しい思い出の数々は、しかしその最後にはかならず「あの日」につながるのだ。あらゆる思い出に傷つけられる、こんなに悲惨な人生はあるまい。 　彼女があのときとった行動について、観客は深い同情を感じると共に、「でも、はたしてあれが最善だったのかな」と考え始める。そんなとき画面に「良心の痛み」との文字が、思わせぶりに浮かび上がる。これが本作のテーマなのか。 　さて、私が紹介するのはここまで。ここから先は、誰にとっても予想外の展開が待ち受けている。クライマックスでは、怒とうのどんでん返しと伏線の回収ぶりに心酔していただきたい。 　それにしても「良心の痛み」がテーマだとしたら、これはきわめて優秀なラストである。ダイアナが、あの日の選択によって悩まされ続けた胸の痛み、苦しみが大きいほど、この結末は未来に救いをもたらす。多くの人が、「凄い映画だった」と感心し、同時に感動して帰路に着くだろう。あくまで、公式サイトを読んでいない人限定だが。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆公式サイトを読む前に見に行って（80点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002753MEM/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B002753MEM.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　犯人の名前を知ってから推理小説を読むのが好きな人は、『ダイアナの選択』の公式サイトを読むとよい。</p>
<span id="more-10349"></span>
<p>　高校時代、校内で銃乱射事件に遭遇した経験をもつダイアナ（ユマ・サーマン）の、深い心の傷はいまだ癒えない。あのとき彼女は親友のモーリーン（エヴァ・アムリ）と女子トイレに追い詰められ、犯人にこう問われたのだった。「お前たち二人のうち一人を殺す。どっちを殺すかお前たちが決めろ。さあ、どっちだダイアナ？」</p>
<p>　少女時代に自らが発した一言が、親友の運命と自分の人生を変えてしまった。たとえいま、愛娘や優しい夫と、なに不自由ない暮らしをしているように見えても、決して消えることのないトラウマをダイアナは抱えている。</p>
<p>　さて、映画の情報を得るとき、公式サイトを利用する人は少なくないだろう。だが、私はあまりオススメしない。あれはときに、とんでもない間違いをしでかす。</p>
<p>　『ダイアナの選択』の場合もまさにそれで、結末のどんでん返しが最大の売りである本作において最悪ともいうべき、ネタバレにつながる記述が書いてある。これは、図書館で推理小説を借りたら、赤字で真犯人に丸がしてあった、というようなイタズラに出くわすくらい致命的だ。</p>
<p>　冒頭で読めといったのはもちろん皮肉であるから、間違ってもこの作品に限っては公式サイト（および公式資料を疑いもなく丸写しした各種紹介記事）を読んではならない。</p>
<p>　一方、作品の内容についてだが、とても丁寧に作ってあるからドラマとしては十分見ごたえがある。とくに、現実に何度もおきた同種の事件、悲劇を想像させる校内銃乱射事件の様子は、見ているこちらもトラウマになりそうな身に迫る描写。女子高生二人がトイレでたわいもない会話をしているとき、背後で鳴り響く乾いた銃声。その恐怖たるや尋常ではない。</p>
<p>　このキツい回想シーンのあとは、ユマ・サーマン演じる大人時代のダイアナのパートになるが、高校時代の様子も頻繁に挿入される。幸せなはずの今の暮らしの中で、主人公はそれこそ目に入った何気ないものや出来事から、一瞬にしてあの日の悪夢に立ち返ってしまう。高校時代の楽しい思い出の数々は、しかしその最後にはかならず「あの日」につながるのだ。あらゆる思い出に傷つけられる、こんなに悲惨な人生はあるまい。</p>
<p>　彼女があのときとった行動について、観客は深い同情を感じると共に、「でも、はたしてあれが最善だったのかな」と考え始める。そんなとき画面に「良心の痛み」との文字が、思わせぶりに浮かび上がる。これが本作のテーマなのか。</p>
<p>　さて、私が紹介するのはここまで。ここから先は、誰にとっても予想外の展開が待ち受けている。クライマックスでは、怒とうのどんでん返しと伏線の回収ぶりに心酔していただきたい。</p>
<p>　それにしても「良心の痛み」がテーマだとしたら、これはきわめて優秀なラストである。ダイアナが、あの日の選択によって悩まされ続けた胸の痛み、苦しみが大きいほど、この結末は未来に救いをもたらす。多くの人が、「凄い映画だった」と感心し、同時に感動して帰路に着くだろう。あくまで、公式サイトを読んでいない人限定だが。</p>]]></content:encoded>
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		<title>ブリッジ</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2009 09:06:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>映画ジャッジ</dc:creator>
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		<description><![CDATA[◆映画史上有数の問題作（85点） 　『ブリッジ』をすこぶる気に入った私は、すでにテレビや雑誌等いくつかの媒体で紹介してきたが、今日はここ超映画批評で初めて知ったという方のためだけに、まったく新しい形でこの映画の記事を書こうと思っている。 　映画のタイトルは、サンフランシスコの観光名所ゴールデンゲートブリッジのこと。この作品は、あの美しいデザインのつり橋についてのドキュメンタリーである。 　……と、ここまでが私が本作鑑賞前に知っていた予備知識のすべて。この映画がいったいどういう内容か、すでに知っている人は私が本編をみたときどう感じたか、想像するだけでニヤニヤしてしまうことだろう。 　じじつ、建設保守の苦労や感動秘話でたっぷり泣かせるプロジェクトX的なものかなーなどとと思っていた私は、最初にデブのおじさんが出てきて、そこでしでかした事に腰を抜かした。宣伝の人にあとで聞いたら、同じ体験をしたプレス関係者が幾人もいたらしい。 　私はそのとき彼女に、「この映画の宣伝プランどうなってるの。ネタばらししちゃうの？」　と聞いてみた。ただこれは少々意地悪な質問であり、本来なら私同様真っ白な状態で見てほしい映画ではあるものの、宣伝側の立場としては現実的にそれは無理というものだ。なにしろ、そのネタは破壊的な集客力を持つことが明白なのだから。「この映画には○○の鮮明映像がたくさん収録されています」というだけで、連日満員は間違いない。 　そんなわけで本作の劇場予告編その他（私が各媒体に書いた文章も含む）を見てすでにネタを知っている人にとって、この記事は少々退屈かもしれないが、どうかご容赦願いたい。ただ、もしもこのページをはじめて読んで、何のことを言っているのかさっぱりわからないという人がいたら、見ざる聞かざるでさっさと映画館に行ってしまう方がよいだろう。 　『ブリッジ』がどんな人に向いているかというと、既存のありきたりな映画に飽いている人。また、予定調和なハッピーエンドより、少しはひねくれたものを好む人。そしてなにより、かつて見たこともないような、強烈なインパクトを受けたい人だ。 　この作品は、そうした人々が好むような編集になっており、あえて後味を悪くするように作ってある。同じ素材で正反対の印象を受けるようにすることもできたのだが、この監督はあえてそれをしない。そこがいい。 　そして、これを見ると日米の価値観のあまりの違いに驚き、心にドシンとくるようなショックを受けることになる。なぜこの監督、スタッフたちはこんなことができるのか。日本的なものの考え方では、到底理解しにくい。その一見冷たい態度、徹底した現実主義、個人主義といった製作の背景に思いをめぐらせる事も、本作の味わいのひとつといえる。 　いずれにせよ、これは本年度屈指の問題作。とんでもない映画だ。妊婦や子供には見せないほうがいいと思うが、だからといって見逃したらあとで必ず損した気分になろう。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="score-afraid">◆映画史上有数の問題作（85点）
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000W7DI96/judgepickup-22/"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000W7DI96.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="叫びたい2009" class="img-left" /></a>
<p>　『ブリッジ』をすこぶる気に入った私は、すでにテレビや雑誌等いくつかの媒体で紹介してきたが、今日はここ超映画批評で初めて知ったという方のためだけに、まったく新しい形でこの映画の記事を書こうと思っている。</p>
<span id="more-10344"></span>
<p>　映画のタイトルは、サンフランシスコの観光名所ゴールデンゲートブリッジのこと。この作品は、あの美しいデザインのつり橋についてのドキュメンタリーである。</p>
<p>　……と、ここまでが私が本作鑑賞前に知っていた予備知識のすべて。この映画がいったいどういう内容か、すでに知っている人は私が本編をみたときどう感じたか、想像するだけでニヤニヤしてしまうことだろう。</p>
<p>　じじつ、建設保守の苦労や感動秘話でたっぷり泣かせるプロジェクトX的なものかなーなどとと思っていた私は、最初にデブのおじさんが出てきて、そこでしでかした事に腰を抜かした。宣伝の人にあとで聞いたら、同じ体験をしたプレス関係者が幾人もいたらしい。</p>
<p>　私はそのとき彼女に、「この映画の宣伝プランどうなってるの。ネタばらししちゃうの？」　と聞いてみた。ただこれは少々意地悪な質問であり、本来なら私同様真っ白な状態で見てほしい映画ではあるものの、宣伝側の立場としては現実的にそれは無理というものだ。なにしろ、そのネタは破壊的な集客力を持つことが明白なのだから。「この映画には○○の鮮明映像がたくさん収録されています」というだけで、連日満員は間違いない。</p>
<p>　そんなわけで本作の劇場予告編その他（私が各媒体に書いた文章も含む）を見てすでにネタを知っている人にとって、この記事は少々退屈かもしれないが、どうかご容赦願いたい。ただ、もしもこのページをはじめて読んで、何のことを言っているのかさっぱりわからないという人がいたら、見ざる聞かざるでさっさと映画館に行ってしまう方がよいだろう。</p>
<p>　『ブリッジ』がどんな人に向いているかというと、既存のありきたりな映画に飽いている人。また、予定調和なハッピーエンドより、少しはひねくれたものを好む人。そしてなにより、かつて見たこともないような、強烈なインパクトを受けたい人だ。</p>
<p>　この作品は、そうした人々が好むような編集になっており、あえて後味を悪くするように作ってある。同じ素材で正反対の印象を受けるようにすることもできたのだが、この監督はあえてそれをしない。そこがいい。</p>
<p>　そして、これを見ると日米の価値観のあまりの違いに驚き、心にドシンとくるようなショックを受けることになる。なぜこの監督、スタッフたちはこんなことができるのか。日本的なものの考え方では、到底理解しにくい。その一見冷たい態度、徹底した現実主義、個人主義といった製作の背景に思いをめぐらせる事も、本作の味わいのひとつといえる。</p>
<p>　いずれにせよ、これは本年度屈指の問題作。とんでもない映画だ。妊婦や子供には見せないほうがいいと思うが、だからといって見逃したらあとで必ず損した気分になろう。</p>]]></content:encoded>
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