望むものは分っている女と、望まないものは分っている女が、人生の答えを探して彷徨する。人を愛し、傷つけ、求めていたものと違う結果に自分もまた傷つく。そんな恋愛遍歴を重ねる女たちを通じて、男と女、女と女の関係を問う。(50点)
© 2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
南欧の太陽が大胆にさせるのか、女たちは新しい恋と刺激を求めて心の命じるままに動く。自分の望むものは分っていながらも道徳的な価値観から行動を規制しようとする女と、望まないものだけは分っているが本当に自分が手に入れたいものがわからない女が、人生の答えを探して彷徨する。人を愛し、人を傷つけ、そして求めていたものと違う結果に自分もまた傷つく。そんな恋愛遍歴を重ねる女たちを通じて、男と女、女と女、さらに結婚とは何かを問う。
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人生は貪欲に楽しむべし。バルセロナの街の魅力を堪能できるアレン流のラブ・コメディーだ。(65点)
© 2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
夏のバカンスでバルセロナを訪れた親友同士のヴィッキーとクリスティーナは、セクシーな画家フアン・アントニオと知り合う。積極的なクリスティーナと慎重派のヴィッキーは共に彼に惹かれていくが…。
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◆ウディ・アレン旅行社の洒脱でアブないバルセロナ・ガイド(70点)
「双子と寝たい」と書いていたのは若い頃の村上春樹だったが、ウディ・アレンの今作のテーマはズバリ、3P。初対面の女性2人を臆面もなくベッドに誘う画家や、愛人を同居させた方が公私ともに順調という芸術家夫婦を見ていると、私たちが日頃疑うことのないモラルの土台がちょっと揺らぐ。「バルセロナが大好き」と公言するアレンが、有名な観光スポットをぜいたくにロケに取り入れているのも、見逃すことのできないポイントのひとつだ。
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◆ヨハンソン、バルデム、クルスが共演!(85点)
バルセロナには何かがある。人々はその街に引き寄せられ、妙な体験をしてしまうのだ。近年でバルセロナを舞台にした映画で印象的だったのは、おそらく 2003年の『スパニッシュ・アパートメント』が挙げられるだろう。これは主人公のフランスからの留学生が、バルセロナで彼の人生において忘れられない体験をするというものだった。そして今年、魅力的な街バルセロナが舞台の新しい映画が誕生した。『それでも恋するバルセロナ』と呼ばれるその映画は、なんと鬼才ウディ・アレン監督作だ。
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◆あの鬼才がニューヨークに帰って来た! ウディ・アレン監督最新作(45点)
『マッチ・ポイント』『それでも恋するバルセロナ』を含む前4作はヨーロッパで映画を撮ったウディ・アレン。予算の関係でニューヨークを離れていた彼の次のロケーションはどこになるのかが期待されていたのだが、なんと彼は再びニューヨークに帰って来た。その新作が映画『WHATEVER WORKS』だ。本作の脚本自体は70年代初期に書かれたのだが、それはゼロ・モステルを主人公と考え書かれていたため、77年のモステルの死により映画制作は闇に葬られた。しかし、アレンが30年の後にその脚本を政治や社会情勢の変化に伴い現代風にアレンジし映画として再び制作されるに至ったのである。
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スカーレット・ヨハンソンがセレブのナニーを演じる(40点)
アメリカでは経済的に余裕のある家庭ではナニーと呼ばれるベビーシッターを雇う場合が多い。彼らは雇い主の家に住み込みか、通いで子供の家庭教師や世話をし、お手伝いさん(メイド)とは違う役割を果たしている。『私がクマにキレた理由(原題:THE NANNY DIARIES)』ではナニーに似ても似つかない女優スカーレット・ヨハンソンがひょうんなことからある裕福な家庭の子供の世話をすることになる。
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