ファミリー・ツリー - 樺沢 紫苑

親子関係を深めるには一緒にいる時間を増やすこと(点数 90点)


(C)2011TwentiethCenturyFox

最近、「父性」をテーマにした映画が凄く多いような気がします。
見る映画のほとんどがそういう映画です。

これは、「父性」をテーマにした作品が増えているのか? 
それとも、私の最大の関心事である「父性」をテーマにする映画を、
直感的に、そして無意識にセレクションしているせいのか? 
答えは、おそらく「両方」でしょう。

仕事人間で子供は妻に任せっきりにしていたマット(ジョージ・クルーニー)。
妻が、突然事故で昏睡状態となり、二人の娘の面倒を見ることに・・・。
 
妻の浮気が発覚し、先祖から受け継いだ土地の売却問題など、
やっかいな問題が次々と重なります。

今まで子供と向きあってこなかった父親が、
妻の事故をきっかけに、はじめて真剣に向かい合うのです。

最初は反抗する娘たちも、「父親」の頑張りよって、
徐々に関係が修復され、「父親」としての権威を回復していきます。

母親の死をきっかけに、動物園の再建を通して親子関係を修復し、
「父親」の権威を回復する『幸せのキセキ』にも似た話。

父親は、子供とどう接するべきか?
父親は、子供にとってどのような存在であるべきなのか?

二本の映画ともに、難しいテーマを突きつけていますが、
「一緒の時間を過ごす」ことと「困難を一緒に乗り越える」という回答、
その点においても2作品は共通しています。

親子関係がうまくいっていない。子供とどう接していいんだろう、
と頭でっかちに考えてもしょうがない。
 
とりあえず、一緒にいる時間を多くしよう。
そこは、親子関係を濃くする、最大のヒントかもしれません。

物語は、ものすごく暗い映画ではありますが、
ハワイの美しい風景とハワイアンの音楽が、
逆に「癒し」を感じさせるのが不思議です。

親から子供へと受け継がれていくもの。
それを受け継いでいくことの難しさ。いろいろと考えさせられる作品です。

樺沢 紫苑

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