the EYE(アイ) - 前田有一

◆単なるビックリ映画としてみるのが正しい(80点)

 日本の『リング』がハリウッドでリメイクされてからというもの、似たような東洋的ホラーが相次いで公開されているが、これもその流行の一つとされている。

 ところが、駄作も多いその流行の中、『the EYE(アイ)』はなかなかいける。冒頭から、かなり面白い仕掛けがあるので、開演前には必ず席に付いていたほうがいい。この仕掛けは、まさにこの映画のコンセプトを象徴している。

 主演女優は、目がおっきくてかわいらしい顔つき。演技もウマイ。当初は盲目だが、移植手術により徐々に視力を取り戻す過程はとてもリアル。そんな興味深い設定と尽きない謎、そして時々出てくる心臓に悪いシーンのおかげで、観ていて飽きることはない。

 とくにそうしたビックリシーンは、なんの前触れも無く出てくるので、とんでもなく心臓に悪い。そういうのに弱い人はご注意を。

 私は当初、これも『リング』系列の心理的ホラーかと思っていたが案外そうでもなく、単なるお化け屋敷的なホラー映画というのが実際の所である。

 ビックリシーン対策の為、常に身構えるという真剣勝負(?)。『the EYE(アイ)』は、そんな楽しみ方を純粋に味わえる映画で、好きな人にはたまらない。

 かように面白さ抜群だが、終わってみると実に小さな話だった事に気づく。でも、こういう映画はそれでいいのだろう。結末はショッキングだが、とても穏やかな気分になれる。ラストのVFXも見事な出来ばえ。ハリウッドがリメイク権を早々に手にいれたというのも分かる、見る価値のあるホラー映画である。

前田有一

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