舟を編む - 樺沢 紫苑

あなたには一生かけて取り組む仕事がありますか?(点数 100点)


(C)2013「舟を編む」製作委員会

日本アカデミー賞で作品賞、監督賞など6冠を受賞した
『舟を編む』。

既にDVDレンタルもできますが、
期間限定で再映されていましたので、映画館で見てきました。

いやあ、よかった。
感動しました。
5回泣きました。

出版社の営業をしていた、馬締(マジメ、松田龍平)は、
物凄いコミュ二ケーション下手で、営業には全く向かないタイプ。

しかしある時、辞書編集部のベテラン編集者の退職の穴埋めにと、
辞書編集部に移動することに。

根っからの本好きだった馬締は、
辞書編集という気の遠くなるような作業に没頭していきます。
「言葉」を追い求める、その仕事が楽しくてしょうがない。

まさに、水を得た魚。

人間には、自分の向き不向きというのがあるのです。
自分に向いている職業に付けば、仕事が楽しくてしょうがないし、
大きな成功を得ることもできる。

自分に向かない職業につけば、仕事が苦しくてしょうがないし、
ダメ社員のレッテルを貼られて、
一生、陽の目を見ることはないかもしれません。

「天職」に巡り会えた人間の凄さ。
同じ人間も「天職」に巡りあうことさえできれば、
別人のように輝くことができる。

そんな人間の可能性を『舟を編む』から感じるのです。

『舟を編む』は、辞書を作る話です。
辞書というのは、一冊作るのに、10年、20年と
膨大な時間がかかります。

ここでは、15年をかけて一冊の辞書を作り上げていきます。
本を作ることの苦しさと大変さと同時に、
本を作る喜びと素晴らしさの両方が描かれています。

辞書ってこんな風にして作るんだ。
ここまで徹底した作業をしているんだという驚き。

これは、本好きであれば必ず引き込まれる話であり、
共感する話です。

私は本が大好きですし、
作家として「本を作る」仕事に携わっています。

今、「本を作る」仕事をしている。
それって、「素晴らしい!」と実感するとともに、
「作家」という職業を天職として、
沢山の人に読まれる本を作ろう!と
『舟を編む』を見て、改めて決意しました。

無表情なのにものすごく伝わる松田龍平。
存在するだけでキラキラと輝いている宮崎あおい。
その他、脇役陣も魅力的で、演技も見応えがあります。

日本アカデミー賞で作品賞を受賞しただけのことはあります。
すでに、レンタルで見られますので、是非、御覧ください。

樺沢 紫苑

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