◆キャストの豪華さだけが命(50点)
ほぼ毎日、殴り殴られ流血、青たん、時に歯がもげ金歯が光る?・・・いやぁ。普通に生きてたら(?)、こんな経験ないですよねぇ(笑)
そういう意味である種、非日常が展開する映画「クローズZERO」前作に続き今作「クローズZERO II」も殴り合い蹴りあい、そしてイケメンのオンパレードだ!
最初はキャッ! かっこいいッ♪ お! スゲー♪ と目を輝かせて観ていましたが、約8割、いや9割!? 殴り合いのシーンをずっと見ていると・・・
麻痺。
だんだん飽きてきて・・・中だるみしちゃいました(汗;)だって、どのシーンも同じに見えてきちゃうんです(涙)
アクションを教える方(がいらっしゃるのかわかりませんが。。汗;)の指導がすこぶる良すぎたのか、うん十人いる登場人物の動きがほぼみんな一緒・・(汗;)
喧嘩のシーンなんて、殴る蹴る、あとは、とび蹴りくらいしかないかな・・(汗;?)なので、仕方がないと言えば仕方がないんでしょうが・・
どのシーンでも誰が演じていても同じというか・・変化がなくなってしまっていた。。
俳優さんたちは、実際に殴られる事も殴ることも経験がないだろうから、経験がないことを演技するってきっと難しいことなんだと思いますし、確かにすこぶるかっこいいんですが・・・型にはまりすぎというか・・欲を言えば各人、主要人物だけでもちょいとアレンジしてくれてもよかったんじゃないかなぁ・・って思います。
特に滝谷(小栗旬)と芹沢(山田)は“強い”っていう設定なので、それをしっかり表現してくれる何かが欲しかった。
(ちょっと例えがズレますが)「小栗のチョップスゲー」とか(笑)♪ コレでは世界感が変わってだめか(笑;)
ストーリーとしては、前作から数ヵ月後という設定ではあるものの、改めて復習がいる程の内容ではなく、二作目だけ観ようという人はなかなかいないでしょうが、極端な話、それでも映画の紹介文を読んでいれば充分に付いていける内容なんじゃないかと思う。
逆に言うとそれくらい、ストーリーの内容が薄い(笑;)
前作で、いくつもの派閥が存在する不良の巣窟、鈴蘭男子高の頭となった転校生“滝谷源治”(小栗旬)。今回は、他校(鳳仙学園)からの襲撃を受ける事に。
源治が頭になったとはいえ、もとがバラバラの鈴蘭は、全校生徒が集結した強靭な鳳仙学園を前にして、結束し、抗争に勝てるのか!?
こんなもんです。
前作で表向き頭となった源治(小栗)だが、相変わらずの派閥でいがみあっている鈴蘭をまとめることができるのかどうか、が今回のみどころ・・? だと思ったのですが、そんなに深くはなかった(笑;)気が付けば何故か結束していた。。(汗;)
この部分をもっと掘り下げてくれたらストーリーにも深みが出たのに・・
しいて言えば、サブストーリーである源治の父、暴力団「劉生会」の組長・滝谷英雄(岸谷五朗)と、出所してきた元鈴蘭の生徒のくだりの方がよほど、よかったように思う。
と言って、こちらを軸にしちゃうと、クローズではなくなっちゃいますけどね(笑)
なんだか結局うだうだ文句ばかり言っちゃいましたが(汗;)この際にもう一言!! 三浦春馬くん! 何のために出演したんでしょうか!? 明らかに人気取り!?
そいで、次回に続くような雰囲気にしたわりに、“卒業”って!!?? なんなのだ!
リンダマンとのやり取りも必要だったの・・か・・?
そんなこんなで(一言じゃなくなっちゃいました。笑;)、ラストはズリっと踏み外しそうになりましたが(笑;)ただ、前作も含め舞台セットがすごいなぁっと思いました。よく雰囲気がでてます! 廃校か? と思うほどの落書きをよく見て見るとなかなか面白い♪
まー・・、再度申し上げますが、この作品はキャストの豪華さだけが命! 目当ての俳優が出演しているなら、そのかっこよさに酔いしれ楽しめると思いますが、そうでないのなら・・お勧めしかねます(涙)
(スタッフ古庄)