◆重い病と闘う家族のリアル(80点)
愛する家族が、命に関わる重い病にかかったら・・・。家族は、病と闘う一人を中心とした生活になってしまう。
「なんとかしてあげたい!!」
「自分には何ができる!?」
と「病と闘う家族」の為に一生懸命、考える。
しかし、本人にとっては・・・自分の為に家族が、犠牲になっていることに心を痛める――。
これも家族を愛しているからこそ。
この映画は、そんな家族の愛をリアルに描いた作品。
「病を受け入れるということ」「本当の意味で生きているということ」「尊厳死について」「ドナーをつくるために遺伝子操作によって生を受けるということ」
現代医療も関わるたくさんのテーマを、深い深い「家族愛」を感じながら見ていきます。(ただただ涙を誘うといった難病がテーマの作品とは違うかな)
(あらすじは・・・)白血病と闘う姉ケイトを救うべく、遺伝子操作によって誕生した妹アナ。ドナーとして幼き頃から幾多の手術に絶え、犠牲を払ってきた。
そんな彼女はある日、姉への臓器提供を拒んで両親を訴える――。
(なんで!!)
はたから見ても姉のことが大好きで心底慕っているように見えるアナ。彼女の本当の目的とは・・・
(ウル、ウル。。)
アナは、拒否することで、大好きな姉が死んでもいいのか・・・
他の家族が犠牲を払い、尽くすのは当たり前と考える両親(特に母)。しかし、その犠牲はどこまで・・・
(そもそも、一人の子供を救うという目的でもう一人子供を もうけることは、倫理的に許されるのか・・・)
そんな、どこにでもいる普通の幸せな家族を襲った病。だからこそ「自分だったら・・・」と重ね合わせて見てしまう作品。
父! 姉! 妹! 弟! 全ての想いが痛いほど伝わってきます。
わずか4,5歳で白血病が発病し、それ以後10年以上もの間闘い続けた彼女の人生とは・・・
(同じ白血病患者だった彼との恋のエピソードにも注目。 初めてのキスが・・・ウルウルウル。。。。)
この作品、こんなにも重いテーマであるにも関わらず、驚くほど重苦しさ、暗さを感じません!! そんなものにも負けないほど・・・。
今回、見所は・・・
母親役をはじめて演じたキャメロンディアス!! ラブコメ女王のはっちゃけぶりからはイメージできない役柄ですが、みごと! グッときます。
アナ役もいい!!
うん、これ! いい作品です!
是非、多くの人に観て頂いて、いろいろなことを感じて考えてほしいと思いました!
(スタッフ古庄)