突然日常が凝固したかと思うと、人々は争うように自らの命を断っていく。形も色も臭気もない「何か」、その姿なき殺人者の不気味さはよく描かれているのだが、それが登場人物が感じる恐怖にまで昇華されておらず、中途半端だ。(40点)
© 2008 TWENTIETH CENTURY FOX
突然日常が凝固したかと思うと、人々は争うように自らの命を断っていく。毒ガスなのか空気感染するウイルスなのか正体は不明、そよいだ風に巻きこまれるだけで、人としての機能を停止してしまう。形も色も臭気もない「何か」に追われ襲われ、パニックに陥ることさえできずにそれが通り過ぎるのを待つしかない。ただ、その姿なき殺人者の不気味さはよく描かれているのだが、登場人物が感じる恐怖にまで昇華されておらず、中途半端な物足りなさしか伝わってこない。
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◆地球からミツバチが姿を消したら、人間の寿命は4年!だそうです(驚)(68点)
「シックス センス」で一躍有名となり、毎回ラストに大どんでん返しが用意されているということで、「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」と立て続けに、話題作を提供してくれたM・ナイト・シャマラン監督。
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◆低予算ながらもよくできたスリラー(65点)
永井豪が70年代に発表した漫画「ススムちゃん大ショック」は、突如子育ての本能を失った大人たちが、次々と我が子を殺し始めるという不気味な物語だった。当時小学生だった筆者は、しばらく親に背中を向けられなかったのを覚えている。
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シャマラン流のこけおどし映画。信仰への目配せも感じるが、世界の破滅の正体に苦笑するしかない。(20点)
© 2008 TWENTIETH CENTURY FOX
ある日突然、ミツバチが消えた。間もなく、NYのセントラル・パークで人々が突然倒れる異常現象が起こり、街では自殺者が続出する。科学教師エリオットは、家族や同僚と共に安全な場所を目指して避難するが…。
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人が何の前触れもなく突然死に始める。アメリカを震撼させる原因不明のハプニング!(65点)
© 2008 TWENTIETH CENTURY FOX
M・ナイト・シャマランは知る人ぞ知る『シックス・センス』の監督だ。『シックス・センス』があまりにも評判が良かったため、人々は彼の新作に期待し過ぎる傾向にあり、『アンブレイカブル』『サイン』はまぁまぁの評価だが、続く『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』は散々な結果に終わっている。それでもなお新鮮なアイデアを出し続ける彼の新作映画がこの夏公開になった。『ハプニング(原題:THE HAPPENING)』と呼ばれるこの映画もまた彼の作品の流れを汲む深謀な作品となっている。
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竜宮城はベトナムにあったのです。 (点数 65点)

(C)「ベトナムの風に吹かれて」製作委員会
認知症の現実とベトナムの市井をみせる大森一樹監督の新作。
ベトナムのハナイの町に流れる日本語ラジオ放送からはじまる本作は、近年量産されている認知症患者の現実にベトナム文化を交えた興味深い一篇となっています。
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恥ずかしすぎて他人に言えない体験を共有できる彼らの関係がうらやましくなる作品だった。 (点数 50点)

(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
朝目覚めると、ゆうべの記憶がないばかりかまったく見覚えのない部
屋。さらにいなければならない人間が消えていて、代わりに変なおっ
さんと猿がいる。とってもやばい状況であるのだけは理解できるが、
解決方法が見つからない。そんな、前作同様のシチュエーションを、
バンコクに舞台を移して繰り返す悪友たち。恐ろしく下品でかなり危
険、おまけに相当はた迷惑、しかしそれは退屈でストレスフルな日常
を送る彼らにとって必要なガス抜きなのだ。
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組織の中で個人は歯車に過ぎない。だがそれはモノを考え喜怒哀楽を持った人間でもある。映画は主人公の姿を通じて、宮仕えする者の悲哀を描く。(点数 50点)

(C) 2011「小川の辺」製作委員会
誅さねばならないのは正しいことをした友人。しかも彼の妻は実の妹。
出来るならばやりたくないが、命令には逆らえない。そして事を収め
られるのは自分しかいない。なによりも体面を重んじる武家社会、建
前と人の心の齟齬に気付きながらも一人では何もできない男の苦悩を
リアルに再現する。所詮、組織の中で個人は歯車に過ぎない。だがそ
れはモノを考え喜怒哀楽を持った人間でもある。映画はそんな主人公
の姿を通じて、宮仕えする者の悲哀を描く。
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あまりにも強引なこじつけは、それこそ「驚愕の結末」と呼ぶにふさわしい。(点数 40点)
偶然の出会いなのか仕組まれた必然なのか。
旅行中、美女に声をかけられた男が彼女と道行を共にする。
その先で待ち受けていたのは、高級ホテルのスイートルームと武装した物騒な男たち。
訳が分からないまま逃げまどう男は、自分がいつの間にか、ギャングが行方を捜している横領犯に仕立て上げられていたことを知る。
不運にもトラブルに巻き込まれた男、正体を隠した女、そして手紙だけで姿を見せない謎の男。
映画はミステリーにアクションを絡ませて予想もしない方向に舵を取る。
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音楽人 - 福本次郎
◆逆光の中に浮かび上がるようなしっとりとした奥行きのある映像があると思えば、カメラを常に動かすことでスピード感を出すなど見せ方に工夫があり、音楽を志す若者の夢と挫折、恋と再生という物語にアクセントを付けている。(50点)
席を立って去ろうとする青年の袖をつまんだり、一緒に作曲しようと無理矢理同じ椅子の端に座らせる。男子に気持ちを伝えようとする女子のさりげなく計算された行動が非常にリアルだ。誘っているけれど相手に選択の余地を残し、自分にも逃げ道を作っておく、そんな微妙な駆け引きがディテール豊かに描かれていて共感を呼ぶ。逆光の中に浮かび上がるようなしっとりとした奥行きのある映像があると思えば、カメラを常に動かすことでスピード感を出して緩急を使い分けるなど見せ方にも工夫があり、音楽を志す若者の夢と挫折、恋と再生というありふれた物語にアクセントを付けている。
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◆ストーリーはありきたりだが、奥深い仕上がりになっている。。(65点)
CMでおなじみの、“「浮気したけど、妻が好き」そんなのアリですか?”です! ・・・・皆さまは、アリですか?ナシですか?
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◆憧れのスターにボコボコにされてしまったら、さてどうする!?(70点)
映画『BIG FAN』、そのタイトルが映画の中にどんな人物が出て来るのか指し示す。野球ファン、ポップスターのファン、ハリー・ポッターファンと様々なファンが世の中にはいるが、本作の主人公ポール・アルフィエロ(パットン・オズワルト)はアメフト(NFL)のファン。また大阪に阪神タイガースファンがいる様に、ニューヨークに住むこの主人公は地元ニューヨーク・ジャイアンツに熱狂している。しかも、彼はアメフトのために毎日生きている様なもので、本作のタイトルが『オタク』でもかまわない程チームを崇拝している。
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◆男性目線で、恋愛を真摯に描くキュートな作品(75点)
恋に落ちると、相手を運命の人であると感じる人も少なくないだろう。それは果たして本当に運命なのか、ただ単に偶然なのか、わたしたちには分からない。恋愛は謎だらけなのだ。映画『(500)日のサマー』は、わたしたちを悩み苦しませる恋愛というものを、多くの映画が作られた大都市ロサンゼルスを舞台に正直なアプローチで描く。しかしながら、ここで一言、この映画はラブストーリーではない。
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全ての頼み事にYESと言ってしまったらどうなるだろう(35点)
© 2008 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.-US.,CANADA,BAHANMAS&BERMUDA. © 2008 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI)LIMITED-ALL OTHER TERRITORIES.
全ての質問に迷わずただ"YES"とだけ答えられればどんなに楽だろう。『イエスマン “YES”は人生のパスワード(原題:YES MAN)』でジム・キャリーはそれを実践する。日本人はよく"NO"と言えず、渋々"YES"と答えてしまうというが、もしこの映画が日本製だったならば、『ノーマン』になるだろうか。
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◆着るだけでハンサム!?(70点)
想像通り笑えます!ドランクドラゴン塚地さんが出演という時点ですでに笑えます!(上映開始そうそう笑えます!)
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