テイストは軽いが真面目なメッセージが込められている(65点)
“入れかわりもの”映画の変形のファンタジック・コメディは、テイストは軽いが真面目なメッセージが込められている。バスケ部のエースのマイクは将来有望な高校生だったが、恋人の妊娠で人生プランが激変。20年後の今では結婚も仕事も破綻して負け犬状態だ。そんなとき不思議な現象で突然17歳に戻ってしまい、人生をやり直そうと奮闘する。自分だけが過去に戻るという、タイムスリップとも少し違う設定が面白いが、17歳に戻る仕掛けが安易すぎる。だが、人生の絶頂期に戻って本当に大切なものに気付くプロットは悪くない。映画は、つまらない生活を人のせいにせず、自分自身で努力して前向きに生きようとする気持ちが大切と説く。ザック・エフロンにはさしたる意味もないダンスが用意され、ファンサービスもバッチリだ。
(渡まち子)