◆本作の見所は、何と言ってもド派手なアクションシーン(75点)
80年代にアメリカはもちろん、日本でも人気を博したTVドラマ『特攻野郎Aチーム』を劇場用映画として復活させた。当然、キャストは一新され、アクション面もスケールアップした。
スミス大佐をリーダーに、フェイス、B.A、マードックの四人からなる特殊部隊“Aチーム”。その面々がある陰謀に巻き込まれ、逮捕されてしまう。脱獄に成功した四人は再び結集し、身の潔白を証明するべく激闘を繰り広げる。
本作の見所は、何と言ってもド派手なアクションシーンだ。とにかく荒唐無稽なモノが多いが、それだけに印象深いシーンが盛りだくさんだ!! パラシュートを付けた戦車が空から落ちるシーンやクライマックスの港での大バトルで観られる積み上げられた沢山のコンテナが大爆破、崩壊するシーンは、目に焼きつくほどの強烈なインパクトを与えてくれる!! 他にもスリリングに描かれたヘリの空中戦も見応え十分!! アクションに次ぐアクションという感じで連発されるものだから、存分に楽しめる。
眼目がアクションシーンだから、ストーリーは簡素化されており、頭を空っぽにして細かいことを気にせず観ると文句を言わずに楽しめるのだ!!
ハンニバル大佐役のリーアム・ニーソンが『96時間』に続いてド派手なアクションに挑戦。リーアムをはじめ、ブラッドリー・クーパー、『第9地区』にて身体が半分エイリアン化する主人公を演じたことが記憶に新しいシャールト・コプリー、日本でも知られる格闘家のクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンとAチームのメンバーの個性もしっかりと描かれているのも良い!!クイントンの経験を活かした格闘アクションも注目すべきポイントの一つでもあり、格闘技ファンなら嬉しく思えることだろう。
オリジナルのTVドラマを観ていた方、そうでない方でも楽しめる超大作アクション・エンターテイメント。アクション好きは絶対必見!!
(佐々木貴之)