アホらしくも楽しい(55点)
伝統とアヴァンギャルドが同居する京都は、摩訶不思議な存在を許す場所だ。京都大学に昔から存在する怪しげなサークル「青竜会」に、なりゆきで入部した主人公は“オニ”を駆使して戦う“ホルモー”なる謎の競技で闘うことに。美男美女の若手俳優が「ゲロンチョリー」と謎の雄たけびを上げる様子がアホらしくも楽しい。特に、メガネの秀才で、ダサかわいい栗山千明がいい味を出している。どんなにバカらしいことでも、心から熱中すれば、きっと何かが見える。ホルモーに熱中した後には、卒業して就職し、普通の社会人になるであろう彼ら。せつな的でファンキーな青春讃歌として楽しみたい。
(渡まち子)