災害パニック映画のお手軽感動一丁上り(45点)
元救難隊員、医者の卵、抗血液凝固剤に女・子供を加えて、災害パニック映画のお手軽感動一丁上りだ。元レスキュー隊員の祐司は、数名の男女と共に大地震で陥没した新橋駅の地下に閉じ込められた。必死で壁を叩き、生存者ありの信号“252”を、レスキュー隊隊長の兄・静馬に送り続ける。CGが稚拙なのは仕方ない。だが、救難隊が状況判断より身内の情を優先させる設定はいかがなものか。運命の18分間も緊張感に欠ける演出で、ラストは、見てないで助けろよ!とツッコミを入れる気力も失せる。海でも陸でも救助しまくる伊藤英明の熱演と、252の意味を知ったのが収穫。
(渡まち子)