ADAM - 岡本太陽

◆ヒュー・ダンシーがNYに住むアスペルガー症候群の青年を熱演(65点)

 俳優にとって身体や知的障害のある役を演じるのは非常にリスクの高い事。ダスティン・ホフマンの様に名声を得る場合もあれば、昨年大ヒットした映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』でもネタにされた様に評判を落とす場合もある。映画『ADAM』はNYが舞台のロマンティック・コメディ。その中で『いつか眠りにつく前に』のヒュー・ダンシーが障害を抱える青年を熱演している。

 玩具会社のエンジニアとして働くアダム(ヒュー・ダンシー)はアスペルガー症候群を患う青年。父が亡くなった事で、NYのアパートで1人で暮らす事になってしまった彼の上の階に教師の女性ベス(ローズ・バイン)が新たに引っ越して来る。隣人として接し始める2人だが、いつしか彼らはとっておきの体験を通し、互いにに引かれ合う様になってゆく。

 アスペルガー症候群。場合によっては高機能自閉症と呼ばれる事のあるこの発達障害は、個人差はあるが、特に対人関係に障害が見られたり、特定の分野への執着が見られたりするのが特徴だという。本作の主人公アダムも人の気持ちを推理する事が苦手で、直接的な表現でないと理解出来ない。だから皮肉的なジョークは全く通用しない。また、彼は天体に異常に興味を持っており、星の事となると話が止まらなくなる。物語の中では、自分のアパートにプラネタリウムを作り、ベスを感動させるという一幕も。

 イギリス出身のヒュー・ダンシーは王子様的な容姿が人気の今が旬の俳優だ。今回彼は撮影前に数ヶ月間アスペルガー症候群を患う人々に会う等して、自身の役を作り上げていった。その甲斐あって、難しい役にも関わらず、「アダムは存在する」というレベルまで演技を高める事が出来た。やはり人々に自然と「この人はいる」と信じさせるのが障害を持つ人の役を演じる上で一番重要だ。

 本作の監督を務めるのは今回が長編映画2作目となったマックス・メイヤー。彼は偶然出会ってしまった2人の関係をスウィートに、そして時に胸が痛くなるエピソードも交えて描く。本作を観て感じる事は、アスペルガー症候群を患っていても、いなくても、結局は人間同士の関係、誤解や意思の疎通が出来なくて、対人関係に悩む事は誰だってある。ただアスペルガー症候群の人たちは感じ方が他の人とは違うというだけ。だから互いに理解しようという気持ちがあれば、きっと大丈夫。そんな事がやさしく伝わってくる映画である。

岡本太陽

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