ダメ人間たちを描く悲喜劇だが、完全にツボが違ってしまい最後までノレなかった(40点)
ダメ人間たちを描く悲喜劇だが、完全にツボが違ってしまい最後までノレなかった。思いつきで喫茶店を始めたぐうたら親父としっかり者の娘の日々を描く。個性的な客は一瞬芸的に描かれるだけで面白味を感じるまでには達していない。最近流行のカフェ映画の好感度の源は、なごむこと。その意味で、この作品は別ジャンルだろう。10代のヒロインの目線で描くので幸福も不幸も不安定なのはリアル。閉鎖した磯辺の前で涙ぐむ場面は印象的だ。
(渡まち子)