王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件 - 佐々木貴之

エンターテイメント要素を全面に押し出した渾身の一作(点数 75点)


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日本にも来日経験のあるオランダ人外交官で作家でもあるロバート・ファン・ヒューリックによる探偵小説のシリーズの中でも、人気キャラのディー判事を主人公にして映像化したミステリー・アクション。監督はツイ・ハークで、アクション監督をサモ・ハンが担当した。

紀元689年、唐王朝の時代。中国史上初の女帝となる則天武后(カリーナ・ラウ)の即位を目前に控え、その権力を象徴する巨大な仏塔“通天仏”の建立が進んでいた。そんな中、人体が突然発火して焼死する事件が多発する。犠牲者はいずれも政権に関わる重要人物だったことから、武后は事件解決のためにディー判事(アンディ・ラウ)を指名する。やがてディーは通天仏に隠された秘密に迫ろうとしたのだが……。

中国版シャーロック・ホームズとも呼ばれる本作。先般公開された『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』に続けと言わんばかり公開された感じも否めないが、劇中で描かれるアクションシーンの数々はハリウッドに負けないほどの力強さすら感じられる。

香港映画ならではのカンフー・アクションが存分に味わえ、ワイヤーを駆使したことによってより一層アクロバティックな仕上がりになっている。

本作で一番興味深いシーンと言えば、やはり人体発火シーンだろう。顔面付近から突然黒煙を発し、ケロイド状態になった顔面と胸部から燃え上がり、やがて炎は全身を包んで火達磨となり、最後は骨すら残ることなく灰になる。アクション映画では爆破が原因で炎が背中に引火してのた打ち回るシーンが観られるが、このような人体の燃え方は今まで観たことがないだろう…。

クライマックスの見せ場は、ドデカい通天仏の崩壊シーンだ!ハリウッドに負けないほどの力強さと先述したが、観ればよくわかる。とにかくド迫力と言う言葉が相応しく、観る者の度肝を抜かせること間違いなしの名シーンだと断言する。

派手なアクションだけでなく、推理サスペンスらしい謎解きもしっかりと用意されており、128分の上映時間をしっかりと楽しませてくれる。とにかく本作は、エンターテイメント要素を全面に押し出した渾身の一作なのだ!!

佐々木貴之

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