腐女子 - 小梶勝男

◆WHDジャパンのオリジナル・ホラー第3弾。本当に“腐って”いく女と子供の話(40点)

この映画は劇場未公開映画です。評価の基準は未公開映画に対してのものとなります。

 「腐女子」というと、男同士の恋愛を描いたマンガや小説を好む女子のことだが、本作の場合は、本当に「腐っていく女子」の話である。しかし、このタイトルには二重にトラップが仕掛けられていて、最後にニヤリとさせられる。

 ある夫婦が事故で死んだ子供を黒魔術で蘇らせる。しかし、生き返った子供は体がどんどん腐っていく。それを止める手段は、人肉を食べさせることだった。

 「サイコ・イコール」「鬼殻村」に続くWHDジャパンのオリジナル・ホラー第3弾。監督は「VERSUS ヴァーサス」「地獄甲子園」などの特殊メークを手がけた仲谷進、原作は「サイコ・イコール」監督の阿見松ノ介だ。出演は高寺裕司、品川美月、横山龍之介、みぶ真也ら。ゲストとして極北の映画人・山田誠二が出演している。

 低予算スプラッターではあるが、基本的なところが雑だと感じた。カットがつながっていないし、音のレベル調整が出来ていない。見どころは特殊メークによるスプラッター場面。体を切り刻まれた女性が半死半生で苦しむ場面や、生き返った子供が巨大な虫を食べる場面など、生理的にイヤーな感じが楽しめる。これは「ギニーピッグ」シリーズなどの80年代和製スプラッターのテイストにも通じていると思う。だが、全体としてはチープな印象は否めない。黒魔術の描写も雰囲気が足りなかった。

 しかし、意外にというか、ストーリーはよく出来ている。アイデアは捨て難い。小説として読んでも面白いのではないだろうか。もっと時間とお金をかけて映画化すれば・・・と思わせるものはあった。

小梶勝男

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