◆ドキュメンタリータッチで描いたことによって観る者にドラマであることを忘れさせ、作品の世界へと没頭させる(70点)
08年度カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得したローラン・カンテ監督・脚本の人間ドラマ。
◆ドキュメンタリータッチで描いたことによって観る者にドラマであることを忘れさせ、作品の世界へと没頭させる(70点)
08年度カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得したローラン・カンテ監督・脚本の人間ドラマ。
◆ブレまくる映像からは現場の生々しい恐ろしさや壮絶さが存分に感じられる(80点)
ミャンマー国内の情報を発信し続ける一般市民=VJ(ビデオ・ジャーナリスト)の姿を追ったデンマーク製ドキュメンタリー作品で第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。
◆70年代に東映で量産されたピンキー・バイオレンスのテイストを現代に甦らせたような作風が魅力的(75点)
東亜英健(中平一史&奥田真一)のショートムービー『やくざハンター』を劇場用長編作としてパワーアップさせた『スケ番☆ハンターズ』二部作。今回は中平一史が手懸けた『総括殴り込み作戦』。
◆亜紗美が繰り広げる格闘シーンは秀逸であり、身動きやパンチ、キックに不自然さを感じさせず、キレ味も抜群(75点)
短編オムニバス『893239(ヤクザ23区)』内の『やくざハンター』が話題を呼び、東亜英樹名義でこれを手懸けた奥田真一と中平一史がそれぞれ単独で撮った『スケ番☆ハンターズ』二部作が誕生した。
◆『スター・ウォーズ』愛を超越した映画愛を感じられた傑作だ(75点)
『スター・ウォーズ エピソード1 ファントムメナス』公開を控えた1998年。中古車販売店勤務のエリック(サム・ハンティントン)は、ハロウィンの夜に『スター・ウォーズ』好きの高校時代の友人たちと再会する。だが、そのうちの一人ライナス(クリストファー・マークエット)は末期ガンに冒されており、余命わずか。『エピソード1』公開まで生きているかどうかわからないということで彼らはルーカス・フィルムの本拠地“スカイウォーカー・ランチ”に侵入していち早く鑑賞することを目的にした旅に出るが……。
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◆ノエ監督作品は一般ウケするようなモノではないことは最初からわかりきっているから、本作も風変わりな映像や作風を好む方にはオススメできる(60点)
フランス映画界の異端児ギャスパー・ノエが日本=東京を舞台にしたブッ飛び作品を撮った!! しかも、143分にも及ぶ力作だ!!
◆長旅を通じてポルトガル人の海への憧れをノスタルジックな味わいで浮き彫りにさせている(65点)
新大陸発見で有名なクリストファー・コロンブスの没後500年を機に製作された作品で、監督は現在101歳のマノエル・デ・オリヴェイラ。06年にコロンブスはポルトガル人だったという新説がマヌエル・ルシアーノ・ダ・シルヴァという歴史家によって発表された。これに触発されてオリヴェイラ監督は本作を撮り上げたのである。
◆手持ちカメラを駆使した臨場感溢れるアクションシーンが秀逸(75点)
マット・デイモンとポール・グリーングラス監督が『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』に続いて三度目のタッグを組んだ戦争系サスペンス・アクション。
◆人形たちと機械獣のバトルを大きな見せ場にしており、派手なアクションシーンとして描いているのが何よりも良い(75点)
第78回アカデミー賞で短編アニメ部門にノミネートされたシェーン・アッカー監督の同名作品をティム・バートンが大いに気に入り、彼の製作で長編化された。監督は短編同様にシェーンが務めた。
◆重くてダークな雰囲気はサスペンス・ホラーらしい出来栄えだが、かなり重々しさを感じさせる(65点)
リチャード・マシスン原作の短編小説をリチャード・ケリー監督が映像化したサスペンス作品で、主演のキャメロン・ディアスにとってはこれがサスペンス初挑戦となった。
◆とにかく最終作が待ち遠しい(70点)
リュック・べッソン監督の実写と3DCGアニメを融合させた三部作の第二部。
◆もう少しホラー、スリラー作品ならではの恐怖やショッキングな描写を用意していたらもっと面白く仕上がっていただろう(60点)
スペインのアレックスとダビのパストール兄弟の長編映画デビュー作となるサスペンス・スリラー。
◆足が大きくなり、毛むくじゃらになり、顔が狼化するシーンに観る者は釘付けになること間違いなし(75点)
狼男を題材にした作品が21世紀に甦った!! 監督はジョー・ジョンストン、狼男=ウルフマンに変身する主人公をベニチオ・デル・トロが演じる。
◆男同士の対決を主軸にしながらも、若手OJの成長を描いたハードボイルド風のポリスアクション(65点)
新人の制服警官OJ(エディソン・チャン)は、ある事件現場で犯人を射殺。香港警察特殊任務部隊SDUの隊長フォン(リッチー・レン)は、彼の腕前を買って部隊に採用する。時同じくして、リン・ジン(ホァン・シャオミン)という男が四年の懲役を終えて出所する。彼は元SDUの警官で唯一500メートル先を狙える名狙撃手でフォンと一、二を競うほどだったが、タオ(ジャック・カオ)率いるグループによる銀行強盗事件で誤って人質を射殺してしまったことが原因で過失致死罪に問われ、服役することになった。フォンら仲間に裏切られたと思った彼は、タオ一味の手先となってフォンへの復讐を果たそうとしていたのであったが……。
◆前半ではドタバタ風のコメディーが観られ、後半ではシリアスな雰囲気を漂わせたりといった見応えのある演出で楽しませてくれる(70点)
かつてはボリショイ交響楽団の天才的指揮者だったアンドレ(アレクセイ・グシュコフ)も今となっては、単なる劇場の清掃員。ある日、パリのシャトレ劇場から二週間後のLAフィル公演が中止になったため、代わりのオーケストラを探しているというFAXを発見し、かつての仲間を集めて楽団を結成し、この公演に出演することを思いつくのだが……。