ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション - 渡まち子

◆久々の新作だが、第2作の「ザ・リターン」の続きというより、第一作の物語の続編という位置付けだ(50点)

 90年代を代表するSFアクション「ユニバーサル・ソルジャー」の18年ぶりの新作は、オヤジパワーを炸裂させながら、スタントなしで挑む格闘シーンを満喫したい。物語の発端は、チェチェン民族主義のテロリストが、ロシア首相の子息を拉致・誘拐し、原子力発電所を占拠したこと。犯人は、人質の解放と引き換えに独立を要求する。テログループには、寝返った科学者が作り出した最先端の兵士再生プログラム“NGU”によって誕生した最強の兵士がいた。一方、このテロに対抗できる戦力として、社会に戻るためリハビリ中だった初代のユニソルのリュックを、再び兵士として送り込むことに。NGUの最強ソルジャーVS初期兵士再生プログラム“ユニソル”のリュックが対峙する。さらに、冷凍冬眠から覚めた旧敵スコットが現われるが…。

 B級アクション路線まっしぐらのジャン=クロード・ヴァン・ダムをスターにした「ユニソル」の久々の新作だが、第2作の「ザ・リターン」の続きというより、第一作の物語の続編という位置付けだ。復活したリュックが戦うというストーリーそのものは単純だが、何しろ本作の目玉は、元ヨーロッパ空手選手権ミドル級王者のヴァン・ダムを筆頭に、極真空手黒帯保持者のドルフ・ラングレン、さらに元UFCチャンピオンで総合格闘家のアンドレイ・アルロフスキーという、新旧の格闘家のガチンコ対決だ。ヴァンダムは年月を経て、さすがに年老いたが、沸き起こる凶暴性と、内から目覚めた人間性の狭間で苦悩する表情はなかなかシブい。オリジナルの「ユニソル」は、ベトナム戦争を背景に作られた戦闘マシーンという設定に、哀愁が漂ったものだが、本作では戦闘はロシアの局地戦。使い捨てを覚悟で死に場所を探すようなリュックの姿に、男泣きする往年のファンもいるのではなかろうか。本作では、好敵手ドルフ・ラングレンの復活に期待したが、ほとんどゲスト扱いでちょっぴり残念。監督のジョン・ハイアムズは格闘技の記録映画を多数手がけてきたというだけあって、ファイトシーンは本格的だった。

渡まち子

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