ルンバ! - 渡まち子

◆いろいろあった末に「こんにちは」と挨拶を交わす2人の表情が最高だ(65点)

 道化師が本業のアベルとゴードン、ロミーの長編第2作は、不幸の連打にもメゲず、愛に生きる夫婦の物語だ。ダンス好きの教師夫妻、ドムとフィオナは幸せなカップル。ダンス大会で優勝した帰り道、自殺願望のある男のせいで車が事故を起こしてしまい、フィオナは片足を失いドムは記憶を失くす。その後、職場をクビになり、家は全焼。パンを買いに行ったドムは暴漢に襲われるが見知らぬ男に助けられ、ドーナツ屋を手伝うことに。一方、フィオナはドムが死んだと勘違いしてしまう。はたして2人は再び巡り会い、愛を取り戻すことができるのか…。

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アイスバーグ - 渡まち子

◆何しろ身体を張ったギャグがすさまじく、その激しい動きは前衛舞踏のようにさえ見える(65点)

 サイレント映画を思わせる、アナログ感満載の奇妙なコメディーは、アベルとゴードンのカップルによる監督・主演映画で、彼らの個性が炸裂している。ベルギー・ブリュッセル近郊に住む主婦のフィオナは、不注意から勤務先のハンバーガーショップの冷凍室に閉じ込められてしまう。翌朝、九死に一生を得て救いだされた時、フィオナはなぜか氷への愛に目覚めていた。自分の不在にさえ気付かない夫ジュリアンや子供たちを捨てて、仏の港町バルフルールに到着し、小舟タイタニック号の船長で寡黙なルネと共に、氷山を目指すのだが…。

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ソルト - スタッフ加納

ソルト

◆綺麗でセクシーなアンジーに見惚れました(70点)

 本作は、今世界で大人気の女優:アンジェリーナ・ジョリー(愛称:アンジー)が主演するアクション・サスペンス・ムービーです。

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ルンバ! - 佐々木貴之

◆道化師のキャリアを活かしたパントマイム風のギャグが最大の魅力(70点)

 ベルギー出身の道化師カップル、ドミニク・アベル&フィオナ・ゴードンが主演し、ブルーノ・ロミと三人で監督、脚本を務めた長編第二弾。

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ソルト - 小梶勝男

ソルト

◆アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイ・アクション。ストーリーは荒唐無稽だが、それが気にならないほどのスピード感は見事。ジョリーはどのシーンでも魅力的だ(74点)

 近頃、ロシアの美人スパイが逮捕されて話題になったが、現実の(恐らく)地味な諜報活動とはまるで無関係な、ド派手なスパイ・アクションである。
アンジェリーナ・ジョリーが、走り、飛び、格闘し、銃を撃つ。全編、アクションが全く止まらない。この疾走感は実に見事だ。

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ちょんまげぷりん - 福本次郎

◆仕事とはなにか、父親・母親の役割とはなにかという問いの答えを模索しつつ、映画は人生に本当に大切なものを探していく。江戸時代の侍が作るスイーツの数々がうっとりするほど美しく、その甘さが視覚を通じて伝わってくる。(60点)

 ピンと伸びた背筋、鋭い眼光と変わらない表情で、行儀の悪い子供を一喝し、男はやたら涙を見せぬものと諭す。そんな絵にかいたような古風な精神を持つ侍が現代の東京にタイムスリップし、変わり果てた江戸の風景に唖然としながらも、シングルマザーとその子供と触れ合ううちに次第に自分の生きる道を見つけていく。映画は、仕事とはなにか、父親・母親の役割とはなにかという問いの答えを模索しつつ、人生に本当に大切なものを探す。主人公が作るスイーツの数々がうっとりするほど美しく、その甘さが視覚を通じて伝わってくるようだ。

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ソルト - 福本次郎

ソルト

◆北朝鮮での拷問、情報機関ビルからの脱出、トラックの屋根を飛び移っての逃走、厳重警備をかいくぐっての暗殺劇。物語は二転三転する一方、過激なアクションの連続で、ヒロインの行動原理が謎に満ちたまま最後まで突っ走る。(40点)

 どんなに追い詰められてもヒロインの強靭な心を支えているのは夫との愛。鋼鉄の意思と明晰な頭脳、そして卓越した身体能力であらゆる危機を乗り越える。北朝鮮での拷問、情報機関ビルからの脱出、トラックやトレーラーの屋根を飛び移っての逃走、厳重警備をかいくぐっての暗殺劇。二転三転する一方、過激なアクションと汗握るシーンの連続で、彼女の行動原理が謎に満ちたまま最後まで突っ走る。その来歴とスパイとしてのポテンシャルの高さは表現できているが、結局この物語を通じて何がしたかったのかよく理解できなかった。

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ちょんまげぷりん - 渡まち子

◆生活の描写にご都合主義のところはあるが、子育てと仕事の両立に奮闘するひろ子の生き方と、安兵衛が江戸から現代にやってくる不思議の理由が絶妙に重なる構成は上手い(60点)

 江戸から現代にやってきたお侍がお菓子作りに目覚めるというハートフル・コメディーには、現代人が忘れがちな“1本通った筋”がある。シングルマザーのひろ子は、息子の友也と二人暮し。ある日、侍姿でうずくまる木島安兵衛という男に出会う。安兵衛は江戸時代から現代の東京にやってきた侍だというのだ。驚き怪しみながらも、なりゆきで彼を居候させることになり、安兵衛はお礼として家事いっさいを引き受けることに。友也に対して叱るべきところは叱り、礼儀を教え、病気になれば必死に看病する安兵衛。3人は不思議な絆で結ばれていく。ある時、友也のためにプリンを作ったことから安兵衛はお菓子作りに目覚め、人気パティシエになって外で働くようになるが、3人のバランスが崩れ始める…。

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フェアウェル さらば、哀しみのスパイ - 渡まち子

◆ごく普通の人間がいつのまにか国家を揺るがす機密にかかわっていく過程がリアル(65点)

 20世紀最大級のスパイ事件の一つ“フェアウェル事件”をベースにしたサスペンス・ドラマは、祖国のためを思うからこそ国を裏切る、究極の自己犠牲だったとするスタンスが興味深い。1980年代初頭、KGBの幹部であるグリゴリエフ大佐は、技師ピエールを通して西側・フランスの国家保安局にソ連が入手した極秘情報を流す。それは世界のパワー・バランスを崩してしまうほどの破壊力を持つトップ・シークレットだった…。

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昆虫物語 みつばちハッチ~勇気のメロディ~ - 渡まち子

◆みつばちがいなくなる事態は一大事だが、人間の一方的な善意や過剰なエコロジーの風潮への、やんわりとした批判に感じた(55点)

 70年代に大人気だったTVアニメ「昆虫物語みなしごハッチ」の初の劇場版。生き別れた母親を探すみつばちを主人公に、勇気と希望というメッセージを分かりやすく描いている。スズメバチの襲来で連れ去られた母親を探すため、ひとりで旅を続けるみつばちの子ハッチ。森でさまざまな虫たちに出会うが、旅の途中で、人間が住む町・セピアタウンに迷いこんでしまう。そこでハッチは、なぜか虫と会話ができる少女・アミィと出会い、心を通わせるが…。

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ソルト - 佐々木貴之

ソルト

◆黒髪アンジーが魅せるアクションは実にカッコいい(70点)

 CIAの女性エージェントであるソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、何者かの罠によってロシアの二重スパイの容疑をかけられてしまう。自身の潔白を証明するべく逃亡を図ったソルトは、CIAからの追跡をかわしながらも真相究明に乗り出すのであった。

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フェアウェル さらば、哀しみのスパイ - 福本次郎

◆疲弊した体制に嫌気がさした政府高官の、祖国を刷新させるために自ら捨て石となって国家を裏切る過程がリアリティたっぷりに描かれる。1980年代の歴史的変革は、こんな地味な人間の行為から生まれたことに驚嘆せざるを得ない。(50点)

 キャビネットに収められた書類や机の上に放置されたフォルダから最高機密を盗み出す。そこにはハリウッド作品でおなじみの手に汗握る緊張や大掛かりなアクションはなく、主人公はさりげなさを装って同僚の目をごまかそうとするだけ。物語は、疲弊した体制に嫌気がさした政府高官が、祖国を刷新させるために自ら捨て石となって国家を裏切る過程をリアリティたっぷりに描く。ここで語られるのは安易なヒロイズムなどではなく、息子の世代はもう少しましな世の中になってほしいという願い。1980年代の共産圏の崩壊は、こんな地味な人々の行動から生まれたことに驚嘆する。

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老人と海 ディレクターズ・カット版 - 福本次郎

◆沖縄のさらに南方、日本最西端の島で、漁業で生計を立てる老人の姿を追い、カジキマグロに対する執念を描く。ヤマ場の乏しい退屈な展開は都会から遠く離れた島で暮らす人々の、のんびりとした生き方を反映させているようだ。(40点)

 サバニと呼ばれる小さなボートで沖に出る年老いた漁師。自分で研いだ釣針と銛を積み込んで、早朝から夕方まで魚がかかるのを待つ。狙っているのは長く鋭い吻を持つカジキマグロ、だが40~50センチの小物しか獲れない。カメラは沖縄のさらに南方、日本の最西端に位置する島で、漁業で生計を立てる老人の姿を追い、彼のカジキマグロに対する執念を描く。静かな島の生活、若者が少ない活気のない漁港、ヤマ場の乏しい退屈な展開、それらはすべて都会から遠く離れた島で暮らす人々の、のんびりとした生き方を反映させているようだ。

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ソルト - 渡まち子

ソルト

◆アンジーの七変化が楽しめるスパイ・アクション。リアリティーはないがタフなヒロインの活躍は嬉しい。(55点)

 CIAの敏腕分析官イヴリン・ソルトは、何者かの企てによってロシアの二重スパイの嫌疑をかけられる。自分の無実をはらすため逃亡を図り、CIAの追跡をかわしながら陰謀の真相を探ろうとするが…。

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ソルト - 町田敦夫

ソルト

◆アンジーの七変化とアクション(だけ)は必見(65点)

 アンジェリーナ・ジョリーは(あるいは彼女のスタントマンは)この映画で何度、高所から飛び降りたことか。高架道路から飛び、トラックの屋根から飛び、地下鉄から飛び、エレベーターシャフトから飛び、その間に格闘、射撃、爆破、暗殺。ついでに目の色や髪の色を変え、人相を変え、服装を替え、ついには男装まで披露してくれた。

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