日輪の遺産 - 中野 豊

日本だからこそ、皆さんの心に響く作品になっていると思います。(点数 70点)


(C) 2011「日輪の遺産」製作委員会

前文は、東京都内で行われた完成披露試写会で、主演の堺雅人さんの挨拶の中の一節。
試写会には、ゲストとして歌手の元ちとせさんが登場し、本作のイメージソング「永遠(とわ)の調べ」を披露。
堺雅人さんは「祈りの歌……。今の日本に染み入るメッセージだと思う」と歌についても語りました。

本作は、『鉄道員(ぽっぽや)』、『地下鉄(メトロ)に乗って』等の原作でお馴染み、浅田次郎の同名小説の映画化です。

終戦間近、マッカーサーから奪い取ったとされる900億円(現在だと200兆円)の財宝を、日本復興の原資にと隠します。
その運搬作業を、何故か20人の少女達に実行させるのです。
映画の冒頭は現代日本で、今は老齢の「あの時の少女の一人」久枝(八千草薫)が、過去を回想……。

ポツダム宣言が受諾された直後、運搬作業者である少佐(堺雅人)の元にある令状が届きます。
すべての任務を終え、帰宅が許された純真な少女たちは、本当にこのまま家に帰っていいのか?と疑問を持つのでした。
その後、彼女たちの行動と引率した先生(ユースケ・サンタマリア)の行いに打ちのめされます。

【ネタバレ注意】

終盤、極秘任務に携わったことを生涯 誰にも明かさなかった久枝が夫(当時の曹長)の死を機に、当時の出来事の真相を次世代へ伝え、かつての仲間や先生の玉砕場所を訪れたその時、久枝の前に御霊が現れるのです。

筆者は、戦争の悲劇に巻き込まれた少女たちの姿が「ひめゆり学徒隊」とオーバーラップし、涙が止まらなくなりました。

■2011年 日本映画/上映時間:134分/監督:佐々部清/出演:堺雅人、中村獅
童、福士誠治、ユースケ・サンタマリア、八千草薫、麻生久美子、塩谷瞬、ミッ
キー・カーチス、森迫永依、中野裕太、柴俊夫、ジョン・サヴェージ

オフィシャルサイト:http://www.nichirin-movie.jp/

中野 豊

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