◆んんん・・・・微妙、です。。(48点)
1979年に「エイリアン」、1987年に「プレデター」がスクリーンに誕生。斬新かつ強烈なキャラクターで人気が沸騰、それぞれに続編が製作、さらにこの2大キャラクターの対決を描いたアニメコミックやゲームも生まれ、20世紀フォックス社の2大看板ともいえるモンスターとなった。
2004年には上記のコミックを原作とし「エイリアンVSプレデター」として映画化。本作「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」は題のとおりこの2作目(続編)である。
前作終盤、死闘の末勝利したプレデターが仲間の遺体とともに宇宙船に戻るのだが、その遺体に寄生していたチェストバスター(エイリアンの子供)が遺体の腹から飛び出るシーンで終わっていた。本作は忠実にその続きからスタート。
腹から飛び出たエイリアンが宇宙船内で成長し、プレデターを襲い始める。コントロール不能になった宇宙船が、広大な宇宙の中の小さな星:地球へすごい確立で墜落(笑)そこから、獲物を求めて飛び出したエイリアンと人類、プレデターとの三つ巴の戦いが始まる!
とはいえ、題のとおり、ほとんどエイリアンとプレデターの戦いを観戦状態。なので台詞(?)もほとんど「きぇぇ?ぃ!!」や「ぱぱぱぱ!」など怪物の奇声(?)それと人間の「きゃーっ!!!」
映像としては、大部分が薄暗く、人間を襲っているときや、戦っているときのエイリアン、プレデターの顔面アップは、同じ体色に同じはげ頭なので、暗く、画面がちらちらするとどっちがどっちなのかわからなくなってしまうことがしばしば。まぁ、ひ弱な人類としてはどっちがどっちでも関係ないですけどね(笑)
小さい頃に見た「エイリアン」「プレデター」はそれぞれ、確かに面白かった!!特に私は、「プレデター」の人間生皮剥き&逆さつるしシーンが子供心にかなりショッキングだった!(お父さん、お母さん、子供にこんなの見せちゃいけません!)
しかし、「エイリアンVSプレデター」シリーズとなってからは、2大モンスターの対決というところで初めは興味を魅かれるのだが、次第にモンスターの戦いをメインに見ていると、どきどき感に欠け興味が薄れた。どうも人間自信が襲われ、逃げまどい、頭を使って戦い、あるときは仲間の死を受け止めたり・・・といった人間味のある場面が少なくなると、登場人物に同調しきれなくなるようだ。
また、ストーリー中に一家族が登場するが、あっさりお父さんが襲われ、まだ生きていてもがいているにも関わらず、お母さんは子を連れてさっさと逃げ、悲しむ風でもない。。その態度に衝撃を受けるよ!といった感じ。主人公という設定事態がなく、登場人物に感情移入する程のヒューマンストーリーがないことも興味が薄れた理由かもしれない。
本作の全体的な感想は、――打ち上げ花火も連続して見ていると飽きる――という感覚・・・伝わるでしょうか・・・(笑;)豪快な戦いのシーンが多すぎて、マンネリ気味な気配。
そして終盤は、この戦いいつまで続くのか?っと思っているやいきなりE N D!!え!?結局それで終わるの!!??と(途中からうすうすラストは見えるが)ある意味ビックリする急展開だった!
映画館で見るには、少々もったいない作品かも・・。
(スタッフ古庄)