96時間 - スタッフ古庄

◆父やりすぎ!!(68点)

 「ニキータ」「レオン」「TAXI」などなど、知らない人はいないのではないでしょうか、万人受けするヒットメーカー、リュック・ベッソンさん!

 今回、彼が製作に関わった作品は、「24」よろしく96時間のうちにジャックバウアーも驚きのスピードで、旅行先のパリから誘拐された愛娘〈キム〉(ジャックバウアーの娘と同じ名前ですねぇ! わざとでしょうか!?笑)を救出するべく、元CIAで培った闇のキャリア&スキル&人脈を駆使して犯人を追い詰めていく強靭な父親の姿を描いたものです♪

 一見すると目新しい展開(あらすじ)ではないので、あまり期待していなかったのですが、(それがよかったのか、笑)観終わった感想は「うん! スッキリッ!! 満足♪」でした。

 「娘のためならエッフェル塔もぶち壊すっ!!!」by 父

 この台詞まんざらでもねぇ! って程にハードボイルドなアクションはもちろん、盗聴、潜入、拷問、医療行為、etc・・・とにかくなんでも一人でやります! やっちゃいます! バウアーみたいに組織的に仲間に手伝ってもらうってことがないから、これまたすごいです!(笑)

 まぁー突っ込みどころは満載で、その内一番は「その人は関係ないでしょう?」というような人まで滅多打ちにするという、あまりに非情な父ブライアン自身だ。娘のためとはいえ、やりすぎじゃないのかい? この映画(父)!? と思うところですが、誤魔化し方(?)がうまかった!

 冒頭の滑り出し、ものの数分で、親子関係、夫婦関係、そして主人公(父)の経歴をとってもうまく表現しているので、父の尋常ではない暴走ぐあいもなぜか自然と納得してしまうのです。

 冒頭のブライアンは、妻子と別れ一人暮らしの哀愁ただよう、切ない中年パパ。しかも別れた妻子は、非の打ち所の無い新しい夫(父親)と幸せに暮らしている。それでも、愛娘を近くから見守りたいと、ブライアンは一人寂しく、この幸せ家族の近くに暮らしているのだ。

 毎年1回、娘の誕生日にだけ1枚写真を撮っては大切にアルバムに収めていく父・・・なかなか会えない娘の好みや夢が変わっていることに気づかず、プレゼントもズレたものを渡してしまう父・・・さらに追い討ちをかけるように、新しい父親からの豪華なプレゼントの前にその存在すら忘れ去られてしまう父・・・(他にも多数)

 おおぉぉううぅ。。。

 なんとも切ない場面があってから観るこの救出劇は、とーっても父寄りな見方になってしまうのですよ。。

 そうして、いつしか細かいところは気にせず、イケイケGOGO!!(←表現が古いですが、笑;) パパ頑張れ!! ってな勢いで楽しめちゃうんです! スピード感、テンポの良さも言うことなく、全く飽きずに観ることができました♪ただ、96時間以内に娘を救出しなければ!! という緊迫感は時間の経過がわかりづらく、ほぼ0に近かったですけどね(笑)

 しかし、時間の緊迫感とは別にこのスピード感に混じって観ている時は深く考える暇がないのでそう怖さを感じないのですが、実は人身売買の実態や麻薬の恐ろしさに触れられていたりと・・・どちらも海外旅行中に起こりえる事件として描かれているので、より身近な恐怖として感じました。いや、本当に・・うかうか浮かれて旅行に行けないなと思いましたよ。。

 そんなことを考えると、親は一人娘を海外旅行にやるなんて・・本当に心配なことだろうと思います。冒頭旅行に反対したブライアンの気持ちもよくわかります。。しかし・・・「子供はいつまでも危険だからと自分の手元においてはおけない」「子供にも経験は大切なことよ」とブライアンの元嫁の台詞がありますが、んんっ確かに。。

 そんな子育て中の親心の葛藤を父子の絆とともに表した内容でもありました。

 観終わってじっくり思い返すと実は深い(?)内容だった気がしてきますが、、とりあえず観ているときはそんなこと考えてる暇はなく、ダーッーッーッ!!! ッッッ!! ×××!! スッキリぃ?♪ ていう感じなので、最近もんもんとしていてとにかくスカッとしたい!!て方にはおススメですか♪ 話はわかりやすいし、93分という短い時間でスパッと終わりますし、いいですよ?!

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