全24巻の原作漫画をどう削ぎ落としていくかが見もの(50点)
不気味さが漂うSF冒険サスペンスで全3部作の第1作。コンビニを経営するケンヂは少年時代に遊びで作った“よげんの書” が現実化していることを知り、仲間とともに謎の黒幕“ともだち”を追うことに。全24巻の原作漫画をどう削ぎ落としていくかが見ものだ。映画は、物語の3分の1を観ただけで評価できる段階ではないが、昭和のレトロな雰囲気と冒険が始まるワクワク感は伝わってくる。さえない中年男が、人類滅亡を阻止し地球を救うというギャップが面白い。数多い登場人物の中でオッチョ役の豊川悦司が最も印象的だ。本編の後に予告があるので最後まで鑑賞を。
(渡まち子)