『ワイルド・スピード』シリーズでお馴染みのポール・ウォーカーが主演&プロデュースを兼任したB級カー・アクションの傑作。(点数 70点)
(C)2012 Vehicle 19 Films CC
飲酒運転による交通事故で服役していたウッズ(ポール・ウォーカー)は元妻に会うべく南アフリカはヨハネスブルクへやってきた。レンタカーのセダンを予約していたが、配車違いでミニバンが手配され、仕方なくこれを運転して先急ぐ。
車内で携帯電話と拳銃を発見した彼は不審に思った矢先、その携帯に刑事を名乗る男から奇妙な連絡が入り、さらには後部座席から縛られた女性レイチェル(ナイマ・マクリーン)が出現!!事件に巻き込まれたウッズがひたすら暴走しまくる……というお話。
本作の特徴は、何と言っても全編を車内カメラで撮影した“車載視点”でリアリティを追求したことだ。観る者はマイケルの同乗者となり、劇中で繰り広げられる数々のカーチェイスを疑似体験できるのだ。
様々なカー・アクション作品が存在する中、本作のような体感型カー・アクションは目新しくて興味津々。
肝心のカーチェイスはスリリングかつスピーディー。前半でマイケルのミニバンを追う2台の乗用車とのチェイスは豪快なクラッシュと大爆破で迫力バツグン!その後は派手なシーンを抑えて展開するが、終盤ではさらにスケールアップしたカーチェイスが楽しめる。パトカー数台に加えてヘリまで登場し、ウッズはとことん追いつめられるのだ。
先述した車載視点での疑似体験で観る者もハラハラドキドキしまくること請け合いだ。
カー・アクションと同時に描かれるサスペンスも要注目。
やはり一番気になるのはレイチェルの存在だ。
彼女の存在でウッズは大ピンチに陥るが、彼女には何が隠されているのか?!
中盤を過ぎたあたりでしっかりと明かされるので、観てのお楽しみだ!
ポール・ウォーカーのファンは『ワイルド・スピード EURO MISSION』の前に同じカーアクションである本作を押さえておこう!!
(佐々木貴之)