リベリオン - 前田有一

◆新感覚のガン・アクションが素晴らしい(70点)

 映画業界のかきいれ時であるゴールデン・ウィークをあえて外し、その直前に公開するSF映画という事で、当初はあまり期待せずに観にいった作品。

 ところがどっこい、面白い映画というのは、えてしてそういう時に出会うものである。『リベリオン』は、新しい映像を観たい人には、是非お勧めしたい一本だ。

 この監督は、長年自分の頭のなかで、オリジナルのSF世界を作り上げてきており、今回ようやくそれを映画化することになったのだという。つまり、企画最初にありきで、設定その他は後から適当に作り上げたというお手軽SFではない。一応、監督が子供時代から考え(別名:妄想)ていた、かなり奥行きのある世界観を持っているのである。

 そういう思い入れがあると、こうしたたわいもない娯楽作であっても作品の出来が違ってくるものだ。実際『リベリオン』は、専門のアクション指導者と監督で『ガン=カタ』というオリジナルの動きを開発し、今までとは一味違ったガン・アクションを見せてくれる。

 SF面は、「こんな道具、200年たったって絶対出てこねえよ」という、普通の作品にありがちな荒唐無稽さを極力排除したリアル志向。とはいえ、真の見所はここではない。

 『リベリオン』最大にして唯一の見所は、近年まれに見る出来のいいガン・アクションである。

 俳優の動きのキレ、カメラの動き、照明、どれも実に素晴らしい。

 特筆したいのが音響で、これはぜひシネコンで観てもらわないと困る。というか、へぼい劇場で観るならやめたほうがいいかもしれない。それくらいの迫力がある。

 そして、この映画で使われているのは、すべて実銃である。銃口から吹き出る硝煙も炎も、すべて本物だ。やはり、良く映画で使われるマルイのモデルガンとは、アップの時に限らず、まるで見た目が違う。ぜひともご覧あれ。

前田有一

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