多感な12歳の頃を思い出せる少し切ない映画(点数 78点)
(C)2014 GNDHDDTK
ジブリ作品「思い出のマーニー」鑑賞。
しょっぱなから、12歳の女の子アンナの世界に引き込まれる。
世間とうまく折り合えない。
自分だけが外側にいるような感覚。
誰にも本音が言えず、世の中の欺瞞に苦しくて、それが喘息となって表れる。
療養で訪れた北海道の海辺の町で出会う金髪の少女マーニー。
幼い時に両親を亡くしたアンナと、忙しい両親になかなか会えないマーニーは、
お互いの秘密を共有し友情を育むも、これが夢なのか現実なのか分からない。
療養先でも、同年代の少女たちとうまく付き合えないアンナが、
マーニーだけに心を打ち明けられた理由が、最後には明らかになる。
バラバラだったパズルのピースがカチリとはまった瞬間、アンナは自分の殻を破ることができた。
周りの人達の気持ちを汲むことができるようになり、大人への階段を登り始めたのだ。
子供と大人の境にいる、12歳の夏だからこそ感じることの出来る心の揺れ。
懐かしく切ない映画でした。
一緒に観た13歳の娘は、「泣けた〜」と言ってましたが、お子さんと見るなら小学高学年以上かな。