17歳のエンディングノート - 小泉浩子

ダコタ・ファニングの透明感に心を打ち抜かれちゃいます。(点数 85点)


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『アイ・アム・サム』で鮮烈に映画デビューして以来、天才子役として、ブイブイいわせていたダコタ・ファニング。
子役にありがちな劣化やおデブ化もなく、立派な美女に成長しました。

近年は、めっきり貫禄もついてきて、ちょっと盛りすぎ? と思ってしまうことも。ところが、ベリィショートにしたお姿は、まるで別人。

余計なものをそぎ落としたかのように、透明感が増し、繊細な10代を見事に演じています。

白血病で、大人になるまで生きられないと医者に宣言されたテッサ(ダコタ・ファニング)は、自宅で引きこもっていました。

父(パディ・コンシダイン)は、会社を辞め、治療法を探すことにのめり込み、母(オリヴィア・ウィリアムズ)は、現実を受け入れられず、看病すらしません。

親の弱さにウンザリしながらも、17歳になり、いよいよ終わりの日が近いと知った彼女は、親友のゾーイ(カヤ・スコデラリオ)と一緒に、残り
9ヶ月で一生分の経験をするため、「TO DOリスト」を実行していきますが……。

原作は、ジェニー・ダウンハムの『16歳。死ぬ前にしてみたいこと』。英国の文学賞『ブランフォード・ボウズ賞』を受賞したベストセラーです。

セックスやドラッグという刹那的な危険なことの多いリストでしたが、「恋をする」という項目だけはありませんでした。

ところが、隣に越してきたアダム(ジェレミー・アーヴァイン)をどうしようもなく、好きになってしまいます。

恋はするものではなく、落ちるもの。

そんな少女のとまどいが瑞々しく描かれています。

アダムを演じるジェレミー・アーヴァインは、スピルバーグ監督の『戦火の馬』で映画デビュー。さわやかな笑顔にときめいてしまいます。

淡々と日々を過ごしていくテッサの姿に、何気ない日々の大切さを再認識してしまうハズ。

きれいごとではないラストがすばらしかったです。

小泉 浩子

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