キャピタリズム~マネーは踊る~ - 山口拓朗

◆誰もが最後まで興味を持って見られるエンターテインメント(75点)

 「華氏911」(2004年)や「シッコ」(2007年)など、話題性のある社会派ドキュメンタリーを撮り続けてきた奇才マイケル・ムーア。氏の作品に少々過剰で独善的な面があるのは事実だが、なにはともあれ、それが「ムーア流ドキュメンタリー」として確立されていることは間違いない。氏は常に「庶民」や「弱者」の立場に立ち、地位や権力を乱用する人々に、鋭い刃(やいば)を向ける。そのスタンスはよくも悪くも崩れることはない。

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サバイバル・フィールド - 山口拓朗

◆ホラー&サスペンス好きのみならず、アーミーフリークにとっても見ごたえのある作品(60点)

 スリルあふれるサバイバルゲーム「ペイントボール」に参加するため、深い森の中のフィールドへとやってきたデビッド(ブレンダン・マッキー)やアンナ(ジェニファー・マター)を含めた8人。ゲームがスタートするやいなや、あろうことか仲間のひとりが実弾で撃たれた。実弾を放ったのはいったい誰なのか? 次々と犠牲者が増えるなか、参加者たちは焦燥感を募らせていく……。

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戦場でワルツを - 山口拓朗

◆世界各国で映画賞を獲得した話題作(75点)

 第81回アカデミー賞外国語映画賞の最有力候補に挙げられながら、その栄冠を日本の「おくりびと」に奪われたイスラエル映画「戦場でワルツを」は、1982年のレバノン侵攻でイスラエル軍に従軍したアリ・フォルマン監督が、自身の体験をもとにしたドキュメンターリー・アニメーション。独自の視点で戦争の苦しみや不条理を浮き上がらせ、世界各国で映画賞を獲得した話題作だ。

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E.YAZAWA ROCK - 山口拓朗

◆ロックや音楽好き、クリエイティブな表現活動に関心のある方にオススメ(60点)

 日本のロックシーンを語る上で外すことはできない伝説のバンド、キャロルのフロントマンにして、還暦を迎えた今もなおアリーナやスタジアム規模の会場を熱狂的なファンで埋め尽くすことができる永ちゃんこと矢沢永吉のドキュメンタリー。永ちゃんファンはもちろん、ロックや音楽好き、クリエイティブな表現活動に関心のある方にオススメの1本だ。

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2012 - 山口拓朗

◆映像の迫力には圧倒させられる(80点)

 2009年。惑星が直列に並ぶ現象を受けて、太陽の活動が活発化。強い放射線によって地球内部の熱が上昇していた。この異状をいち早く察知したアメリカの地質学者(キウェテル・イジョフォー)は、3年後の2012年に地球が終末を迎えると政府に警告。アメリカ大統領(ダニー・グローヴァー)は、各国の首脳の協力を取り付けて、あるプロジェクトを秘密裏にスタートさせた……。

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イングロリアス・バスターズ - 山口拓朗

◆全編を通じて、皮肉あり、オマージュあり、メタファーあり、ユーモアありの会話劇(85点)

 「レザボア・ドッグス」(1992年)、「パルプ・フィクション」(1994年)、「キル・ビル」(2003年)、「デス・プルーフ in グラインドハウス」(2007年)など、撮るたびに話題を巻き起こすクエンティン・タランティーノ監督の最新作。ただでさえ注目度の高い監督だが、主演にブラッド・ピットを迎えたとあれば、話題としては"鉄板"だろう。

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脳内ニューヨーク - 山口拓朗

◆易しい映画ではありません(70点)

 ニューヨーク在住の劇演出家ケイデン(フィリップ・シーモア・ホフマン)の結婚生活は破綻し、自身も原因不明の病に冒されてしまった。優柔不断な性格が災いして、新たな恋愛もうまくいかない。そんなある日、ある賞を受賞した彼のもとに多額の賞金が転がり込んだ。人生をやり直す決意をしたケイデンは、多額の費用を投じて、ニューヨークのとある巨大倉庫のなかに、自分が思い描く理想のニューヨークを作り上げて、前代未聞の舞台を上演するプロジェクトに乗り出した……。

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THE WAVE ウェイヴ - 山口拓朗

◆衝撃的なクライマックス(70点)

 「es【エス】」(2002年)といえば、1971年にスタンフォード大学で行われた「刑務所を舞台にした権力への服従実験」を下敷きにしたシチュエーション・ムービーだが、本作「THE WAVE ウェイヴ」は、その実験以前の1967年にカリフォルニア州の高校で実際に起きた事件を下敷きにした作品。本国ドイツでは240万人を動員し、2008年ドイツ映画興行成績No.1に輝いた話題作だ。

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実験室KR-13 - 山口拓朗

◆予測がつかない展開と心理描写の鋭さで観客を魅了する(80点)

 心理実験に参加するために集まった4人の男女。担当の博士に案内された小さな部屋で彼らは、この実験が、人間の精神と忍耐力の限界を調査するためのものだという説明を受ける。報酬は1日250ドル。実験は4段階に分かれており、1名ずつ脱落者が出るという。説明を終えると、突然、博士が4人のうち1人の頭を拳銃で撃ち抜いた! そして部屋から出て行くとドアにカギをかけてしまった……。一体何が起きたのか? 残された3人の運命は!?

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PUSH 光と闇の能力者 - 山口拓朗

◆映像以上の"熱気"が伝わってこない(55点)

 かつて国家によって育成された特殊能力者たちは、世界各国で身を潜めながら生活していた――。舞台は現代の香港。ある日、【ムーブ<念力で物が動かせる>】の能力をもつニック(クリス・エヴァンス)のもとに、【ウォッチ<未来予知力>】の能力をもつ13歳のキャシー(ダコタ・ファニング)が現れて、闇の政府機関「ディビジョン」から脱走した同じく特殊能力者の女性キラ(カーミラー・ベル)を一緒に捜してほしいと頼まれる。ニックは一度は断るが、間もなく「ディビジョン」が送り込んだ特殊能力者たちに命を付け狙われ……。

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うた魂(たま)♪ - 山口拓朗

◆ヤンキー合唱部の「15の夜」に感動させられるとは思わなかった(80点)

 かすみ(夏帆)は自分のことが大好きな女子高生。しかし、ひそかに思いを寄せる生徒会長が撮ってくれた、大口を開けて歌う自分の顔写真を見てがく然とする。あまりにもブサイクだったのだ。その日以来、自信を喪失してしまったかすみ。しかし、ライバル校のヤンキー合唱部の魂の込もった合唱と、その合唱部の部長・権藤(ゴリ)のひと言をきっかけに自分を取り戻し始める……。

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ルイスと未来泥棒 - 山口拓朗

◆夢満載の未来を舞台にした冒険活劇&ヒューマンドラマ(80点)

 「チキン・リトル」「ライアンを探せ!」に続く、ウォルト・ディズニー・スタジオ製作のフルCG長編アニメの第3弾。ポップな色に染まる夢満載の未来を舞台にした冒険活劇&ヒューマンドラマだ。

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世界最速のインディアン - 山口拓朗

◆実話をもとにしたヒューマン・サクセスストーリー(90点)

 ニュージーランドの小さな家に暮らすバート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)は、ひたすら速く走ることを目的に、40年以上も前に買ったバイク"インディアン"を改造し続けてきた。夢は世界最速を目指すライダーの聖地、アメリカのボンヌビルで行われる記録会に出場し、世界記録をたたき出すこと。

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パイレーツ・ロック - 山口拓朗

◆愛とユーモアとロックスピリッツあふれる傑作エンターテインメント(85点)

 ラブコメの名作「ラブ・アクチュアリー」(2003年)で大きな評価を得たリチャード・カーティス監督が、愛とユーモアとロックスピリッツあふれる傑作エンターテインメントを完成させた。

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悪夢のエレベーター - 山口拓朗

◆鮮やかな結末をもつ上質のミステリー(70点)

 痛みとともに目を覚ますと、小川順(斎藤工)は急停止したエレベーター内に閉じ込められていた。非常ボタンは不通、携帯は電池切れ。小川と一緒に偶然乗り合わせていたのは、刑務所帰りの関西弁男(内野聖陽)と、人の心が読める超能力者(モト冬樹)、自殺志望者の少女(佐津川愛美)の3人。時を同じくして小川の妻が陣痛に襲われていた。小川は万が一エレベーターから出られなかったときのことを考えて、ボイスレコーダーに妻への気持ちを残すことにした……。

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