AVP2 エイリアンズ VS. プレデター - 福本次郎

◆暗闇での死闘は短いカットでほとんど細部が見えず、しかも舞台となる街を停電させるという念の入れようは、あらかじめ怪物の造形の粗を隠すための予防線を張っているよう。結局、企画の安っぽさばかりが浮き彫りになった。(30点)

ネタバレ注意! この批評は結末に触れています。

 暗闇で繰り広げられる死闘は短いカットで切り刻まれた上、時折フラッシュライトで照らされるだけでほとんど細部が見えず、どういう動きをしているのかが分からない。しかも舞台となる街を停電させるという念の入れようは、あらかじめ怪物たちの造形の粗を見せないために予防線を張っているのかと思わせる。結局、映画史上の2大宇宙モンスターを闘わせるという企画も、2本目となるとその安っぽさばかりが浮き彫りになってしまった。

 プレデターに寄生したエイリアンが成長しプレデターの宇宙船の乗組員を殲滅、宇宙船は米国の田舎街に墜落して多数のエイリアンの幼虫が放たれる。それを追ってエイリアン狩りのスペシャリストが地球に送り込まれる一方、エイリアンが人間を次々と襲い始める。

 今回のプレデターは百戦錬磨のつわもので、平凡なエイリアンなら素手でぶちのめす。多数のエイリアンに囲まれても動じることなく、爆弾や光線銃・手裏剣といった武器で確実に仕留める。しかしその過程は暗い画面の中ではっきりと視認できず、手に汗握る感覚とは無縁。どちらが勝つとかどういう闘い方をするかいう興味はすっかり失せてしまい、フラストレーションばかりがたまっていく。

 立ち位置の定まらなさが失敗の原因だろう。中途半端に人間を登場させたために彼らの心理状態を描かざるを得ず、物語をぶれさせる。その上に、プレデター視線でエイリアンを追うからどこに感情の軸足を置いていいのか不明。せめて人間がエイリアンとプレデターの関係を見抜き、プレデターがエイリアン狩りをしやすいように導いていくとか、人間がエイリアンを飼いならしプレデターと闘わせるというくらいのアイデアを見せて欲しかった。そもそも、エイリアンとプレデターの闘いに人間を介在させる意味がまったくなく、人間からの視点はエイリアンに襲われるときのスリルに限定され、そのシーンも3流ホラー映画並み。このシリーズ、もう打ち止めにしたほうがよい。

福本次郎

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